【散歩コース】
スタート:東京駅からJR横須賀線で鎌倉駅まで1時間・950円。
JR横須賀線・江ノ電鎌倉駅東口(3分/0.2km)→大巧寺(5分/0.3km)→日蓮上人辻説法跡(2分/0.1km)→妙隆寺(5分/0.3km)→宝戒寺(10分/0.7km)→源頼朝の墓(8分/0.5km)→荏柄天神社(13分/0.9km)→覚園寺(10分/0.6km)→鎌倉宮(14分/1.0km)→瑞泉寺(15分/1.0km)→京急バス大塔宮バス停
ゴール:大塔宮バス停から京急バス鎌20系統で鎌倉駅(東口)バス停まで8分・220円。鎌倉駅から往路を戻る。
今回のコース◆約5.6km/約1時間30分/約7500歩
大巧寺(だいぎょうじ)/花が彩る安産の神様
難産で亡くなった女性を成仏させる産女(うぶめ)霊神、通称「おんめさま」を祀る安産祈願の寺。800年以上の歴史をもつ境内を、ツツジやアジサイ、アガパンサスなど四季折々の花が鮮やかに彩る。
『大巧寺』詳細
日蓮上人辻説法跡/道行く人に法華経を広めた日蓮
日蓮上人が布教活動を行なった地。天災や疫病の流行により、民衆は不安をつのらせていた時代に、日蓮は辻に立ち新しい宗教である法華経の教えを説いた。かつてこのあたりは、武士と商家が入り交じり、人通りが多かったという。
『日蓮上人辻説法跡』詳細
妙隆寺(みょうりゅうじ)/弾圧に負けず布教した日親
法華経の布教を行なったことで他宗より弾圧され、焼き鍋を頭にかぶせられてもひるまなかったことから「鍋かむり日親」の異名をもつ日親ゆかりの寺。寒中に水行をしたという池や石像などがある。
『妙隆寺』詳細
宝戒寺(ほうかいじ)/四季の花が彩る古刹
秋には境内をシロハギが咲き誇り「萩寺」とも呼ばれる。北条一族の霊を弔うため、後醍醐天皇の命を受けて足利尊氏によって建立。本尊の地蔵菩薩坐像は国の重要文化財。梅や桜、サルスベリ、ヒガンバナなどが咲く花の寺。
『宝戒寺』詳細
源頼朝の墓/墓所内の碑文に寄贈の記録が残る
鎌倉時代、源頼朝の持仏堂があった場所とされる。墓所は、安永8年(1779)に薩摩藩主・島津重豪(しげひで)によって整備された。近くには北条義時の墓の跡や大江広元の墓もある。
『源頼朝の墓』詳細
荏柄(えがら)天神社/100本以上の梅の木が華やかに彩る境内で合格祈願
約900年の歴史をもつ学問の神様。朱塗りの本殿は華やかで、春は紅白の梅が左右に咲き、初夏は新緑が映える。高さ約25m、胴回り約10mという鎌倉一巨大なイチョウの御神木は、鎌倉市の天然記念物に指定されている。
『荏柄天神社』詳細
覚園寺(がくおんじ)/創建約800年の北条家ゆかりの寺
鎌倉幕府2代執権の北条義時により建てられた大倉薬師堂が前身。後に、第9代執権・北条貞時が心慧(しんえ)上人を開山として覚園寺となった。中世の鎌倉の自然が残る境内は趣があり、紅葉期はライトアップされる。
『覚園寺』詳細
鎌倉宮/鎌倉の秋の風物詩・薪能も必見
明治2年(1869)明治天皇により創建。天皇を中心とする新たな政治「建武の新政」の功労者・護良親王を祭神とする。神苑には親王幽閉の地と伝わる土牢があり、宝物殿にはゆかりの品が所蔵される。
『鎌倉宮』詳細
瑞泉寺(ずいせんじ)/岩や花、山との調和が見事な禅寺
禅僧で作庭家の夢窓疎石(むそうそせき)が紅葉ケ谷に建立。岩盤を削って築いた岩の庭園は国指定名勝。三方を囲む山々の紅葉が錦の屏風絵のような美しさから錦屏山 (きんぺいざん)という山号をもつ。
『瑞泉寺』詳細
【鎌倉グルメを堪能】
手打そば千花庵(ちはなあん)/コシと喉越しが最高の十割そば
手打ち十割そば専門店。中でも「殿方の天然大衣斐と野菜付き蕎麦食べ比べ」3260円が評判。酒の肴も豊富で、厚揚げを焼いた竹虎590円には濃いそば湯の焼酎割りがピッタリ。
『手打そば千花庵』詳細
cafe kaeru(カフェ カエル)/旬の食材を楽しめる料理も好評
自宅の一部をカフェとして開放。コーヒーを出すならここの豆でと決めた、店主が愛した北鎌倉の『石かわ珈琲』の焙煎豆を使用。店名を冠したkaeruブレンド600円は爽やかな軽い酸味。
『cafe kaeru』詳細
取材・文=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きニストのための鎌倉散歩地図』より