交流イベントなど、地域に開かれた活動拠点に

草加駅から高架線路に沿って歩くこと10分、真っ白い外壁に黄色いベランダの手すりがアクセントのかわいい団地に到着。ここは、東武鉄道の社宅だった建物を、地域に開かれた活動拠点として再生した複合施設『ミノリテラス草加』。かつては、敷地を柵で囲っていたが、再開発時にすべて撤去。中庭の芝生広場では、交流イベントなども開催され、地域に開かれた活動拠点になっている。

コミュニティファームや、子供の居場所『つなぐばもどき』、DIY工房『草加文化室』などは、住民以外も利用OK。「放課後になると、近くの小学校に通う子供たちが遊びに来るんですよ」と、コミュニティー運営を担う株式会社ソウカブンカ代表取締役の小嶋直さん。施設にはコミュニティーマネージャーも常駐し、気さくに声をかけてくれる。

株式会社ソウカブンカ代表取締役小嶋 直さん(右から3番目)、コミュニティーマネージャー永田光司さん(右端)。Tacasiオーナーシェフ高橋雅之さん(右から2番目)。ふじたけいこさん(左から3番目)、水野直子さん(左から2番目)。ライター瀬戸口(左端)。
株式会社ソウカブンカ代表取締役小嶋 直さん(右から3番目)、コミュニティーマネージャー永田光司さん(右端)。Tacasiオーナーシェフ高橋雅之さん(右から2番目)。ふじたけいこさん(左から3番目)、水野直子さん(左から2番目)。ライター瀬戸口(左端)。

賃貸住宅は大人気で常に満室だが、たまたま1室空きが出ていた。これはチャンス!? 約54平方mとゆとりの1LDKは、リビングダイニングキッチンと隣室の間仕切りがすべて撤去されており、ひとつながりの開放的な空間に。壁は真っ白に塗り替えられ、床は継ぎ無垢(むく)のフローリングになっている。壁を剥がした跡をあえて残してペンキを塗っていたり、ちょっとレトロでインダストリアルな雰囲気もいい感じ。自分好みに模様替えする余白を残して空間設計されているというから、自分でいろいろカスタマイズする楽しみも。DIY工房で家具を作ったり、カーテンを縫ったりするのもいいかもしれない。

レトロでかわいいお部屋! 日当たりもいいなあ。
レトロでかわいいお部屋! 日当たりもいいなあ。

妄想がもくもく広がる。休日は、友達を呼んでホームパーティーだ。イタリアンレストラン『Tacasi』でテイクアウトしてきてワイワイやろう。野菜作りもいいな。「今年は、トマトの出来がいいわね」なんて言いながら、みんなでやる畑仕事は楽しそう。『ミノリテラス草加』には、ささやかな幸せがたくさん詰まっていた。

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いろんなお店に入ってみたら

イタリアの食材と地産地消の草加ガストロノミーレストラン『Tacasi』。ワインや日本酒などお酒も充実。

11:30~14:00LO・17:30~21:00LO(日は~20:00LO)、月休。
☎048-945-0619

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シェア工房の『草加文化室』には、電動工具やミシン、レーザーカッター、シルクスクリーンなどがある。

利用料は大人550円~、子供330円~。
10:00~18:00(音が出る作業は~17:00)、月・火休。
Instagram:sokabunkasitu

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家庭と学校のほか、子供たちの第3の居場所として置かれた『つなぐばもどき』。ガレット&クレープを提供する『喫茶ナガタ』。

取材・文=瀬戸口ゆうこ 撮影=逢坂 聡
『散歩の達人』2026年3月号より