ひまつぶしCafe[柏の葉キャンパス]

今日のケーキに合うコーヒーの提案も魅力

フルーツカスタードタルト580円、コスタリカ産アメリカーノ600円。
フルーツカスタードタルト580円、コスタリカ産アメリカーノ600円。
店主の剣持さんと焙煎士の山元さん。
店主の剣持さんと焙煎士の山元さん。

「カフェと旅が好きで、ヨーロッパのローカルカフェにも出かけました」と、店主の剣持紗代さん。
素朴なママの味を目指したケーキは日替わりで、乳脂肪、砂糖、洋酒が控えめの軽い食感。小さな子供もうれしそうに頬張っていく。さらに、シェアキッチンで知り合った焙煎士の山元瑞樹さんと空間を共有し、ケーキに合う自家焙煎のコーヒーも提案してくれる。
フルーツタルトには浅煎りのコスタリカを。果実味が口の中で増幅し、たなびく余韻にうっとり。

アンティークと花で調えた空間。花壇を望む窓辺席も人気だ。
アンティークと花で調えた空間。花壇を望む窓辺席も人気だ。
14時以降提供のクロックムッシュ650円は自家製ベシャメルソースがふわっとろっ。
14時以降提供のクロックムッシュ650円は自家製ベシャメルソースがふわっとろっ。
平和台から2022年10月に移転オープン。
平和台から2022年10月に移転オープン。

『ひまつぶしCafe』店舗詳細

住所:千葉県柏市若柴1-387/営業時間:11:00~17:30LO(ランチは14:00まで)/定休日:不定(営業状況はInstagram @himatsubushi.flowerまで)/アクセス:つくばエクスプレス柏の葉キャン

茶寮たるふじ[野田市]

田舎の親類宅を訪ねたような心地よさ

座敷席の奥に庭を望む広縁席がある。
座敷席の奥に庭を望む広縁席がある。
旬食材を用いる、たるふじランチ1650円。漬物、ミニデザートに至るまでやさしい味。
旬食材を用いる、たるふじランチ1650円。漬物、ミニデザートに至るまでやさしい味。

「オーナーに元の形をいじらないよう言われまして」と、女将さん。醤油罇製造時の屋号を店名に据え、築100年の古民家そのまま。
四季を伝える草木の庭、欄間の飾り、広々とした座敷が趣深い。手足を伸ばしてくつろぎたくなる。品書きは週替わり。農薬・化学肥料不使用の自家野菜や果実を創作家庭料理や自家製ケーキ・パンに用いる。滋味にあふれ、心和む味わいだ。
「別店長が春から隣でスパイスカレーと喫茶の店を始めます」。

ベリー満載のタルト500円と、コーヒー440円(セットで50円引き)。
ベリー満載のタルト500円と、コーヒー440円(セットで50円引き)。
客を玄関でお見送りする女将さんは作務衣姿がトレードマーク。元大工の義父作の長火鉢でパンも販売。
客を玄関でお見送りする女将さんは作務衣姿がトレードマーク。元大工の義父作の長火鉢でパンも販売。

『茶寮たるふじ』店舗詳細

古舎カフェ 灯環[流山]

みりんの里で手仕事の味わい深さに触れる

以前から目をつけていた倉庫をリノベして2023年1月に移転オープン。
以前から目をつけていた倉庫をリノベして2023年1月に移転オープン。
手塗りの土壁が印象的な店内。月替わりの展示にも目が吸い寄せられる。
手塗りの土壁が印象的な店内。月替わりの展示にも目が吸い寄せられる。

1963年築の倉庫を改装。引き戸を開けると、作家たちの雑貨が出迎える。中でも益子や笠間を巡って窯元から仕入れた器は、店主の秋元由美子さんが「店を始めたきっかけ」と、力を入れるもの。
また、流山といえばみりん。糀マイスターの資格を取得し、「ハチミツ代わりに使えます」と、煮詰めてシロップに。もとよりみりんには5~6種の糖分が含まれ、甘みふくよか。スイートポテトはなめらか&芳醇で、ソーダ割りで味わうと喉越しスッキリ。異なる表情にも驚く。

益子、笠間の器が愛らしい。販売あり。
益子、笠間の器が愛らしい。販売あり。
ほっこり♥みりんdeスィートポテト770円と自家製みりんレモネードのソーダ割715円。セットは1210円。
ほっこり♥みりんdeスィートポテト770円と自家製みりんレモネードのソーダ割715円。セットは1210円。

『古舎カフェ 灯環』店舗詳細

おうちカフェ さんちゃん[南柏]

遊び心が満載!憩える秘密基地

自家製ケーキは季節替わり。ビターなチョコレートケーキ、ふんわり桜が香るシフォンケーキ。コーヒーセット各800円。
自家製ケーキは季節替わり。ビターなチョコレートケーキ、ふんわり桜が香るシフォンケーキ。コーヒーセット各800円。
自作の切り絵は毎月展示が変わる。
自作の切り絵は毎月展示が変わる。

自宅の駐車スペースに建てた木造りの狭小店だが、丸窓から庭木がのぞき見えてほっこり。
「駅から距離がある住宅地。近隣の人たちが憩える場にしたくて」と、店主の佃敦之さんが工夫を凝らした店は、庭席、長居必至のロフト席、隠し部屋に加え、「ハシゴが急すぎて運べなくて」とオカモチエレベーターも設置。ワクワクと童心がうずきだす空間だ。
自家製ケーキや、茨城県の親類直送米を用いた軽食とともに、ゆるゆる過ごしたくなる。

店を切り盛りする佃さん。「おでんとビールのちょい飲みセットもありますよ」
店を切り盛りする佃さん。「おでんとビールのちょい飲みセットもありますよ」
2022年10月開店。
2022年10月開店。

『おうちカフェ さんちゃん』店舗詳細

茶屋 花華[北柏]

胸がすくような景色を甘味と味わう

「桜、チューリップと花景色も楽しめます」と明神さん。肌寒い日でも外席希望が絶えない。
「桜、チューリップと花景色も楽しめます」と明神さん。肌寒い日でも外席希望が絶えない。
桜あん&布施産イチゴのいちご団子セット990円は、コーヒーか紅茶付き。抹茶は+160円。
桜あん&布施産イチゴのいちご団子セット990円は、コーヒーか紅茶付き。抹茶は+160円。

関東三弁天の一つ、布施弁天の境内に隠れるように茶屋が立つ。古美術が彩る室内もいいが、コロナ禍に新設したのが崖上のテラス席。「宮大工さんが造ってくれました」と、店主の明神さん。畑・水路・空が見渡せ、爽快感この上なし。
一緒に味わうならお団子を。取手の農家に特注した米粉で作られ、なめらかな舌触りと弾力、素朴な甘みに驚く。自家製あんこと迷うが、春はいちご団子を。口の中まで一気に春めく!

自在鉤、書などの古美術が店内を彩る。
自在鉤、書などの古美術が店内を彩る。
いなり寿司120円は持ち帰り可。
いなり寿司120円は持ち帰り可。
イタリアンやフレンチで修業した明神さん(右)が家族と共に営んでいる。抹茶スイーツ、パフェ、5月からはかき氷も用意。
イタリアンやフレンチで修業した明神さん(右)が家族と共に営んでいる。抹茶スイーツ、パフェ、5月からはかき氷も用意。
見事な鐘楼堂の奥。
見事な鐘楼堂の奥。

『茶屋 花華』店舗詳細

取材・文=佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=井上洋平
『散歩の達人』2023年4月号より