以下は、ライブやプロレスなどのイベント会場(楽屋含む)及び周辺とか出版社とか放送局とかマスコミ試写会場とかゴールデン街などの著名人が集まる店とか街頭演説で見たのはノーカウントで挙げていきます。あくまでもストリートや何気に入ったお店などでバッタリとお見かけした人のみを。偶然が大切です。

地方で育った人がよく「東京に行くと芸能人にいっぱい会えるんじゃないか」と言いますがそんなことはないと思います。繰り返しますがこれは僕の唯一の特殊(略)。ちなみに僕の人生初の芸能人目撃は7歳のときに新幹線の中でドリフターズです。それではどうぞ。

・ 池袋 林家パーペー夫妻(ビックカメラ前)、キラーカーン(パチンコ屋)、エレカシ宮本(書店で江戸時代の古書を立ち読みしていた)、宮尾すすむと日本の社長のボーカル(バイトをしていたカラオケ屋)、ビクター・キニョネス(郵便局で困っていたところを通訳してあげた)
・ 雑司ヶ谷 中山美穂(撮影中)、深津絵里(撮影中)
・ 高田馬場 末井昭(白夜書房入社前。向こうからガス湯沸かし器が歩いてくると思ったら末井さんだった)、アンディ・フグ(駅構内とコンビニの2回)、西寺郷太(コアマガジンそばの今は無きコンビニam/pm で)、矢野通(結婚式の帰り)、佐竹雅昭(働いていたコアマガジンのすぐそばに住んでいた)、乙武洋匡(駅構内など複数)、柳下毅一郎、鈴木邦夫(複数)、村上春樹(駅前交差点で。呼び止めて握手してもらった)
・ 新宿 片寄明人(駅前)、ハマ・オカモト(後で調べたらレッドクロスでライブを控えていた)、西加奈子(喫茶店)、ゆでたまご(丸井地下)、千原ジュニア(南口を後輩芸人と)、坂本慎太郎(タワレコ)、吉村秀樹と田渕ひさ子(タワレコ。ふたりが結婚する前)、大木凡人(駅改札前)、吉田豪、楳図かずお、中原昌也(ディスクユニオン)、大山峻護(カフェ)
・ 渋谷 中原昌也(レコファン)、黒柳徹子(文化村から出てくるところを。足が悪いらしくお付きの人と杖をついていた)、ダンカン(スーツでびしっと決めて若い衆を連れて。カッコ良かったが怖かった)、ダイノジ大地(センター街)、ロンブー(テレビ収録中)、松下奈緒(似すぎなお母さんと一緒)、駒田徳広(冬にコートなし、セーターのみ。デカすぎ)、山崎真実(109)、古田新太(一蘭)、三池崇史(交差点)、相築あきこ(デパート)
・ 恵比寿 天野祐吉(ガーデンプレイス内で。その後『広告批評』の面接を受けて落とされた)
・赤坂 岡村靖幸(駅前で自転車に乗ってるところを)
・ 高円寺 田代まさし(喫茶トリアノンで取材中)、山崎洋一郎(駅前)、前田健(阿波おどりフェス中の屋台でコスプレしてた)、ビル・ロビンソン(駅前のお茶屋)
・ 中野 しょこたん、藤井暁(テレ朝アナ)、峯田和伸(終電間際の時間に、一緒に歩いていた女の子を熱心に口説いていた。後に本人に会ったときにそのことを話すと「カッコ悪いじゃないですか!」)
・阿佐ケ谷 満島ひかり(3.11直後に自然野菜屋で)、島本理生(本屋)
・西荻窪 田代まさし(駅前)
・吉祥寺 楳図かずお、島本理生(LOFT)
・ 下北沢 又吉直樹(駅そば)、蒼山幸子(ねごとのボーカル。MVの撮影中。自転車に乗って片目に眼帯をしていた)、木下理樹(駅内。マスクをしていたが、後でDMで確認すると本人と判明)、曽我部恵一(彼の経営するCCC他)、ハルカ(ハルカとミユキ。駅前)、エンケン、柄本明(犬を連れているところと、家族フルメンバーの2回)
・外苑前 成海璃子
・表参道 山本寛斎
・六本木 牧瀬里穂(アマンド店頭で着物を召して立っていた)
・ 野方 大槻ケンヂ(少なくとも5回以上。松屋で逆ナンされているところも目撃)、金村キンタロー(当時のリングネームは金村ゆきひろ)、セイン・カミュ(テレビ収録中)、前野健太(図書館の司書として働いていた)、佐々木有生(格闘家。同じアパートだった)
・ 沼袋 カラテカ矢部太郎
・池尻大橋 石田純一(深夜のイタリアンレストランで。靴下は穿はいていなかった)
・ 三軒茶屋 内田裕也(毛糸屋と焼き肉屋の2回)、小嶺麗奈(40歳を過ぎて生まれて初めて三茶に降り立って5分後)、チュートリアル徳井(小嶺麗奈を目撃して3分後。自転車に乗ってた)、杉浦貴(ベンツから降りたところなど2回)、柄本明(自転車に乗っていた)、野村義男(自転車)、松尾スズキ(自転車)、森山未來(自転車)、杉作J太郎(自転車)、古田新太(飲み屋)、スチャダラパー(スタジオ前)、大久保佳代子(西友そば)、中村和彦(9mm Parabelum Bullet のベース)、川合俊一(テレビ収録中)、RYO −Z(リップスライム。近所ですれ違いと松陰神社商店街のオシャレ古本屋のイベントの2回)、PESとすほうれいこ夫婦(深夜までやってる蕎麦屋で)、森本太郎(ザ・タイガース)小出恵介(バー。かなり泥酔していた)、沢尻エリカのママ(同じバー)、佐藤タイジ、永澤俊矢(30回以上)、勝野洋、城戸康裕(緑道を走っていた)
・世田谷区 ピエール瀧家族、バイキング小峠(ボロ市)
・神楽坂 坂口力(元厚生大臣)
・中目黒 西山喜久恵
・築地 高見盛
・東銀座 小島聡
・有楽町 染谷将太(三省堂)
・東京駅 平尾誠二
・お台場 木根尚登
・デモ スチャダラアニ、荻上チキ、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)
・山手線車内 山崎一夫、エレカシ宮本、片桐はいり、太陽ケア、青山知可子
・ 他の電車内及び駅構内 鈴木紗理奈、剛竜馬家族、加藤清史郎、村松利史(平成モンド兄弟)、三宅正治(フジテレビアナ)

どーですか、読者貴兄。さすがに呆れていませんか。これは思い出せる限りで、実際はもっと目撃しています。公表しているパートナー以外の方と親密そうにしていたものは省きました。基本、声はかけません。僕が人見知りだし、そっとしておいてあげたいから。

ちなみに引っ越した先の京都でも目撃し続けています。山本昌、宮迫博之、船越英一郎、いしかわじゅん、麒麟川島、東浩紀、ウィルコ・ジョンソン、くるり岸田、夏帆など。

セレブ妻に付き添う形で最近はグリーン車に乗るという身分不相応なことをしているのですが、おかげで今年に入ってから20人以上の芸能人をお見かけしました。行数足りないから省略。

無駄に思えたこの能力と記憶力も、こうして原稿が一本書けたのだから役に立ったのでしょうか。でも近年、視力の低下とともに衰えています。僕のただひとつの取り柄も無くなりそうです。今後はどうやって生きていこう。

『散歩の達人』2016年9月号

大江千里が大好きだった。中学生の僕は大江千里のどこに魅かれていたのだろう。あまりに特異なボーカル。「男ユーミン」とも呼ばれるポップでせつないメロディー。大瀧詠一が『A LONG VACATION』『EACH TIME』で、「優しくて、弱さを晒け出せる」新しい男性像を提示し、社会現象を巻き起こしていたが、イラストレーター永井博のジャケットでもわかるように匿名性が高かった。そのすぐ後、当時20代前半の大江千里はメガネをかけた王子として、新しい男性像を具現化してみせた(ちなみに大江千里が1983年にデビューしたときのキャッチコピーは「私の玉子様」。林真理子作)。
いまの若い人たちは渡辺美里を知っているだろうか。「渡辺」で検索したら予想変換で渡辺麻友、渡辺謙、渡辺美優紀、渡辺喜美、渡辺直美の後にようやく出てきた。よござんす。平成生まれの『散歩の達人』読者(いるかな?)に、渡辺美里を熱く語りましょう。