大根おろしが入ったソースで和風に『日本酒Dining 根岸 川木屋』[鶯谷]

特製カツサンド980円は、その時々で変わる野菜の差し色の緑もキレイ です。
特製カツサンド980円は、その時々で変わる野菜の差し色の緑もキレイ です。

お酒のシメにはお茶漬けが普通だが、この店の定番はこのカツサンド。トーストしてあるパンはカリッとした食感が楽しいし、ソースに大根おろしが入っていてちょっと和風なのもポイント。これは、もともと店長の川木一伸さんがまだお店をお母さんと一緒にやっていたときにできたメニューで、ココアパウダーがかかっている揚げたパンの耳は、そのお母さんがむかし作ってくれたオヤツを元にしているそうだ。

重厚な扉を開けると目の前に広がる日本酒ワールド。
重厚な扉を開けると目の前に広がる日本酒ワールド。

『日本酒Dining 根岸 川木屋』店舗詳細

住所:東京都台東区根岸3-11-5/営業時間:17:00~24:00/定休日:日・祝/アクセス:JR山手線鶯谷駅から徒歩3分

とんかつ自体の力強さが秀逸『とんかつ ひなた』[高田馬場]

ヒレかつサンド1500円は、これだけしっかりした箱に入っていないと飛び出してしまいそうなお肉の迫力!
ヒレかつサンド1500円は、これだけしっかりした箱に入っていないと飛び出してしまいそうなお肉の迫力!

2017年の年始にオープンするなり行列のできる人気店となった、都内屈指の人気のとんかつ屋さんにもカツサンドが。ヒレかつサンドは、定食で出すときとは切り方、揚げる形を変えて、そのおかげで揚げ時間も微妙も変わってくるそう。とんかつ屋さんだけあって、パンより何よりとんかつ自体の力強さを感じる。決め手のソースにもこだわり、もしかすると定食よりもお得なんじゃないかと思ってしまうほど。

角地にあって窓も大きいため、開放感がある。
角地にあって窓も大きいため、開放感がある。

『とんかつ ひなた』店舗詳細

住所:東京都新宿区高田馬場2-13-9/営業時間:11:00~14:30・17:00~21:00/定休日:日/アクセス:JR・私鉄・地下鉄高田馬場駅から徒歩5分

オリーブオイルで焼いたカツレツ風『BUZZ OFF』[池尻大橋]

特製カツサンド1400円にはすだちのかほりカクテル800円のさわやかさがよく合うのです。
特製カツサンド1400円にはすだちのかほりカクテル800円のさわやかさがよく合うのです。

エレベーターの扉が開くともう店内、という造りにびっくり! こういうちょっとした驚きがお店を15年も続けられる秘訣なのかも。カツサンドも昔からの定番メニュー。カツはオリーブオイルで表裏と半分ずつ焼いていくカツレツ風のやり方で揚げている。キメの細かいパン粉が油を吸いすぎないようにということらしい。野菜ベースのやさしいソースにビネガーのパンチが効いている。

店名は映画『ダウン・バイ・ロー』のセリフからだそう。
店名は映画『ダウン・バイ・ロー』のセリフからだそう。

『BUZZ OFF』店舗詳細

住所:東京都世田谷区三宿1-6-3 マイルストーンビルディング4F/営業時間:20:00~翌5:00/定休日:無/アクセス:東急田園都市線池尻大橋駅から徒歩10分

手軽に食べられる軽やかさ『名曲・珈琲 麦』[本郷三丁目]

カツサンド550円にアイスコーヒー300円。でもフードを頼むとコーヒーはセット料金で150円に。おトク!
カツサンド550円にアイスコーヒー300円。でもフードを頼むとコーヒーはセット料金で150円に。おトク!

特徴的なカツは、安く手軽に食べられるようにかなり薄め。むかしながらのこのカツに、やっぱり薄めのパン、それにレタスにキャベツ、トマトのシャキシャキ感。食感は柔らかで軽やかなので、6切れあってもサラリと食べられちゃう。一緒についてくるサラダとフルーツもうれしいけれど、名物のプリンを一緒に頼んでもいいかも。

クラシック音楽好きと東大生たちからも愛されるお店。
クラシック音楽好きと東大生たちからも愛されるお店。

『名曲・珈琲 麦』店舗詳細

住所:東京都文京区本郷2-39-5 本郷三丁目ビルB1F/営業時間:7:00~19:00/定休日:日/アクセス:地下鉄丸ノ内線・大江戸線本郷三丁目駅から徒歩1分

甘辛タレの新潟名物『新潟カツ丼 タレカツ 神保町本店』[水道橋]

タレカツバーガー565円は実はお持ち帰り専用。店内ではぜひタレカツ丼を山椒たっぷりで。
タレカツバーガー565円は実はお持ち帰り専用。店内ではぜひタレカツ丼を山椒たっぷりで。

ただでさえ新潟の誇る食文化「タレカツ丼」を東京で食べられる店が少ないのに、それを豪華にもバーガーで食べさせてくれるなんて! このバンズの分厚さ、ムッチリ感もちょっとほかにはないし、そもそもタレの甘辛具合、カツへの絡み方もばっちり。衣のサクサク感も残っていて、食感のアクセントにもなっている。ちなみに少し離れたところにあるすずらん通り店では、本店にはない「タレカツサンド」もありますよ。

店内に飾られているおしゃれな写真は、すべて新潟の風景なんです。
店内に飾られているおしゃれな写真は、すべて新潟の風景なんです。

『新潟カツ丼 タレカツ 神保町本店』店舗詳細

びっくりするほどの大きさ『マイスタームラカミ』[武蔵境]

カツサンド561円は焼きたて揚げたてのホッカホカ。パンもとってもおいしい。
カツサンド561円は焼きたて揚げたてのホッカホカ。パンもとってもおいしい。

創業はなんと昭和9年(1934)! 肉の仲買から鶏卵・鶏肉、さらには精肉全般、さらには加工肉も扱うようになって、一時期には地域の中心にもなっていたほどの大店。びっくりするほどの大きさのカツサンドをはじめたきっかけは、付き合いのあった飛騨のパン屋さんのパンを使ってなにかできないかと考えたことから。メニューには載っていないので、お店の人に「カツサンドください」と(小声で)頼めばその場ですぐに作ってくれる。

欧風の外観は、ドイツ風のソーセージ・ ハムにも力を入れているからこそ。
欧風の外観は、ドイツ風のソーセージ・ ハムにも力を入れているからこそ。

『マイスタームラカミ』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市境南町3-19-8/営業時間:10:00~18:00/定休日:日 ・祝/アクセス:JR中央線・西武多摩川線武蔵境駅から徒歩10分

取材・文=かつとんたろう 撮影=小野広幸