神奈川県内で2番目に乗降客数が多い駅

「ムサコ」と言えば武蔵小杉か武蔵小山か、はたまた武蔵小金井の略称か。以前、テレビ番組「タモリ倶楽部」でアンケートを取った際には、「ムサコ=武蔵小杉」と答えた人が最も多かったように思う。一方で、古くからの武蔵小杉住民は「ムサコ」ではなく「コスギ」と呼ぶとも聞く。

昭和の時代は工業地帯だった武蔵小杉周辺には、20年ほど前から工場跡地を利用した高層マンションが建ち始め、今やタワマンは武蔵小杉の象徴ともなっている。

タワマンが林立しているということは、その分住民も増えているということだ。JR南武線・横須賀線・湘南新宿ライン・相鉄線直通列車、東急東横線・目黒線が乗り入れる武蔵小杉駅は一日の乗降客数が約43万人と、横浜駅に次いで神奈川県内で2番目に多い駅となっている(※注1)。そんな利用者の多い武蔵小杉駅で、待ち合わせ場所を探してみたい。

みどりの窓口【JR北改札】

武蔵小杉駅で最も人通りが多そうなのが、JR線北改札(南武線口)と東急線JR線方面改札を結ぶ連絡通路である。

東急線のJR線方面改札。奥に見えるのが南改札となる。
東急線のJR線方面改札。奥に見えるのが南改札となる。

それぞれの改札のほか、JR線北改札正面にあるみどりの窓口などが待ち合わせ場所としては現実的だろう。

JR北改札(南武線口)を出てすぐ正面にあるみどりの窓口。わかりやすい。
JR北改札(南武線口)を出てすぐ正面にあるみどりの窓口。わかりやすい。

川崎フロンターレポスト/「躍進」/八百八橋碑/デュエットフォン【北口】

このJR線北改札からは、北口、西口、東口などに出ることができる。バスロータリーのある比較的大きめな北口を出るとすぐに、変わったカラーリングのポストが設置されている。

これは2016年シーズンユニフォームデザインがあしらわれている。川崎市内には他にも新川崎駅前や登戸駅前などに設置されているので探してみよう。
これは2016年シーズンユニフォームデザインがあしらわれている。川崎市内には他にも新川崎駅前や登戸駅前などに設置されているので探してみよう。

これは、地元のサッカーチームである川崎フロンターレが2019年、クラブ創立23周年を記念して川崎市7区に1基ずつ設置したもので、歴代ユニフォームがデザインされているという(※注2)。サッカー好きなら、階段下の選手巨大パネルと合わせて待ち合わせ場所にしたいところである。

北口階段横にあるフロンターレ巨大パネル。試合日程なども確認できる。
北口階段横にあるフロンターレ巨大パネル。試合日程なども確認できる。

北口ロータリーには他にも、「躍進」と名付けられた女性像、

彫刻家・陶山定人作の像。ライオンズクラブにより設置されている。
彫刻家・陶山定人作の像。ライオンズクラブにより設置されている。

八百八橋碑、

歩道橋下の目立たない位置にひっそり設置されているが、中原街道に千基の橋を架けようと尽力した地元の偉人・野村文左衛門を讃える内容が書かれている。
歩道橋下の目立たない位置にひっそり設置されているが、中原街道に千基の橋を架けようと尽力した地元の偉人・野村文左衛門を讃える内容が書かれている。

時計などがあり、それぞれ待ち合わせに利用もできる。

バスターミナル内に設置されているので、バスでどこかに移動しようという際には便利かもしれない。
バスターミナル内に設置されているので、バスでどこかに移動しようという際には便利かもしれない。

ちなみに駅からは少々離れるが、北口から徒歩4分ほどのところにある川崎市中原区役所前には、全国的にも珍しい受話器が2つある公衆電話「デュエットホン」があるので、こちらで待ち合わせをしても楽しそうだ。

区役所前にひときわファンシーなつくりの木が。
区役所前にひときわファンシーなつくりの木が。
中にはデュエットホンが設置されている。全国でも数台しか残っていないデュエットホン、ぜひ一度使ってみたいものだ。
中にはデュエットホンが設置されている。全国でも数台しか残っていないデュエットホン、ぜひ一度使ってみたいものだ。

「家族の絆」ほか【東口】

東口にも駅前広場があり、「家族の絆」と題された目立つモニュメントがあるのだが、植え込みの中に設置されているため近くで待ち合わせるのは難しい。

造形作家・鈴木尚和の作品で、2014年に設置された。夜にはLEDが点灯するとのこと。
造形作家・鈴木尚和の作品で、2014年に設置された。夜にはLEDが点灯するとのこと。

一方、広場に面したKDX武蔵小杉ビル周囲の公開空地にはベンチなども設置され、誰でも通行・利用できるとのことなので、利用するのもいいかもしれない。

1人ずつ仕切りがついたベンチなので、気候の良い時期には使いやすそう。
1人ずつ仕切りがついたベンチなので、気候の良い時期には使いやすそう。

「にじいろのおにわ」【西口】

北口、東口に比べると西口は小規模で、目立つ待ち合わせ場所も少ないが、「にじいろのおにわ」と名付けられた花壇があり、季節の花を愛でながら待ち合わせしたい。

近隣の保育園児たちが協力して育てているという花壇。キャラたちは中原区子育てイメージキャラクターのミミとケロだそう。
近隣の保育園児たちが協力して育てているという花壇。キャラたちは中原区子育てイメージキャラクターのミミとケロだそう。

「こすぎコアパーク」ほか【南口】

東急線の周辺はどうだろうか。東急線南改札から南口に出ると、きれいに整備された広場「こすぎコアパーク」があり、待ち合わせ場所に適している。

ベンチやカフェなどもあり、待ち合わせには最適なこすぎコアパーク。
ベンチやカフェなどもあり、待ち合わせには最適なこすぎコアパーク。

この南口前には、2020年に新たな大型複合施設「Kosugi 3rd avenue」がオープンし、その象徴ともいえるモニュメント前で待ち合わせもできる。

遊具のような見た目のためか、設置後に破損し修復が行われたオブジェ。今後どのような運用となるかは検討中だという。
遊具のような見た目のためか、設置後に破損し修復が行われたオブジェ。今後どのような運用となるかは検討中だという。

JR線綱島街道改札

ところで、武蔵小杉駅が現在のように発展した理由の一つに、2010年の横須賀線駅開業が挙げられる。これにより湘南新宿ラインや成田エクスプレス、スーパービュー踊り子(※2020年3月で運行終了。後継としてサフィール踊り子が運行中)の停車駅となった武蔵小杉は、各地へのアクセスが格段に上がった。

しかしこの横須賀線ホーム、従来の南武線や東急線のホームとかなり離れており、開業当初から乗り換えに時間がかかることが指摘されていた。実際に乗り換え時間を計ってみると、駅構内に設置された動く歩道を利用しても5分以上かかってしまった。特に南武線・東急線から最も遠いJR新南改札(横須賀線口)は、東側がNECの事業所となっていて一般の人の立ち入りができないため、改札外から東急線などに乗り換えようとすると10分以上かかってしまう。

他の改札からはかなり離れた場所にある。
他の改札からはかなり離れた場所にある。

待ち合わせ時間に余裕があるならば、東急線南口と横須賀線口の間にあるショッピングモール「グランツリー武蔵小杉」や、高層マンション「パークシティ武蔵小杉」周辺の広場を利用するのもよいだろうが、

中原市民館やかわさき市民活動センターが入るパークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー。周囲は公園のようになっており、木陰で座って待ち合わせができる。
中原市民館やかわさき市民活動センターが入るパークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー。周囲は公園のようになっており、木陰で座って待ち合わせができる。

横須賀線ユーザーと東急線ユーザーが待ち合わせをする場合、JR線綱島街道改札を利用するのが現実的と思われる。

JR綱島街道方面改札。改札外から東急線に乗り換えられる。
JR綱島街道方面改札。改札外から東急線に乗り換えられる。

ただしこちらも、駅の外からアプローチしようとすると、道が若干複雑でわかりづらい。

こうした声を受けてか、綱島街道改札内には「綱島街道改札から東急線武蔵小杉駅へのお乗り換えルート」として、写真付きで改札を出てからの道のりがポスター掲示されている。「武蔵小杉駅の乗り換え不便問題」をなんとか解消しようとする駅員さんたちの努力が見て取れる。

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武蔵小杉駅周辺は、今後も再開発が進められていく予定という。乗り換えがもう少し便利になるといいな……と思いつつ、将来新しい待ち合わせ場所が生まれるのかどうか、経過を見守っていきたいところだ。

イラスト・文・撮影=オギリマサホ

※注1:スタディサプリ進路
(https://shingakunet.com/area/ranking_station-users/kanagawa/)
※注2:川崎フロンターレ公式サイト
(https://www.frontale.co.jp/diary/2019/0730.html)

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