LIMENAS COFFEE
コーヒーの無限の可能性を体験
スペシャルティコーヒー豆を自家焙煎、販売し、店頭でもハンドドリップして飲ませてくれるコーヒースタンド……だが、魅力はそれにとどまらない。焙煎も手がけるオーナーの元明健二さんは、かつて食品会社のフレーバリスト(調香師)だった。「コーヒーも配合や抽出条件が大事」と元明さん。「淹れ方や道具でも劇的に変わります」と目の前でいろいろ試してくれ、試飲も可能だ。元明さんの作る味、香りはもちろん、トークにもやみつき。
『LIMENAS COFFEE』店舗詳細
自家製酵母ぱんと手づくりあんこの店 いちあん
あれもこれも厳選素材で手作り!
店主の市川忍さんは「食材オタク」。素材選びからその活かし方まで、とことん追求する。パンは酵母を自家製の甘酒を使って培養し、国産の小麦粉を使用。あむっとかじればやさしい香りと甘みが舞い、何もつけなくても味わい深いのだ。とはいえ、「パンは脇役です」。例えばタルティーヌなら、主役は地元を中心に仕入れた彩り豊かな野菜。どれも新鮮ゆえ味が濃く、華やかで健やかな共演が楽しめる。自家製あんこを使ったデザートもファン多し。
『自家製酵母ぱんと手づくりあんこの店 いちあん』店舗詳細
午後の時間割
本とコーヒーがあればそれだけで
店内の本棚にみっちりと収まる本はすべて、店主の上田務さんの蔵書。「コーヒーを飲みながら本が読める」ことを目指して店を開いた。品揃えは、ノンフィクション、外国文学、日本文学が中心。「読みたくない本は置きたくない」というだけあって、一本筋が通っている。コーヒー豆は定期的に変えるが、上田さんの好みにより基本的に深煎り。「自分のためにお店を開いたようなものです」と笑うが、同好の士は多い。
『午後の時間割』店舗詳細
構成=柿崎真英 取材・文=信藤舞子、屋敷直子 撮影=鈴木奈保子・オカダタカオ(Tamichika)、LIMENAS COFFEE、金井塚太郎・花岡慎一