スタート:西武多摩川線多磨駅ー(10分/0.5km)→多磨霊園ー(27分/1.5km)→浅間山公園ー(33分/1.7km)→府中市美術館ー(すぐ)→府中の森公園ー(50分/2.5km)→大國魂神社ー(7分/0.4km)→府中高札場跡ー(8分/0.4km)→髙安寺ー(7分/0.4km)→新田義貞公之像ー(31分/1.7km)→府中市郷土の森博物館ー(20分/0.9km)→大東京総合卸売センターー(3分/0.2km)→サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ー(20分/0.9km)→ゴール:JR武蔵野線・南武線府中本町駅
今回のコース◆約11.1km/約3時間40分/約1万4800歩
1 多磨霊園
約128haと都内最大規模を誇る霊園
大正12年(1923)に開園した、国内最初の公園墓地。東郷平八郎が名誉霊域(7区特種1側1番)に埋葬されてから名が知られ、人気の霊園となった。山本五十六や古賀峯一、江戸川乱歩や北原白秋など多くの著名人が眠る。
2 浅間山公園
都心でちょっとした登山気分を楽しむ
多磨霊園、府中の森公園などが近くにあり、周辺の景色とともに武蔵野台地の豊かな自然林を形成している。5月上旬から、浅間山公園だけに自生するムサシノキスゲが咲く。園内に浅間神社や鎌倉時代の武将・人見四郎の墓跡などもある。
3 府中市美術館
府中の森公園の緑に抱かれた美術館
1階は市民ギャラリーやショップ、カフェ、2階が展示空間となっている。府中・多摩ゆかりの作品を中心に2300点以上を所蔵している。江戸後期から現在にいたるコレクションを常設展示する。年5〜6回のバリエーション豊かな企画展も行っている。
4 府中の森公園
自然と文化を両方楽しめる
府中市のほぼ中央に位置し、府中市美術館をはじめ、テニスコートや野球場、大きな芝生広場や遊具広場、バーベキュー場など子供から大人まで憩える。市内屈指のお花見スポットで、約200本の桜並木の散策を楽しめる。
5 大國魂神社
武蔵国の神々を祀り、御利益満載
創建以来1900年を数える武蔵国の総社。境内地は、かつて武蔵国の国府跡で、これが「府中」の名の由来になっている。4月末から5月上旬に行われるくらやみ祭りは、街の明かりが消えた深夜に御輿渡御を行っていたことが名の由来。
6 府中高札場跡
往時の姿を伝える宿場町の高札場
旧甲州街道と府中街道が交差する、かつての府中宿中心に残る。高札場とは、江戸時代、幕府の政策や禁止令などを書いた板の札を掲示する施設。現在は交通事情から、昔とは位置を変更して付け替えてはいるものの、当時の姿をとどめる高札場は少なく、歴史的にも価値が高い。
7 髙安寺
足利氏ゆかりの曹洞宗の寺院
平安時代に、藤原秀郷(ひでさと)が開山したのが始まりと伝わるが、その後、足利尊氏が中興し髙安寺として整備。鎌倉時代末期の分倍河原合戦の際には、新田義貞が本陣を敷いたとされる。本堂、山門、鐘楼は、東京都選定歴史的建造物に選定される。
8 新田義貞公之像
いざ出陣!鎌倉へ向かう義貞の姿を表現
分倍河原駅の駅前ロータリーに立つ。鎌倉幕府の討幕を目指して兵を挙げた新田義貞の勇姿を表しており、顔は鎌倉方向である南を向いている。この一帯で繰り広げられた分倍河原の戦いにより、鎌倉幕府は滅亡へと向かい、大きく歴史が動いた場所でもある。
9 府中市郷土の森博物館
資料だけでなく実物も見て、ふれる
約14万㎡もの敷地をもち、博物館本館、プラネタリウム、復元建築物、公園からなる。博物館では府中の歴史、民俗、自然をテーマとして展示しており、模型や映像を通じて学べる。小学校校舎や商家などの復元建築物も見ごたえがある。
10 大東京総綜合売センター
50年以上も愛され続ける、多摩地域最大の市場
昭和41年(1966)開場のレトロな風貌で、70店舗以上が軒を連ねる。市場内では、鮮魚や精肉、青果などの生鮮食品から、乾物やアジア食品などの一般食品、雑貨や文房具、服までそろう。「市場めし」と呼ばれる飲食店も充実。プロから一般まで買い物を楽しめるとあって人気だ。
11 サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野
ビールができるまでを順を追って学ぶ
サントリーのビール「ザ・プレミアム・モルツ」製造工程を見学できる。見学コースは、ビールの素材について学び、仕込設備や貯酒タンクを見学し、最後は試飲ができる。ビールに合うおつまみやここでしか買えないグッズも販売。
蔵カフェ
ランチメニューも評判。元酒蔵のおしゃれカフェ
太い柱や高い天井、使い込まれた調度品が重厚な雰囲気を演出する店は、万延元年(1860)創業の造り酒屋の蔵を利用。手作りケーキが評判で、チーズケーキ500円は、香り高いマイルドエスプレッソ500円と味わいたい。
取材・文・撮影=アド・グリーン