osteria quanto basta
北イタリアの珍しき郷土料理に心躍る夜
「修業先のシェフが北イタリア出身で」と、店主の加藤惠一さん。その縁で現地に行き、トウモロコシ粉の粥・ポレンタが大好きに。それをいったん冷やして焼き、干し鱈ペーストをのせたバッカラマンテカートが、ワイン担当で妻の暢美さんセレクトのワインにピタリ。イタリアンチコリで赤紫のラディッキオと、サルシッチャをほぐし入れたリゾットなど、郷土料理の応酬は、一人ならハーフで堪能を。
『osteria quanto basta』店舗詳細
洋食とBar SWITCH
インテリアにも味にもこだわりを貫く
サックス奏者でもあるマスターの徳永慎吾さんが自らデザインして改装。特にこだわったのは音響と照明で、店名通りあちこちにスイッチがあり絶妙に調光されているそう。鯛のアラや鶏ガラでダシをとったイタリアンやカクテル並みにきっちり作るハイボールなど、丁寧なメニューも若者たちに支持され、デートに使われる率が高いとか。しゃれたセンスに味の実力が加わった“映える”バーだ。
『洋食とBar SWITCH』店舗詳細
CICLO
シンプルなイタリアンは、明日への活力!
ガラス越しに見えるスタッフとお客の表情が、羨ましいほど楽しげだ。「働く大人に明日がんばってほしくて、メシ作ってます」と、岡部卓シェフをはじめ、スタッフ皆さんの意気込みが頼もしい。パスタとワイン1杯でも歓迎で、疲れた夜なら、薬効あるセージをどっさり使うピエモンテ州の家庭料理を。爽やかな風味が脳天まで駆け抜け、瞬時に元気復活だ。ワインは、毎年イタリアの生産者を訪ね、畑や暮らしを見聞きして選ぶ。
『CICLO』店舗詳細
構成=柿崎真英 取材・文=松井一恵・佐藤さゆり(teamまめ)、神田ぱん 撮影=原幹和、オカダタカオ、三浦孝明