催事だけでしか手に入らない、『塚田水産』の限定商品

『塚田水産』といえば、東京でも屈指の知名度を誇る蒲鉾店であり、吉祥寺を代表する名店でもある。魚のすり身にパン粉を付けて揚げた「吉祥寺揚げ」を筆頭に、いつも新たな商品を生み出している。

『塚田水産』は百貨店などで行われる催事に定期的に出店しており、本店や支店で購入することができない商品を中心に販売している。

今回訪れたのは「伊勢丹 立川店」だ。JR立川駅北口の目の前、徒歩2分の距離にあり、地下1階には生鮮食品やお総菜などが充実している。

『塚田水産』は催事スペースの一角に店を構え、塚田巻きとお弁当を販売していた。塚田巻きは全部で6種類あり、全種類が揃ったセットも販売していた。お弁当は牡蠣、アサリ、穴子の3種類があるが、2種類がひとつになったものも揃う。また、特製のだし巻き玉子など魅力的な商品が並んでいた。

なお、「伊勢丹 立川店」での営業は2024年9月4日から10日までだったが、頻繁に出店しているのでX(Twitter)Instagramでチェックしよう。

今回は塚田巻きが全種類揃ったセットと牡蠣とアサリがセットになった「かき・あさり弁当」を購入した。

海の幸の魅力がぎっしり詰まった「かき・あさり弁当」

かき・あさり弁当は牡蠣とアサリごはんのほかに、だし巻き玉子とひじき煮がついている。

お弁当のためコンパクトにまとめられていて持ち運びやすくなっているが、器に盛りつけるとかなりのボリュームとなる。

牡蠣、アサリの海の幸を存分に堪能でき、秋の行楽シーズンにぴったりの商品だ。今回購入しなかった穴子もぜひ食してみたいものだ。

ごはんはほどよく味付けされていて、メインの牡蠣とアサリと一緒に食べることによっておいしさが何倍にも膨れ上がる。ボリュームもたっぷりで、きっと満足することだろう。

牡蠣はぷりぷりとした食感と特有の旨味が凝縮されており、口に運ぶごとにこの上ない幸福感が押し寄せる。

アサリは素材のおいしさを引き立てる適度な味付けとなっており、白ゴマが香ばしさを加えている。牡蠣の分だけ量が少ないはずだが、それを感じさせないほどぎっしり詰まっている。

ひじき煮はインゲンや人参などが加わり、控えめだが滋味深い味わいとなっている。

だし巻き玉子はふっくらとしながら、密度が高く満足度も高い。出汁と玉子は絶妙なバランスとなっている。

ぱりっとした食感と魚の旨味が融合した「塚田巻き」

さて、本命の塚田巻きも味わっていこう。さまざまな具材に魚のすり身、春巻きの皮を巻いて揚げている。細長い形状が特徴的だ。2023年頃から試作品として販売しているという。

ぱりっとした食感と魚の旨味が融合した新しい食の楽しみを満喫できる。細長い形状はおつまみとして食べやすく工夫されている。6種類あり、ほたて、いか、海苔とチーズ、えび、アスパラはレギュラーで、みょうがは新たな商品だ。

「ほたて」はホタテをうまく細長い形状に収めている。噛むごとにホタテの豊かな旨味が広がっていく。バターをつけて炙ってもおいしそうだ。

「いか」はぷりっとしたイカに大葉が巻かれており、旨味を感じさせながらも爽やかな印象となっている。生姜醤油で味わってもいいだろう。

「海苔とチーズ」はおつまみの王道の組み合わせだ。さらに魚のすり身が加わるのだからおいしくないわけがない。海苔をふんだんに使っているので、磯の風味が口いっぱいに広がる。

「えび」はぷりぷりとした食感と豊かな旨味が素晴らしい。エビフライや春巻きとは異なるおいしさで、油っぽさも感じられない。

「アスパラ」も贅沢な一品だ。しゃきしゃきとしたみずみずしい食感と爽やかなアスパラの風味を思う存分堪能できる。

「みょうが」は夏らしい爽やかな食感と風味が魅力だ。さらに大葉も加わって清涼感が増している。キリッと冷えた日本酒やビールに合わせたい。

お酒のお供に最適な塚田巻きだが、お総菜としても大活躍するだろう。ぱりっとした食感と魚の旨味、バラエティ豊かな味わいを楽しめる具材たち、ぜひご自身の舌で味わってみてほしい。

『塚田水産』の基本情報

塚田水産
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-8
0422-22-4829
定休日:1月1日~3日
営業時間:9:30~19:00

塚田水産(伊勢丹新宿店)
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-14-1
定休日:1月1日
営業時間:10:00~20:00

塚田水産(麻布台ヒルズ店)
03-5544-9636 (代表) ※サービスカウンター
〒106-0041 東京都港区麻布台1(麻布台ヒルズ マーケット)
営業時間:10:00~20:00

取材・文・撮影=東京おでんだね