【日本橋エリアのカフェ】

大人の隠れ家のようなカフェ&バー。『ぺしゃわーる』[日本橋]

小布施堂モンブラン自慢のデミタスコーヒーとセットで提供されて1300円。テイクアウトなら単品で650円。
小布施堂モンブラン自慢のデミタスコーヒーとセットで提供されて1300円。テイクアウトなら単品で650円。

日本橋駅からほど近いビルの地下にある『ぺしゃわーる』。ペシャワールとは、中国とヨーロッパとの間を繋ぐシルクロード沿いにあるパキスタンの商業都市で旅人の疲れを癒やす宿場町。この地名を店に名付けたのは小説家の井上靖だ。1989(平成元)年に店を開いた先代のオーナーは銀座の文壇関係者が集まるクラブでママをしていた人物で、井上靖はなじみ客の1人だった。

ここでは深い味わいのデミタスコーヒーがおすすめだ。注文が入ると銅製のイブリックで温めて提供してくれる。栗の産地として名高い長野県小布施町の老舗小布施堂のモンブランも食べられる。

店名の名付け親、井上靖氏直筆の原稿用紙が店内に飾られている。
店名の名付け親、井上靖氏直筆の原稿用紙が店内に飾られている。
マカロニグラタンセット1200円。コーヒーか紅茶が付く。
マカロニグラタンセット1200円。コーヒーか紅茶が付く。

『ぺしゃわーる』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋3-1-4/営業時間:カフェ 11:30~19:00(バー 19:00~24:00)※変更する場合あり。/定休日:不定/アクセス:地下鉄銀座線・東西線日本橋駅から徒歩3分、JR東京駅から徒歩5分

老舗との距離を近づけるホットサンド。『HOT SAND LAB mm』[日本橋]

寿司屋の玉子サンドは880円。江戸前の甘い玉子焼きは、じゅわっと出汁が染み出す。『蛇の市本店』の職人による指導で、スタッフみんなが焼けるようになった。
寿司屋の玉子サンドは880円。江戸前の甘い玉子焼きは、じゅわっと出汁が染み出す。『蛇の市本店』の職人による指導で、スタッフみんなが焼けるようになった。

『HOT SAND LAB mm』があるのは、日本橋室町。130年の歴史を持つ老舗寿司屋「蛇の市本店」が店を構えていた場所だ。店内はかつて寿司屋として使われていた名残をあちこちに残している。初めて足を踏み入れた人にとっても、どこか懐かしさが感じられるのも魅力だ。

看板商品は、日本橋の老舗や地方のおいしいものとコラボしたホットサンド。最初にコラボを行ったのは、元々このビルで営業していた「蛇の市本店」だ。江戸前の寿司屋らしい甘い卵焼きのホットサンドは、当初期間限定だったが、好評のためレギュラーメニューに。玉子焼きのレシピや焼き方は「蛇の市本店」の職人が伝授したもの。

築80年以上の3階建てのビルは、およそ2年後には取り壊されることになっていて、『HOT SAND LAB mm』は期間限定店舗になっている。
築80年以上の3階建てのビルは、およそ2年後には取り壊されることになっていて、『HOT SAND LAB mm』は期間限定店舗になっている。

『HOT SAND LAB mm』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋室町1-6-7 GROWND nihonbashi 1F/営業時間:11:00〜16:00 17:00〜19:00LO
※営業時間は変更の可能性あり/定休日:月/アクセス:地下鉄半蔵門線三越前町から徒歩3分

コーヒーを淹れる道具も楽しんで。『HARIO CAFE室町店』[日本橋]

ガラスメーカー「HARIO」が自社商品の魅力をコーヒーを通して伝えるために作ったカフェ。店内には「HARIO」が販売する“コーヒーを淹れるための器具”なら、なんでもあると言っていいだろう。店内ではコーヒーのセミナーを頻繁に行っていて、初めてハンドドリップを経験する人から、趣味にコーヒーを掲げるような人まで、対象は幅広く様々だ。

『HARIO CAFE』では、コーヒーの世界大会で優勝歴もある粕谷哲氏セレクトの希少な豆が準備されている。豆はその時々で変わるが、中には極浅煎りでフルーティーな味わいを感じさせる珍しいものもあって、コーヒーの世界の広さやおもしろさを教えてくれる。

老舗の飲食店に混じって、ここ数年でできた若い店も並ぶむろまち小路に2018年にオープン。
老舗の飲食店に混じって、ここ数年でできた若い店も並ぶむろまち小路に2018年にオープン。

『HARIO CAFE室町店』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋室町1-12-15 2F/営業時間:11:00~18:00/定休日:無/アクセス:地下鉄銀座線・半蔵門線三越前町から徒歩4分

スウェーデンスタイルのコーヒーを。『SR COFFEE ROASTER & BAR』[日本橋]

2020年8月、東京証券取引所から徒歩3分ほどの今の場所に表参道から移転してきた。
2020年8月、東京証券取引所から徒歩3分ほどの今の場所に表参道から移転してきた。

日本橋兜町の証券マンが“鰻上り”の現担ぎで通った鰻屋「松よし」。2018年に惜しまれつつ閉店した跡地にできたのが焙煎機を備えた『SR COFFEE ROASTER & BAR(エスアール コーヒー ロースター アンド バー)』だ。入ってすぐの場所に大きな焙煎機が据えられた店内は、かつて鰻屋だったとは想像も出来ないほどおしゃれな雰囲気。

スウェーデンにいる2人組のマイクロロースター『ストックホルムロースト』が焙煎したコーヒーを出している。コーヒーは雑味が少なく、キレがあって飲み飽きない。コーヒーカードを通してスタッフと客の会話が弾むのも、コミュニケーションを売りにするこの店の特徴だ。

ドリップコーヒーは540円。味がクリアな分、冷めたあとも飲みやすい。
ドリップコーヒーは540円。味がクリアな分、冷めたあとも飲みやすい。

『SR COFFEE ROASTER & BAR』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋兜町9−5/営業時間:8:30~23:00(土は13:00~23:00、日・祝は13:00~18:00)/定休日:不定/アクセス:地下鉄日比谷線茅場町駅から徒歩1分

野菜と果物が盛りだくさん!『カフェ ラフレッサ』[日本橋]

ツナサンドのBセット。具は時々で変わり、パンは焼いたものにするか否か選べる。モーニングは4種類あり、すべて550円。
ツナサンドのBセット。具は時々で変わり、パンは焼いたものにするか否か選べる。モーニングは4種類あり、すべて550円。

大テーブルに雑誌や新聞がどっさり置かれ、窓辺の席にはレース越しに朝の日差しが差し込む。通勤前にモーニングを食べて行く常連さんは数多く、笑顔を交わしながらママさんの手はフル回転だ。チーズトースト、ジャムトースト、バタートースト+ハムエッグと、モーニングは多彩。「安くておいしい食材を探し巡ってるの」と笑うママさんは、ポテトサラダと、旬のフルーツをどんと付けてくれる。取材当日はメロン。ありがたや~。

古びた洋館風情が路地に現れる。
古びた洋館風情が路地に現れる。
住所:東京都中央区日本橋本町4-2-8/営業時間:7:00~20:00/定休日:土・日・祝/アクセス:JR総武快速線新日本橋駅から徒歩1分

遊び心満載の謎解きカフェ!『サニサニーピクニック』[日本橋]

アフロの小栗さんが手造りした店。
アフロの小栗さんが手造りした店。

メニューの「謎解き」とは? 客が店内を散策するのはなぜか? 初来店時には戸惑う要素が多いが、店主・小栗太さんの自然体のウエルカムに、つい引き込まれてしまう。ハンドドリップで淹れるコーヒーやクラフトビールでのカフェ利用もいいが、小栗さんが考案した「謎解き」に挑戦を。問題用紙を手に、店内に隠されているヒントを探して謎を解くが、なるほど、散策必須なわけだ。謎は新作も登場、遊び心はさらに膨らみ、店内を砂浜にする計画もある。

階段を上がると一面人工芝。靴を脱いでヤッホー! 弁当の持ち込みOKだ。
階段を上がると一面人工芝。靴を脱いでヤッホー! 弁当の持ち込みOKだ。
メニューの謎解きイベント参加費(コーヒー代別)1000円~。
メニューの謎解きイベント参加費(コーヒー代別)1000円~。
住所:東京都中央区日本橋室町1-12-5/営業時間:11:30~23:00(月は~17:00)/定休日:火/アクセス:地下鉄銀座線・半蔵門線三越前駅から徒歩2 分

手作り感満載の路地裏コーヒー専門店『松秀珈琲』[日本橋]

手前は10時間かける水出し常温コーヒー600円で、とろんとしたまろみ。奥は挽いた粉をミルクで煮出すカフェオーレ800円。豆販売あり。
手前は10時間かける水出し常温コーヒー600円で、とろんとしたまろみ。奥は挽いた粉をミルクで煮出すカフェオーレ800円。豆販売あり。

カップをかたどった看板をはじめ、内装はほぼ手作り。 「喫茶日曜大工って名付ければよかったかな」 とは、店主の松本文秀さん。1階のカウンター席に、コーヒーを淹れる手元がのぞき見できる小窓を設けるなど、趣向もおもしろい。自家焙煎する豆は素材や季節を鑑みて、ブレンド具合や温度などを調整。まろやかな旨味と香りを味わいつつ、松本さんとコーヒー談議を始めたら、時間は瞬く間に過ぎてゆく。

ネルドリップで淹れる松本さん。
ネルドリップで淹れる松本さん。
2階席。
2階席。

『松秀珈琲』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋1-15-4/営業時間:8:00~16:00/定休日:土・日・祝/アクセス:地下鉄日本橋駅から徒歩1分

ガラスの白鳥が運ぶ、甘い夢『カフェウィーン』[日本橋]

フィルシメルバ1078円。バニラアイスクリーム、ラズベリー、ラズベリーのソース、黄桃のコンポート、アーモンド糖衣、生クリーム、ウエハース。
フィルシメルバ1078円。バニラアイスクリーム、ラズベリー、ラズベリーのソース、黄桃のコンポート、アーモンド糖衣、生クリーム、ウエハース。

“ウィーンのカフェハウスの伝統を正式に継承した日本で最初の店”と現地に認定されるだけあり、内装もメニューもウィーン一色。白鳥のガラス器に麗しく盛られたこの品も別名、ピーチ・メルバという代表的なスイーツだ。シロップ漬けの黄桃を主役に、ラズベリーソース、バニラ入りのアイスクリームなどが脇を固める。ローストしたアーモンド糖衣も小気味よいアクセントになっている。

内装もウィーンのカフェそのもの。椅子も大理石のテーブルも現地から取り寄せたとか。
内装もウィーンのカフェそのもの。椅子も大理石のテーブルも現地から取り寄せたとか。

『カフェウィーン』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店本館2F/営業時間:10:00~19:00/定休日:不定/アクセス:地下鉄銀座線・半蔵門線三越前駅から徒歩1分

古びたビルの階下に心ときめく味と空間あり『珈琲家』[日本橋]

ホットケーキ1枚450円とオリジナルブレンドコーヒー500円。
ホットケーキ1枚450円とオリジナルブレンドコーヒー500円。

2代目店主の加藤義一さんは、「親父の味を引き継いでます」と朗らかに笑う。ボリューム満載のサンドイッチにも引かれるが、ホットケーキは見逃せない。注文のたびに生地を配合し、銅板で焼くこと30分。パリッサクッの表面と打って変わり、中はふっくらふわふわだ。甘さ控えめゆえ、メープルをたっぷりかければ恍惚(こうこつ)必至。オランダ風、ウインナなど、コーヒーバリエーションも多彩だ。

サイフォンでコーヒーを抽出する加藤さん。
サイフォンでコーヒーを抽出する加藤さん。
赤い革張り椅子、ランプ、木造りの風情にもうっとり。若い世代も通う。
赤い革張り椅子、ランプ、木造りの風情にもうっとり。若い世代も通う。
雑居ビル入り口の看板を見逃すな。
雑居ビル入り口の看板を見逃すな。

『珈琲家』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋茅場町1-6-2 桂昇ビルB1/営業時間:10:00~17:00(11:30~13:00はホットケーキ注文不可)/定休日:土・日・祝(祝日営業はFacebookを確認)/アクセス:地下鉄日比谷線・東西線茅場町駅から徒歩2分

【人形町エリアのカフェ】

本格コーヒーと人気のプリン。『BonTin Cafe』[人形町]

舌触りのよく、ぎりぎりのやわらかさを狙ったプリンは500円。
舌触りのよく、ぎりぎりのやわらかさを狙ったプリンは500円。

『BonTin Cafe(ぼんたんかふぇ)』がオープンしたのは2020年7月。創業70年の和装を扱う問屋がアンテナショップとして開いた『BonTin Tokyo』に併設されたカフェだ。

「コーヒーは化学です」と話す研究熱心な店長でバリスタの金さんが、コーヒー豆の焙煎から抽出、そしてフードメニューの開発まで一貫して担当している。豆は精製方法から厳選。ナチュラルとウォッシュドという精製方法のものを選んでいる。コーヒーのおいしさが自慢の『BonTin Cafe』だが、フードのメニューではプリンが人気だ。卵は赤卵を選んでいて、牛乳の量が多め。自立するぎりぎりの柔らかさを狙った、とろりとした舌触りと濃厚さが絶妙だ。

店内には浴衣の生地や半纏のほか、うちわやアクセサリーなど和装小物も並ぶ。
店内には浴衣の生地や半纏のほか、うちわやアクセサリーなど和装小物も並ぶ。

『BonTin Cafe』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋久松町5-14/営業時間:8:00~16:30(土・祝は10:00~16:30)/定休日:日/アクセス:地下鉄日比谷線人形町駅から徒歩7分、地下鉄浅草線東日本橋駅・新宿線馬喰横山駅から徒歩5分

1杯220円から。カジュアルに楽しむ抹茶。『ATELIER MATCHA』[人形町]

抹茶のサードウェーブを自称する『ATELIER MATCHA』が提案するのは「格式張った作法などにとらわれず、カジュアルに抹茶を楽しむこと」。お茶の産地、京都の宇治で江戸初期から160年もの歴史を持ち、自社で栽培から加工までを行っている老舗の製茶問屋『山政小山園』のカフェ事業だ。

代表の長尾千登勢さんは「海外の人たちの中には抹茶を日常的に飲んで楽しんでいる人もいるんですよ」と話す。1杯220円からというリーズナブルな値段で抹茶が飲める。毎朝、イタリア人のエスプレッソよろしく、Matchaショットを飲むお客さんもいるとのこと。ごちそうMATCHAドリンクとして、クリームやゼリーを加えたスイーツとドリンクの中間のようなものも用意している。

電動茶筅を使って、注文ごとに抹茶を点てる。
電動茶筅を使って、注文ごとに抹茶を点てる。

『ATELIER MATCHA』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋人形町1-5-8/営業時間:9:00~18:00/定休日:火/アクセス:地下鉄日比谷線・浅草線人形町駅から徒歩1分

地方の食を伝える路地のカフェ。『NIHONBASHI CAFÉST』[人形町]

コーヒーは1杯440円。ミニソフトセットにすると520円で、大人がおやつとして食べるには、ちょうどいいサイズのソフトクリームがうれしい。
コーヒーは1杯440円。ミニソフトセットにすると520円で、大人がおやつとして食べるには、ちょうどいいサイズのソフトクリームがうれしい。

『NIHONBASHI CAFÉST』があるのは、下町情緒あふれる料亭街。面しているのは絵に描いたような路地で、街並みとの調和が図られた外観には格子が設けられている。ビジネスパーソンから仕事がしやすい居場所として人気があるカフェだ。

カフェのコンセプトは「地方を味わう・体験する そんな場所」。日本各地で丁寧に作られている食品を広める取り組みを行っている。特に幅広いお客さんに人気なのが、コーヒーと小さなソフトクリームがセットになったミニソフトセットだ。ソフトクリームは、宮崎県でストレスを与えないように放牧飼育されている牛のミルクで作っていて、濃厚なのに後味がスッキリしている。「仕事中にひと口だけ甘いものが食べたくなる」。そんな気持ちに応えるサイズが喜ばれている。

『NIHONBASHI CAFÉST』が重視するのはシンプルなおいしさや、居心地のよく過ごせる空間を提供すること。
『NIHONBASHI CAFÉST』が重視するのはシンプルなおいしさや、居心地のよく過ごせる空間を提供すること。

『NIHONBASHI CAFÉST』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋人形町1-5-10 日庄第2ビル 1階/営業時間:月~金 10:00~21:00 土 11:00~18:00
※営業時間は変更の場合あり/定休日:日曜・祝日/アクセス:地下鉄日比谷線・浅草線人形町から徒歩3分

3種類のクリームソーダがロマンチック。『PEARL BAKERY』[人形町]

左から雲のクリームソーダ、空のクリームソーダ、月のクリームソーダ。各663円。さりげないが夢のあるヴィジュアル。
左から雲のクリームソーダ、空のクリームソーダ、月のクリームソーダ。各663円。さりげないが夢のあるヴィジュアル。

昭和20年代築の古い一軒家を大幅にリノベーションして2021年6月にオープンした『PEARL BAKERY(ぱーるべーかりー)』。横丁の角地という立地を生かした店には、焼き立てのパンやソフトクリームを求めて近所の人が立ち寄っていく。店名はパン屋開業を夢見ていたオーナーの亡き母の名前から命名。甘酒横丁にちなんだ甘酒食パンや真珠貝をイメージしたパールシュークリームが店頭に並ぶ。

2階には窓が大きく、光がたくさん入ることを活かしたカフェスペースがあって、近隣の会社員もパソコンを持って訪れる。白を基調とした店内では、ソフトクリームとさくらんぼをのせた3種類のクリームソーダが映える。スタッフの意見を取り入れた完成しあた懐かしくてロマンチックなメニューだ。

2階にあるカフェスペースのカウンター席には電源も完備。
2階にあるカフェスペースのカウンター席には電源も完備。

『PEARL BAKERY』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋人形町2-2-8 1F~2F/営業時間:8:00~19:00(カフェは9:00~)/定休日:火/アクセス:地下鉄日比谷線・浅草線人形町駅、半蔵門線水天宮駅から徒歩2分

イギリスの家庭のお菓子でおもてなし。『Tiny Toria Tearoom』[人形町]

少し古い時代のイギリスの食器や雑貨に囲まれる。
少し古い時代のイギリスの食器や雑貨に囲まれる。

甘酒横丁脇、かわいい鉢植えに誘われて扉を開けば、そこはまるごと英国式の田舎のティールーム! ざっくりしたスコーンなど本場の伝統菓子が目に飛び込んでくる。店主は、英国のライフスタイルに魅了され、ティールームを巡る旅を繰り返したという慶本佐知子さんだ。「こういうお店、いいな」と、老舗が多く落ち着いた人形町で開店したと言う。紅茶は、本場で愛される銘柄やさまざまな産地の茶葉を使う。紅茶とお菓子と交互に味わっていれば、そのうち時間を忘れる魔法にかかる。

開店前に焼き上げ、慶本さんは営業中は接客に専念する。
開店前に焼き上げ、慶本さんは営業中は接客に専念する。
定番のスコーンセット800円、ジャムをサンドしたビクトリアスポンジケーキ450円。
定番のスコーンセット800円、ジャムをサンドしたビクトリアスポンジケーキ450円。

『Tiny Toria Tearoom』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋人形町2-20-5 /営業時間:11:30~ 17:30/定休日:月・火(祝の場合は営業)
/アクセス:地下鉄日比谷線・浅草線人形町駅から徒歩2 分

路地裏おやつ天国。『おやつのこぼく』[浜町]

田所さんののんびりオーラに吸い寄せられる。
田所さんののんびりオーラに吸い寄せられる。

ガラス戸の向こうは、生クリームとカスタード色に包まれた空間。眺めるだけで頬が緩むようなおやつが出迎えてくれる。「ケーキ屋さんではなく、あそこのお母さんお菓子作りが上手だね、みたいな」と、店主の田所かな子さん。手の込んだものはないと言いつつも、家で作り続けて完成の域に達したチーズケーキは、しっとり夢のように口溶けていく。故郷の北海道にちなんで置いている富良野のハーブティーとの相性も抜群。「座ってゆっくりできていい」とは、毎日通うご近所の声。

路地裏に柔らかく甘そうな灯りが漏れる。
路地裏に柔らかく甘そうな灯りが漏れる。
チーズケーキ 300円、ふつうのプリン320円。
チーズケーキ 300円、ふつうのプリン320円。
にぎやかなおやつ時。
にぎやかなおやつ時。

『おやつのこぼく』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋浜町2-52-5 矢ケ崎ビル1F
/営業時間:11:00~18:00/定休日:日・月/アクセス:地下鉄新宿線浜町駅から徒歩5 分

交差点近くの、甘~く優雅な特等席。『かふぇ あっぷる』[人形町]

旬のあまおうを使った ショートケーキとコーヒーのセット1150円。
旬のあまおうを使った ショートケーキとコーヒーのセット1150円。

店主の滝本さんは「初めてのお客様には特に慎重になります」と迷いつつ一客を選ぶ。カウンターに座れば、お客は並ぶコーヒーカップに見惚れるだろう。そして次は、別嬪ぞろいのケーキ選びに迷うことになる。日替わりで種類は少ないが、生クリームにホワイトチョコを入れたショートケーキなど、とっておきが揃うのだ。豆を挽く音に耳を傾け、ドリップの見事な膨らみを眺めつつ、しっとりふわっとした甘味に陶酔する。1982年の開店以来、少しずつ変わっていく人形町で、ちょっぴり贅沢な喫茶時間を刻んでいる。

通りの喧噪を遠ざけるしゃ れた二重扉が素敵。
通りの喧噪を遠ざけるしゃ れた二重扉が素敵。
立派な梁(はり)と、一枚板の長いカウンターが趣を醸す。
立派な梁(はり)と、一枚板の長いカウンターが趣を醸す。

『かふぇ あっぷる』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋人形町3-4-13/営業時間:10:30~ 23:00(土は11:00~ 22:30)/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄日比谷線・浅草線人形町駅から徒歩1分

取材・文=佐藤さゆり・松井一恵( teamまめ)、野崎さおり 撮影=加藤昌人、金井塚太郎、加藤熊三、野崎さおり