【JR大久保駅周辺】
『ベトナムちゃん』本物の味にこだわる奥深い出汁が効いたフォー
JR大久保駅からすぐ。アジアンタウンの一角にあって行列のできる人気店『ベトナムちゃん』。そのかわいい名前のとおり、本場ベトナム料理のお店だ。
店内の壁は鮮やかなグリーンに統一され、部屋の隅にはヤシの木(作り物ですが)まで置かれている。壁には手書きのおすすめ料理のメニューがごちゃごちゃに貼られ、それが何とも言えない魅力的なメッセージになっている。
ランチメニューはどれも1000円。なかでも一番人気は牛しゃぶしゃぶフォーセット。麺は細切りの平打ちタイプ。意外なほどいい出汁がきいていて、それが平打ち麺と絡み、やさしい味が広がる。麺ののど越しが最高に心地よく、一口食べた瞬間に「毎日食べたい」と思ってしまうようなクセになる味だ。辛さはほとんどなく、レモンの酸味で食欲が進む。ひたすらやさしく奥深いコク、まさに日本人好みの味だ。
『ベトナムちゃん』店舗詳細
『小さなカレー家』牛すじカレーひと筋で四半世紀営業!
JR大久保駅から徒歩1分、2000年にオープンした『小さなカレー家』は、古き良き昭和の佇まいを残す店だ。年季が入った店頭の様子はむしろ風格すら感じさせる。
この店はオープン以来、牛すじカレーを提供してきた。「ほかにも何か違うメニューを」という常連の声に応えて誕生した、トッピングの味噌焼き(豚バラ・チキン・イカ)や卵、牛すじカレーをアレンジしたうどんも現在は人気メニューだ。
ベースはいわゆるルウを使ったジャパニーズカレーで、そこにさまざまなスパイスを加えてオリジナルのテイストに仕上げている。味の決め手となるのは店主が店にいる間、圧力鍋で煮込み続けている国産牛100%の牛すじと、たっぷりルウに加えた玉ねぎだ。丁寧に下処理され旨味の塊となった牛すじは玉ねぎの甘みと相まっている。
最初はマイルドに感じても、あとからスパイスが追いかけてきて口の中がじんわり熱を帯びてくる。そんなときは、付け合わせのらっきょうや福神漬けの出番。爽やかな甘みや酸味が助けてくれる。
『小さなカレー家』店舗詳細
『瀧元』新鮮で良質な魚定食が食べられる1970年創業の魚河岸料理店
JR大久保駅から徒歩3分。魚河岸料理店『瀧元』は、毎日豊洲で仕入れた魚を使う料理に定評がある。開店当初からはじめたランチの定食はオール1100円で、メインのおかずのほか約10種から1つ選べる副菜と冷奴、おかわり自由のご飯、味噌汁がつく。ボリューム満点、栄養バランスも満点だ。
メインのおかずは刺し身、焼き魚、煮魚、揚げ物などがあり、幅広い嗜好に対応する。この店で提供するまぐろは本マグロだけにこだわり、高級魚がお手頃価格で食べられるのもうれしいところ。1尾の本まぐろから2人前しか取れない貴重な部位を煮付けた本まぐろのノドうま煮定食は1100円は、脂が乗っていて食べごたえがあり、まるでステーキのよう。ご飯にもよく合うので、お腹に余裕があればおかわりしよう。
『瀧元』店舗詳細
『うま煮や』アジアンタウンの一角でこだわりの和定食を堪能
JR大久保駅から徒歩2分。こだわりの和食を提供する『うま煮や』は、常連さんが訪れる夜はもちろん、お昼の定食でも人気のお店。
店はテーブルに小上がり、そしてカウンター。全部で20人ほどが座れる飲み屋さん風の空間。店は店主1人で切り盛りしている。
お昼の一番人気メニューは豚ロース西京焼き定食。お盆の上にはメインのほかに、小鉢と汁物のお椀が付いている。
肉は柔らかく、西京味噌の甘みのある味がしみじみうれしい。ご飯も進む進む。お肉1切れでご飯2口。出汁が染みた小鉢をつまみ、お汁を挟んで再びお肉。ああ、うまい。ああ、甘い。肉が柔らかくて、味噌が香ばしい。
ちょっとわかりづらい立地にもかかわらず、女性客も多いとのこと。和食料理人の作る天丼も人気とか。
『うま煮や』店舗詳細
『とんかつ しゃぶしゃぶ にいむら 大久保店』のヘルシーでおいしい揚げ物
『とんかつ しゃぶしゃぶ にいむら 大久保店』はJR大久保駅から1分という駅近にある老舗とんかつ店。昭和の雰囲気を残した店内では、余分な油を落とすというオーブン製法でつくったとんかつや揚げ物をいただくことができる。油が苦手な人や健康が気になる人でもおいしくヘルシーにいただける。オーブン製法は、健康にいいだけではなく、厳選された素材のおいしさを引き立てる調理方法だそう。
ランチでは3カ月ごとに組み合わせが変わる揚げ物のセットが人気。鹿児島産黒豚をつかったロースかつランチ980円、メンチかつランチ880円もおすすめ。どれも、オーブン製法ならではの適度に脂の落ちたやさしい食感と、素材そのものの味わいを楽しむことができる。
とんかつメニューでは丸いヒレ肉のひれかつ定食が人気だ。オーブン製法で適度に中まで火を入れたヒレかつは一度味わう価値がある。
『とんかつ しゃぶしゃぶ にいむら 大久保店』店舗詳細
【JR新大久保駅】周辺
『カリフォルニアン ポキ』自分流にカスタマイズできる西海岸風海鮮丼
JR新大久保駅から徒歩6分のところにある『カリフォルニアン ポキ』は日本初の西海岸風ポキの専門店だ。ポキとはハワイ風の海鮮丼のことで、カリフォルニアで大人気となったスタイルを日本へ輸入。現地から直輸入したイスやテーブル、装飾などはまさに西海岸のカフェのようだ。
ランチではカスタマイズポキが人気。サイズはS、M、Lから、ベース(ご飯)は白米や酢飯、五穀米などからチョイス。Mサイズ1300円では魚介類は3種類、野菜は5種類選べる。
具材の魚介類は鮮度抜群で海鮮丼の専門店にも負けないクオリティ。新鮮な野菜はシャキシャキ食感を楽しめる。味の決め手となるソースは醤油、わさび、コチュジャンなど6種類から選べる。自分流にオーダーできるという楽しさもポキの魅力といえるだろう。
『カリフォルニアン ポキ』店舗詳細
『サルシーナハラールフーズ』バングラデシュの家庭料理が味わえる
JR新大久保駅から徒歩3分。バングラデシュの食材店に併設するレストランでは、現地の家庭料理が味わえる。店頭の黒板に書かれたメニューは、見慣れない文言が並びマニアックだなあと思ったが、鮮度のよい食材を使ったおいしいものが食べられるに違いない。
ランチメニューになっているのは基本的にはバングラデシュの家庭によくある肉や魚、野菜を炒めたり焼いたりしたもので、南アジアらしくスパイスを多用するところが特徴だ。
この日注文したマトンボット1500円は、いわゆるマトンの内臓のスパイス炒め。テーブルに運ばれてきた途端、湯気とともに、ものすんごいスパイスのいい香りが! 副菜のボルタやバジ、スープのダルを少しずつご飯の上に乗せ、よく混ぜて食べる。口に入れた途端、「うんめ〜!」と目を見開いた。それと同時に「辛〜い!」と毛穴がパッカーン。こうなったら最後、吹き出す汗が止まらない。
『サルシーナハラールフーズ』店舗詳細
『タイ&ベトナム レストラン ソムオー 新大久保店』タイ国政府認定、本場の味が楽しめる
新大久保駅から歩いて1分の駅近にある『タイ&ベトナム レストラン ソムオー 新大久保店』は本場の味を提供する、タイ国政府認定のレストランだ。
行列ができるほど人気のランチは18種類から選べ、サラダ、デザート、ソフトドリンク、スープがつく。スープはコンソメスープとトムヤムスープから選べ、ソフトドリンクはおかわり自由と大サービスだ。
店長のおすすめは、タイ風鶏肉のバジル炒めセット890円。タイ料理らしいスパイスやハーブを使った人気料理だ。辛さは控えめだが、スパイスとハーブの香りが口の中に広がる。バジルの香り、ナンプラーの風味とオイスターソースの旨味が混ざりあって、深みのある味わいだ。デザートのココナッツミルクとタピオカは、しっかり味の鶏肉とバジル炒めの口直しにぴったりで後味も言うことなし。大サービスのランチセットに大満足間違いなしだ。
『タイ&ベトナム レストラン ソムオー 新大久保店』店舗詳細
『日本料理 吉の』腕利き料理人の本格和食ランチをいただく
JR新大久保駅から徒歩7分、『日本料理 吉の』はコリアンタウンとして有名な新大久保で本格的な日本料理をいただける数少ないお店だ。
ランチメニューでは、店主が厳選した魚介を使った刺身定食や、シンプルでストレートな素材そのものの甘みと旨味を楽しめる牛もつ煮込みランチなど、腕利き料理人の技とこだわりを楽しめる。
マグロは特に自信があるという店主の言葉で、刺身定食を注文。マグロは舌に乗せた途端、ほどよい脂の旨味が口の中に広がる。うーん、たまらないおいしさ。カンパチ、鯵、イカ、すべてが大満足の刺し身盛り合わせだ。
ご飯はコシヒカリ。おかわり一杯無料だ。さらにランチタイムは生たまごも無料。ご飯をおかわりして卵かけご飯で〆るのもいい。カウンターには梅干しと昆布の佃煮。ご飯系定食には欠かせないアイテムだ。
『日本料理 吉の』店舗詳細
『百人町 近江家』120余年ののれんを守る老舗江戸そば店の二八そば
JR新大久保駅の改札を出るとすぐ『百人町 近江家』の入り口が見える。看板に「創業明治32年」と書かれている通り、創業120年を超え今なおおいしさを追求する江戸そばの老舗だ。
そばは、国産そば粉8に国産小麦粉2の割合で合わせた二八そばだ。香り高いそばがつるっと心地よく喉を滑っていく。もりつゆには希少な枕崎産の近海カツオの本枯節を、必要な分だけ削って出汁をとる。本枯節は仕入れてから5年ほど寝かしたものを使うというこだわりだ。
極上のだしには再仕込み醤油などを加え、醤油の塩気とみりんなどの甘みがいいバランス。江戸前らしい濃いめのつゆだが、カリッと軽い衣で素材の旨味を閉じ込めた天ぷらとそばが相まって鉄板のうまさだ。
食後には白濁したそば湯も堪能。口当たりがやさしくてそばのいい香りがする。最高の〆だ。
『百人町 近江家』店舗詳細
『東新宿 Sakura Cafe』の噛めば噛むほど味わい深い鶏そぼろ丼
地下鉄東新宿駅から徒歩5分、JR山手線新大久保駅からでも徒歩8分ほど。『東新宿 Sakura Cafe』は、まるでどこかのお宅にお邪魔しているかのような、アットホームなカフェだ。お店のモットーは“出来立て” “手作り” “いい食材”にこだわることだそう。ランチやドリンク、アルコールも提供する。
ランチはほぼ毎日、4種用意している。どれもおいしそうだが、総菜がたくさんあってお得そうな鶏そぼろ御膳をチョイス。鶏そぼろは新橋にある焼き鳥店に味を伝授してもらったそう。歯ごたえがあり味もごく薄くついている程度。噛んでいるうちに親鶏からじんわり味が出てくる。食べ進めると、鶏そぼろ丼をきんぴらやぬか漬けと一緒に食べた時のそれぞれの持ち味や、混じり合うことで絶妙なハーモニーが生み出されることが分かってきた。
たくさん食べたけどよく噛んだからか胃が軽やかだ! 2ドリンク付きだから、食事を完食した後ものんびりできる。
『東新宿 Sakura Cafe』店舗詳細
取材・文・撮影=丸山美紀(アート・サプライ)、パンチ広沢、羽牟克郎、夏井誠