神家食堂
とろ~り野菜の甘みがやさしすぎる
4年前のオープンと同時に大宮ナポリタン会から声をかけられた店主の神谷涼太さんは、「大人から子供まで、誰もが喜ぶような味にしたい!」と試行錯誤。今では店の看板メニューに。タマネギとパプリカ、ソーセージとともに6時間煮込み、酸味を飛ばしたケチャップを、埼玉県産ベビーリーフと生パスタに絡める。麺の食感はプリップリ。じんわり深い野菜の甘みを、隠し味の唐辛子がピリリと引き締め、パセリが爽やかな後味を呼ぶ。
『神家食堂』店舗詳細
マリタイ
甘辛パッタイソースが決め手!
店主の田口晴康さんは、タイの定番料理パッタイをベースにしたナポリタンを考案。調理担当の妻・タッサーニさんに「こんなの作れる?」と尋ねたら瞬く間にレシピを完成させた。きしめんのような米粉麺センヤイを、埼玉県産ピーマンとタマネギ、タイのソーセージ・ムーヨーと一緒に炒め、パッタイソース、ケチャップと絡める。ソースの辛味で汗がぶわっ。甘みもあり濃厚だが、パクチーの香りで後味はすっきり。
『マリタイ』店舗詳細
伯爵邸
大盛りなのに、ペロリといける
46年前の開店時から人気だったナポリタン。「お客さんの反応を見ながらカスタマイズを繰り返してきてね」と、オーナーの宮城さん。肉厚のアカイカとモンゴウイカ、豚肉、タマネギ、埼玉県産ピーマンと麺を一緒に炒める。最後はどこの家にもある普通のケチャップで仕上げ。これが〝昔懐かしいナポリタン〟の決め手だという。イカがプリっと弾け、旨味が豚の脂と混ざり、舌の上で躍り、焼きそばのようなナポリタン。さらに卓上のコーレーグースをかけると、泡盛の香りと辛みで食欲に拍車がかかり、もう止まらない!
『伯爵邸』店舗詳細
構成=柿崎真英 取材・文=髙橋健太(teamまめ) 撮影=オカダタカオ