暑い。来る日も来る日も灼熱の太陽に焼かれ、寝苦しい熱帯夜を過ごす毎日。キンキンに冷えた生ビールが恋しいな、今日は仕事終わりにグビッとやろうかな、だって?ちょっと待ったあ~!運動不足でたるんだお腹。そんなカラダでビールを飲みたいなんて、甘ったれちゃあいけません。いつの日かコロナが収束した後の飲み歩きライフを満喫するためにも、だらけまくった肉体を鍛えておくべし! 飲んべえのための筋肉、その名も“飲み歩きマッスル”の鍛錬に励む筋トレガイド企画、いよいよ今回が仕上げです。
四季の風を感じながら、開放的な気分で飲める東京都の居酒屋を紹介。代表的なビアガーデンはもちろん、テラス席を用意している店舗も。川沿いのテラスで夜景を楽しむもよし、商店街の一角でワイワイやるのもよし。心地よく東京の夜が更けていく。

ドイツスタイルのスタンド!『bier & imbiss WURST HAUS』[虎ノ門]

左はイタリアのモレッティ700円。ソーセージはシュネッケン1200円、ドイツチョリソー、ニュルンベルガー各300円。樽生 パウラナー・ヘーフェヴァイスグラス650円~など。

ドイツの軽食スタンド“インビス”スタイルの店では樽生7種がほぼ日替わり。イチオシはオーナーが現地で惚(ほ)れたパウラナーだ。「とがってない、毎日飲み続けられる味」とマネージャーの村松亜企子さんは目を輝かす。つまみはもちろんソーセージ。バナナ香がふわーと広がるパウラナーだが、ソーセージの旨味を濃く引き出し、膝を打つ。

店長の村松さん。
テラスは2卓あり。

『bier & imbiss WURST HAUS』店舗詳細

住所:東京都港区西新橋1-21-1/営業時間:17:00~23:00(土は13:00~20:00)/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄銀座線虎ノ門駅から徒歩5分

テラス席で欧州ビストロランチを。『Riverside Café Cielo y Rio』[蔵前]

マーケットサラダランチ1100円。自家製パンはお代わり自由。樽生 ハートランド780円。

“天空と川”という名を持つ店だけあって開放感が違う。9卓並ぶテラス席では川面は見えないものの、緑の隙間から川風が吹き込み、空が高い。午後から日陰となり盛夏にもうってつけ。2種ある生ビールのお供にはサラダを。オレンジとレーズンで漬け込んだキャロットラペやキノコマリネ、ラタトゥイユなど7~8種にソーセージがのり、さながら前菜盛り合わせ。旬の野菜も満載でヘルシーながら、男性も納得のボリュームだ。

隅田川の川縁に立つ元楽器倉庫。夜のスカイツリーもいい。中2階、3階席からは川も望める。

『Riverside Café Cielo y Rio』店舗詳細

住所:東京都台東区蔵前2-15-5 MIRROR 1F/営業時間:11:30~21:00LO/定休日:無/アクセス:地下鉄大江戸線蔵前駅から徒歩5分

上野公園の緑を借景にほろ酔い。『上野の森 パークサイドカフェ』[上野]

森のガーデンプレート1749円は、スープ、サラダ、デザート付き。内容は季節で異なる。樽生 アサヒビールスーパードライグラス715円。

店名どおり上野公園に位置。テラス席に座ると、もりっと生い茂る緑が真近に迫る。平日は11時以降、土日祝は10時以降にオーダーできる「森のガーデンプレート」は、旬野菜を楽しめる内容。ビールには肉でしょ? と野菜を侮るなかれ、フレッシュゆえしっかり素材の味がしてアテとしても抜群なのだ。園内をブラリとし、その流れでカフェに入り生ビールをゴクリ。この時季にはドンピシャの散策ルートじゃなかろうか。

テラスもある。

『上野の森 パークサイドカフェ』店舗詳細

住所:東京都台東区上野公園8-4/営業時間:10:00~20:00LO(土・日・祝は9:00~)/定休日:不定/アクセス:JR・私鉄・地下鉄上野駅から徒歩3分

日本人はやっぱ泡が命なのです!『Brasserie Beer Blvd.』[新橋]

佐藤裕介さんは“スーパードライをおいしく飲む”が信条。「注ぎ方で味わいも変わる」と、2014年2月に独立した店では3種類の注ぎ方を実践、味比べも楽しめる。

一般的な“シャープ注ぎ”は、炭酸ガスを抜かないように注ぎ、キレのある喉越し。対して、泡立てて注ぐ“マツオ注ぎ”は麦の甘みに驚く。飲み心地が軽く、何杯でもいける味だ。そして佐藤さん考案の“サトウ注ぎ”は「その中間」。ビールと泡を同時に注ぐため、麦の甘みとキレが生まれる。「提供温度やグラスの厚みでも味は変わるんです」と佐藤さん。いや実に生ビールは奥深い。

ついでに、ウマい生の見極め方も尋ねると「出てきたビールを見ればわかります」と力を込める。グラスに油分やホコリが付着していると、きちんと洗浄していない証拠。ビールへの愛情が足りないという。ウマい生は店の愛あっての賜物なのだ。

これが“サトウ注ぎ”。ビール液を注ぎながら泡をふくらませるため、泡がふんわり。ビールは麦の甘みとキレが同居する。
こんな生ビールはNGだ! ブクブクのカニ泡で、グラス内面に気泡がたくさん付着。時には生臭さもあり、味を台無しに!
樽生 アサヒスーパードライ680円、ハーヴェストムーンシュバルツ820円~、隅田川ペールエール800円~など。

『Brasserie Beer Blvd.』店舗詳細

住所:東京都港区新橋5-10-8 カルチャーセンタービル2F/営業時間:17:00~23:00(土は16:00~)/定休日:日・祝/アクセス:JR・地下鉄新橋駅から徒歩6分

クセになる辛味ソースと豚肉の甘み。『鉄板酒場 鐵一 八重洲地下街店』[東京]

ホットとん820円。もち豚バラをサイコロ状にカットし、鉄板で炒めた一品。柔らかい肉質で、噛むとうっとりする。そこに訪れる刺激的な辛さ! このギャップがたまらない。樽生 アサヒスーパ ードライ生500円~など。

場所は東京駅直結の八重洲地下街。こぢんまりとした立ち飲み屋で、仕事帰りのサラリーマンがふらっと立ち寄れる気さくな店だ。疲れを一気に吹き飛ばしてくれるのは、もちろん冷えた生ビール。アサヒスーパードライのキレのある苦みで喉を潤したら、店自慢の鉄板焼きを。もち豚バラを豆板醤ベースのオリジナルソースで炒めたホットとんは弾力があり、噛めば噛むほど甘みを増す。辛味、甘みが口中で広がり、ビールお代わり!

『鉄板酒場 鐵一 八重洲地下街店』店舗詳細

住所:東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街 南1号/営業時間:11:00~22:30LO(土・日・祝は~22:00LO)/定休日:不定/アクセス:JR・地下鉄東京駅から徒歩1分

柔らか肉とスパイスの競演!『鍛冶屋 文蔵 有楽町店』[有楽町]

鶏ももの文蔵焼き759円。肉の表面をよくみると赤いタレにしっかり覆われている。これが全部スパイス! なるほど辛いわけだ。付け合わせのキャベツに巻いて食べても◎。

鶏ももは身が柔らかくなるように丸一日マリネ。10種類のスパイスでじっくり風味をつけ、注文が入ってからオーブンへ投入すれば、手間ひまかけた文蔵焼きの完成だ。口に入れると肉がとろけ、続けてガツンと辛味が襲う。ここで、アサヒスーパードライはじめ大手4社が揃う生ビールをゴグリ。キレのいいビールが味覚を中和し、再び刺激を欲する。これぞヤミツキ! 飲んべえの聖地、有楽町高架下で、100人ほど入れるにぎやかな雰囲気にもテンションが上がる。

樽生 アサヒスーパードライ中ジョッキ539円~。

『鍛冶屋 文蔵 有楽町店』店舗詳細

住所:東京都千代田区有楽町2-1-11/営業時間:17:00~23:00LO(土・日・祝は16:00~22:30LO)/定休日:無/アクセス:JR・地下鉄有楽町駅からすぐ

牛タンとクラフトビアの夜。『VECTOR BEER』[新宿御苑前]

牛タンの炭火焼2170円。牛タンを一本一本、丁寧に掃除し、タン本からタン中までのやわらかな部分を炭火で焼いてからカット。肉本来の味が際立つ一品。

牛タンはもちろん、メニューには豚タンやラムタンもあります。なかでも不動の人気を誇るのが炭火焼きだ。シンプルな味付けだが、噛めば濃厚な風味が広がり、添えられたワサビで食べれば旨味の奥で一陣の涼風が駆け抜ける。そこで合わせたいのが樽替わりで登場する10種類の国産クラフトビア。ラインナップは毎日どころか、一日の間に変わることも。全種グラスサイズ(約270ml)500円、パイントサイズ(約530ml)850円、アマゾンサイズ2200円(約1500ml)2200円とお値打ち、3種類飲み比べセット(約150ml×3種類)1000円で、多彩な香味を満喫すべし。

樽生 VECTOR BREWING・ねこぱんちグラス500円~などが味わえる。

『VECTOR BEER』店舗詳細

住所:東京都新宿区新宿1-36-5 新宿ホテルパークイン1F/営業時間:17:00~23:00LO/定休日:不定/アクセス:地下鉄丸ノ内線新宿御苑前駅から徒歩3分

文=teamまめ(佐藤さゆり、信藤舞子、松井一恵) 撮影=泉田道夫、井原淳一