落ち着いて日本酒が楽しめる

一人でも気軽に利用できる気楽さがいい。
一人でも気軽に利用できる気楽さがいい。

さまざまな飲食店が建ち並ぶ南池袋、1階が電気店のビル2階に和食居酒屋『pon屋』がある。店内は席の間をゆったりと取っているので、ほかの客が気にならず、のんびりとくつろぐことができる。カウンター席やテーブル席のほか、個室もあるので、いろいろなシチュエーションで利用することができるのもうれしい。
カウンター前にはネタケースが置かれているので、気になった魚があったら声をかけてみよう。

入り口近くにある個室は6人まで利用できる。
入り口近くにある個室は6人まで利用できる。

定番がないため、常に新しい日本酒に出会える

旬を感じさせる日本酒がそろっている。
旬を感じさせる日本酒がそろっている。

この店の一番のこだわりは日本酒。あまり知られていないが日本酒にも四季があるという。店長の苗村匡範さんは「日本酒ができ上がる冬はスッキリとした新酒、春は華やかに、夏は飲みやすく、秋は味わいたっぷりと、季節に合わせた日本酒が発売されますので、あえて定番を作ることなく、おいしい日本酒を取りそろえています。基本的には一升瓶がなくなると新しい日本酒に入れ替えています」と話す。

実際に日本酒初心者は何を飲めばいいかわからないかもしれない。しかし、「キレがある日本酒とか、しっかりとした芳醇な日本酒など、私やスタッフに大体の好みを伝えてもらえればお選びいたします」というから心強い。
常時15種前後の日本酒があり、値段は750~950円が中心。常に新しい日本酒が入荷されるので、運がよければ稀少な日本酒に出会えるかもしれない。
1杯目は料理の味を引き立ててくれる爽やかな酸味のある日本酒から頂くことにしよう。

市場直送の新鮮な魚介類。生本マグロや生ガキも自慢の一つ

日替わり鮮魚三種盛りは仕入れによって異なるので、何が食べられるかはお楽しみ。生ガキもぜひ味わいたい。
日替わり鮮魚三種盛りは仕入れによって異なるので、何が食べられるかはお楽しみ。生ガキもぜひ味わいたい。

日本酒のお供には旬の魚介類が食べたい。市場で仕入れた新鮮な魚介類は、日替わり鮮魚三種盛り880円~や本日のカルパッチョ880円などのほか、生の本マグロも好評。お造り880円や高温でサッと揚げた生本マグロの瞬間レアカツレツ780円など、料理のバリエーションも豊富だ。

店の看板メニューともいえるのが生ガキ。そのとき一番おいしい生ガキ600円前後~を仕入れていているので、ほぼ通年食べることができるという。濃厚な生ガキを食べれば、口いっぱいに海の香りが広がる。追いかけるように日本酒のグラスを傾ける。すぐにグラスが空になってしまう。

メニューボードには本日のオススメが書かれている。
メニューボードには本日のオススメが書かれている。

日本酒が進む料理はまだまだある

サツマ芋の甘さがクセになるじゃこポテトサラダ。
サツマ芋の甘さがクセになるじゃこポテトサラダ。

日本酒と合わせたい料理は魚介類以外にもある。じゃこポテトサラダ500円は、ポテトサラダに低温でじっくりと揚げたジャコがかかっている。ひと口食べてみるとマヨネーズの甘酸っぱさの奥に甘みが広がる。通常のポテトサラダならばジャガイモを使っているが、なんとこのポテトサラダはサツマイモの鳴門金時を使用した創作料理だった。酸味と甘さに加わったジャコの香ばしさとカリッとした食感もクセになり、またまた、グラスが空いてしまう。

豚ローストのカツレツ。豚ローストは揚げるだけなく、日本酒のフランベも選べる。
豚ローストのカツレツ。豚ローストは揚げるだけなく、日本酒のフランベも選べる。

豚ローストのカツレツ780円~もぜひ食べたい。適度に脂ののった豚肩ロースを旨味を閉じ込めるように、低温調理で1時間30分ほどかけてじっくりと火を入れて、高温でカラッと揚げている。サクッとした衣と、柔らかい肩ロース肉のバランスもよく、豚の脂の旨さを感じさせる一品だった。

肩肘張らずにおいしい日本酒を飲む

「日本酒のほかにも、和食に合うようにシソを入れたシソ入りハイボール550円もおすすめです」と店長の苗村匡範さん。
「日本酒のほかにも、和食に合うようにシソを入れたシソ入りハイボール550円もおすすめです」と店長の苗村匡範さん。

「日本酒というとどうしても敷居が高いと感じて、構えてしまう方もいるかと思いますが、私も含めてスタッフはフレンドリーな接客を心掛けていますので、いろいろとお聞き下さい。お一人でも居心地のいい空間ですので、ぜひおいしい日本酒をお楽しみ下さい」と苗村さん。

日本酒に旬があるということを今回の取材で初めて知った。日本酒の知識はあまりないので、苗村さんやスタッフの方にお任せしたが、おかげさまで、おいしい日本酒と旬の魚介類を楽しむことができた。

手軽に豚ローストのカツレツを食べるならば、『ピンクのぶた』がおすすめ。
手軽に豚ローストのカツレツを食べるならば、『ピンクのぶた』がおすすめ。

帰り間際に苗村さんに聞いたのだが、豚ローストのカツレツは、店の近くある姉妹店のテイクアウト専門店『ピンクのぶた』(南池袋2-18-9)でも購入できるとのこと。さっき食べたばかりなのだが、カツレツ弁当750円~を買って夜食にしてしまった。

住所:東京都豊島区南池袋2-23-4 富沢ビル2F/営業時間:11:30~14:30・17:00~23:00(ランチ営業は平日のみ)/定休日:日/アクセス:JR・私鉄・地下鉄池袋駅から徒歩1分

取材・文・撮影=速志 淳、写真=pon屋 構成=アド・グリーン