見て食べて体験して。花を感じよう
『いばらきフラワーパーク』のある茨城県石岡市の旧八郷町へは、都内から1時間半ほど。フルーツや野菜の栽培が盛んな里山の一角に、バラと四季折々の花が咲くパークと、手ぶらでアウトドアを体験できる宿泊施設「花やさと山」がある。「花やさと山」に泊まれば、2日間パークに入園できるので、せっかくなら宿泊で楽しみたい。
『いばらきフラワーパーク』は2021年にリニューアルオープンしたばかり。リニューアルのテーマは「花を感じる」。約900品種ものバラが、トンネル、品種や色、香りなどのテーマ別で植えられており、五感を刺激してくれる。花が咲き誇るパーク内の好きな場所でランチができるのも最高のぜいたくだ。花と自然を用いたアクティビティも充実している。リースやアロマミストを作れば、旅行のいい記念に。
花を十分にめでたら「花やさと山」へ。焚き火でコーヒーを淹れたり、県産食材のバーベキューを堪能したり、日が暮れるまで外遊びを楽しもう。天候に恵まれれば、夜は満天の星空を見られるかも。翌日は、おみやげショッピングを忘れずに。きっと、ここの魅力を誰かにお裾分けしたくなるはずだ。
アトリエ ローズファーム
花と光に包まれ思わず笑顔に
奥行80mもある温室は、チューリップやパンジー、バラなどの春の花々があふれ、甘い匂いが漂う(展示は3月末まで)。春と秋には、目の前に咲き誇る色とりどりのバラを楽しむスペースに。チェアに座ってくつろげば時間の経つのも忘れてしまう。
100の体感アクティビティ
四季の花と自然で作る・遊ぶ
豊富なアクティビティは、新しいパークの大きな魅力。寄せ植えやリース作り、アロマミスト作りといった「花」の体験のほか、植物を巡るツアーや秘密基地作りなど、「森」の体験も。体験の数は、四季を通じて年間約100種類。子供と参加できるメニューもあり。
レストラン ローズファーム ハウス
地元の恵みをランチで
茨城や八郷産の素材の魅力を引き出した創作メニューが秀逸。おすすめは、数量限定の5品セット。県産素材が主役のメインに、採れたて野菜たっぷりの「八郷野菜の束」、スープとお菓子とドリンク付きで2090円。園内の好きな席でいただける。
・11:00~14:30LO
「ローズファーム ハウス」の前には焚き火コーナーもある(期間限定)。自由にあぶって食べられるのが楽しい。定番のマシュマロだけでなく、干し芋や地元の商店手作りの漬けヤリイカ、無添加熟成ベーコンもあり。
サークルロッジで焚き火コーヒー
丘の上で最高の一杯を淹れよう
パークを満喫したら、隣接する宿泊施設「花やさと山」で、焚き火で沸かしたコーヒーで一服を。アウトドア用の器具で豆を挽き、ぽたぽたドリップ。見晴らしの良い丘の上でいただく一杯は格別だ。焚き火セット2000円+コーヒー豆1杯分500円。
・予約は☎0299-57-2525
ローズファーム マーケット&カフェ
バラアイテムや県産品が充実!
ショップにはバラにちなんだオリジナルグッズをはじめ、花の苗や花器、厳選された茨城の名産品、地元作家の器などが並ぶ。カフェでは季節のフルーツを使ったスイーツや軽食が楽しめる。窓際は眺望抜群。
・9:00~15:30LO
・☎0299-42-4111
4月中ごろまではイチゴフェアを開催中。右は地域産フルーツサイダー(イチゴ)550円。茨城県産とちおとめを使用。左は地元の人気ベーカリー『ぺトラン』とコラボしたイチゴのクグロフ385円。バラのクグロフもある。
イチオシアイテム
『いばらきフラワーパーク』店舗詳細
春先に見ごろのお花
泊まるなら!時の流れをゆったり感じる里山のお部屋へ
里山に広がる広大な敷地でアウトドアが楽しめる宿泊施設「花やさと山」。頂上の広場には、グランピングエリアと宿泊棟「サークルロッジ」がある。サークルロッジは、寝室+BBQセット付きテラス+プライベートデッキというぜいたく仕様。デッキから眺める筑波山や星空は絶景。1泊2食付き1万円~(写真は定員2名タイプ)。
・☎0299-57-2525
取材・文=鈴木紗耶香 撮影=オカダタカオ
『散歩の達人』2023年4月号より