旧風間家住宅 丙申堂

薬医門のある鶴岡一の豪商の家

藤沢周平原作の映画『蝉しぐれ』の重要シーンが撮影された小座敷。

風間家は藩の御用商人として発展し産業振興に尽力した豪商。明治29年(1896)丙申の年、7代当主によって住居と営業の拠点として武家屋敷跡に建てられた。主屋を中心に4つの蔵があり、トラス状の梁がめぐる広大な板の間や大黒柱など往時の面影を今に伝える。国指定重要文化財。

杉皮葺きに約4万個の石がびっしりと置かれた特徴的な石置屋根。
住所:山形県鶴岡市馬場町1−17/営業時間:9:30~最終入館16:00/定休日:12月1日~4月9日ほか

赤川花火大会

感動日本一!を目指し1万2000発が夜空を彩る

「日本の花火100選」でベスト10に入った花火大会。(「花火.Collection」)

第29回の今年のテーマは「百華繚乱」。「全国デザイン花火競技会」では、技術を競う割物花火の部(10号玉2発)と、音楽との連動など美的感覚が審査基準となるデザイン花火の部の2部門で花火師が競い合う。打ち上げ幅700mの「市民花火」は圧巻。
8月第3週の土曜開催。赤川河畔(羽黒橋~三川橋間) ☎0235・64・0701

藤島の獅子踊り

お盆が楽しみな歴史ある「獅子郷」

獅子は一人立ちで5頭からなり、幸せを祝い悪霊退治を願って舞う。

「獅子郷(ししごう)」と呼ばれるほど獅子踊りが盛んな藤島地域には10の保存会がある。頭から幕を下げて太鼓と肩張りのわっかをつけ、唄に合わせて太鼓を打ち鳴らし飛び跳ねるように舞う。獅子のほかに女装の簓(ささら)、太刀遣い、唄い役など総勢30名ほどでにぎやかに奉納される。
無料。8月15日~18日に各地区の神社で。☎0235・64・2229(ふじしま観光協会)

黒川能

独自の伝承を続けてきた庄内地方固有の郷土芸能

500年以上にわたり農民によって受け継がれてきた黒川能は国指定重要無形民俗文化財。毎年7~8月に2カ所で観ることができる。
「水焔(すいえん)の能」(有料)。7月最終土曜17:00開場。櫛引総合運動公園野外ステージ☎0235・57・2115(市櫛引庁舎産業建設課) 馬場町4-1鶴岡公園内
「荘内神社例大祭」例年8月14日17:00~。

つるおかユースホステル

「森の隠れ家」で自然環境に思いを巡らす

階段になったホールの回廊に沿って客室を設けたユニークな設計。

海を見下ろす丘に佇む宿。国の天然記念物である三瀬気比(さんぜきひ)神社の社叢(しゃそう)横、希少なブナの原生林に囲まれた建物は、構造設計者の松井源吾(1920~1996)が手がけたもの。自然体験や環境教育のプログラム、各種ツアーを行う。マクロビオティック(玄米菜食)が楽しめる全国で唯一のユースホステルでもある。

昭和46年(1971)竣工時の外観。今は木々に覆われ全容は見ずらい。
住所:山形県鶴岡市三瀬宮ノ前1−1

取材・文・撮影=飯田則夫
『散歩の達人』2019年8月号より