上品だけど、懐かしい! 『ヌードルボウズn坊』の心が落ち着く醤油味
浅草橋駅から徒歩3分。真っ黒な看板が目を引く『ヌードルボウズn坊』。
自分の好きな味を探して醤油ラーメンを食べていたことに気づいた店主の手塚さんは、好きな味の醤油ラーメンを自分で作ろうと決意。4店舗のラーメン店で経営についても学びながら、3年かけて自分の味を研究した。
こだわりは国産かつお節と伊吹いりこ、椎茸、濃厚さが決め手の羅臼(らうす)昆布を丁寧に12時間炊いた和出汁と7種類の醤油をブレンドしたカエシ。癖のある醤油も含めて味を作ることで、コクと酸味も感じながらどこか懐かしい醤油味を実現している。動物性の出汁を使わずに濃厚さを出し、コクはあっても重すぎない味。麺は北海道産100%にこだわった喉越しのいいストレート細麺。昆布締めされたレアチャーシューなど細部にわたるこだわりにより、一体感がある落ち着く一杯だ。
『ヌードルボウズn坊』店舗詳細
3種のかつお節で出汁を取った、パンチあるスープにハマること間違いなし『らーめん かつお拳』
浅草橋駅から徒歩2分。大通り沿いにある『らーめん かつお拳』では、かつお節を贅沢に出汁に使ったラーメンが食べられる。
スープは100種類以上の素材を試し、かつおにたどり着いたという店主こだわりのもの。客自身がかつお節で出汁を取れる「追いがつお」がトッピングされている。スープを口に入れると旨味がガツンと来て、口いっぱいに広がっていく。『らーめん かつお拳』という店名は、このパンチの効いたカツオ出汁のスープから来ているようだ。定番のらーめん820円から、よりまろやかで濃厚な濃厚ぶっつぶしらーめん850円、濃厚つけめん880円、どれを食べてもかつおの旨味の虜(とりこ)になってしまうこと間違いなしだ。
『らーめん かつお拳』店舗詳細
あっさりとした後味の博多ラーメンを締めに『山笠ノ龍』
浅草橋駅からすぐの『山笠ノ龍』は、さらっとした豚骨スープで知られる博多ラーメンの店だ。
豚骨の旨味が凝縮された、コクがありながらもあっさりとして食べやすい博多ラーメンが、2015年2月に開業して以来、浅草橋で人気を集めている。
納得がいくまで何度も試作を重ねたという低加水の細麺にはしっかりとスープが絡み、相性抜群。一度食べてから病みつきになったという遠方からのリピーターも多い。
豊富なトッピングには客を最後まで飽きさせない工夫が凝らされている。特に生にんにくは客自ら潰して入れることで、潰したてのパンチと風味を存分に味わえる。
『山笠ノ龍』は“毎日でも食べたい博多ラーメン”を楽しめるお店として愛されている。ぜひ一度その味わいを堪能してみてほしい。
『山笠ノ龍』店舗詳細
浅草橋で新しい“純すみ系”に出合える店はここ!『らーめん 福籠』
浅草橋駅から3分ほど歩き、下町情緒の残る通りに『らーめん 福籠』はある。
店主は『すみれ』で修業を積んだのちに独立。メニューには味噌・醤油・塩ラーメンが並ぶが、いわゆる“純すみ系”と呼ばれる味噌950円が一番人気だ。
『浅草開化楼』の麺を使用しているのが特徴のひとつで、ほかでは味わえない仕上がりとなっている。ラードが張られたスープ、柔らかいチャーシューとくたくたのもやし。スープに生姜を溶かしたら、一気に深みが増す。スープを完飲したくなるほどのおいしさだ。伝統的な北海道ラーメンだけに留まらない、新しい味噌ラーメンに出合える名店だ。
『らーめん 福籠』店舗詳細
やみつきになる魚をまるごと使用したスープを釜揚げつけ麺で『炭火焼濃厚中華そば 威風堂道』
一風変わったつけ麺を味わいたい時は、浅草橋の『炭火焼濃厚中華そば 威風堂道』がオススメだ。「“もったいない”世界に威風堂々と立ち向かう」というコンセプトから、魚を余すことなくまるごとペーストにした超濃厚スープを釜揚げのつけ麺でいただくことができる。スープは鯖、鰯(いわし)、烏賊(いか)、鮭、喉黒(のどぐろ)と複数用意されており、何度通っても飽きることがない。中でも鯖スープ釜揚げつけ麺1100円は一番の人気メニューで、運ばれた瞬間から魚の濃厚な香りが広がる。炭火焼きにし、魚の全てを使用しているスープは、やみつきになるおいしさだ。
『炭火焼濃厚中華そば 威風堂道』店舗詳細
構成=ASTER 取材・文・撮影=古澤 椋子・まとりょーしか・北口美愛・万悠・SUI