『蕎麦 やましん』スタイリッシュなそばとつまみに舌鼓
そばは月ごとに産地を替え、その時季に収穫されたものを実のまま仕入れ、店内の石臼で自家製粉している。ズズッと勢いをつけてすすると、清々しい香りがふわりと舞う。さらに、食べ進めるごとに広がるフレッシュな旨味もたまらない。2022年オープンとまだ新しい店だが、夜には生ポテトサラダや鰯薬味のり巻といったアイデア料理、刺し身などのつまみを豊富に揃え、玄人のそばツウのみならず、気軽に飲める酒場として地域の人々にも支持されている。
『蕎麦 やましん』店舗詳細
住所:東京都世田谷区粕谷4-20-18/営業時間:11:30~14:00・17:00~22:00(日は11:30~21:00。変更の場合あり)/定休日:不定/アクセス:京王電鉄京王線千歳烏山駅から徒歩6分
『nope(ノープ)』好奇心そそるスパイシーなネオ中華
『ザ・ペニンシュラ東京』で広東料理の伝統を学び、四川料理や少数民族料理の店でも修業した店主の高木祐輔さん。幅広い経験に基づく多彩なスパイス使いを体感するなら、まずは前菜盛り合わせ。紹興酒でコンポートにしたキンカンは青山椒、花椒がアクセントになり、さらに甘みが前面に現れ、ミョウガの甘酢漬けはクミンでよりみずみずしくなる。ワインを合わせれば華やかさを増し、うっとり。
『nope』店舗詳細
住所:東京都世田谷区南烏山5-18-15 2F/営業時間:17:00~22:00LO(不定期で12:00~14:30のランチ営業あり)/定休日:不定(最新の営業状況はInstagramを要確認)/アクセス:京王電鉄京王線千歳烏山駅から徒歩2分
『ら~めん つけ麺 幸加』動物×魚介の均衡のとれた一杯
白濁したスープは、その見た目どおり力強い旨味をたたえつつ、後味は意外なほど軽やか。慎重にアクを取り除きながら、鶏と豚、魚介のバランスを重視して出汁を取っているという。国産小麦「春よ来い」を使用したオリジナルの特注麺は、もちっとした弾力が心地良く、スープとの相性も抜群。脂がさっぱりしていて、肉の旨味と甘みが際立つ銘柄豚「岩中豚」で作るチャーシューも評判だ。
『ら~めん つけ麺 幸加』店舗詳細
住所:東京都世田谷区給田3-34-1 /営業時間:11:00~15:00・17:30~21:00(スープがなくなり次第終了)/定休日:金、日夜/アクセス:京王電鉄京王線千歳烏山駅から徒歩8分
取材・文=信藤舞子 撮影=オカダタカオ
『散歩の達人』2024年4月号より