スタート:東急東横線学芸大学駅ー(9分/0.5㎞)→碑文谷公園ー(24分/1.3㎞)→すずめのお宿緑地公園ー(14分/0.8㎞)→圓融寺ー(10分/0.5㎞)→サレジオ教会ー(13分/0.7㎞)→清水池公園ー(32分/1.6㎞)→目黒不動尊ー(20分/1.1㎞)→成就院(たこ薬師)ー(3分/0.2㎞)→五百羅漢寺ー(7分/0.4㎞)→蟠龍寺(おしろい地蔵)ー(9分 0.5㎞)→目黒寄生虫館ー(8分/0.4㎞)→目黒川ー(7分/0.4㎞)→大円寺ー(4分/0.2㎞→ゴール:JR・地下鉄・私鉄目黒駅
今回のコース◆約8.6km/約2時間40分/約1万500歩
1 碑文谷公園
バラ花壇や動物園が人気
昭和8年(1933)に開園した区内で最も古い公園の一つ。ほぼ中央にある弁天池は、かつて灌漑用のため池だった。土・日曜・祝日にはボート遊びもできる。太鼓橋で繋がる池の小島には厳島神社がある。こども動物広場では、ウサギやモルモット、ポニーなどとふれあいが楽しめる。
2 すずめのお宿緑地公園
スズメが多く生息した竹林の公園
江戸時代からタケノコの栽培が盛んだった地で、昭和の初めの頃、竹林一帯にスズメが多かったことから「すずめのお宿」と呼ばれた。園内には竹林やケヤキの大木などが残り、野鳥が多い。江戸時代の古民家もある。
3 圓融寺
気品ある釈迦堂は国の重要文化財
平安時代の仁寿3年(853)、慈覚大師の開基と伝わる。たおやかな曲線を描いた屋根をもつ入母屋造りの釈迦堂は室町時代初期に建てられたいう。国の重要美術品に指定された梵鐘のほか、戦国時代築といわれる仁王門など見どころも多い。
4 サレジオ教会
昭和29年(1954)築の教会
正式名称をカトリック碑文谷教会といい、カトリックの男子修道会。ロマネスク式の大聖堂で、白を基調とした外観が目を引く。イタリアの大理石で造られた祭壇や柱などのほか、フレスコ画や天井画は厳粛な気持ちにさせてくれる。
5 清水池公園
公園の池では無料で釣りが楽しめる
公園の約3割を占める池は、元々灌漑用のため池だった。昭和27年(1952)に釣堀公園として整備され、多くの太公望が訪れる。無料でヘラブナやコイなどを釣ることができる(持ち帰り不可)。
6 目黒不動尊
約1200年前創建の関東三大不動の一つ
正式には瀧泉寺。慈覚大師が不動尊像を自ら彫刻し安置したことから「目黒のお不動さま」として親しまれる。毎月28日は縁日があり、10月には甘藷(サツマイモ)まつりが行われる。サツマイモを広めた青木昆陽の墓がある。
7 成就院(たこ薬師)
絵馬もお守りもタコ尽くし
天安2年(858)、慈覚大師によって開創。本尊は慈覚大師が彫った薬師如来で、タコが土台を支えているので「たこ薬師」という。「信じて願えば何でも治る」といい、あらゆる病気に効果があるという。子宝や出世に御利益があるお静地蔵もある。
8 五百羅漢寺
自分に似た羅漢像が見つかるという
明治41年(1908)に、現在地に移転以来、「目黒のらかんさん」と親しまれている。現存する羅漢像は、元禄時代(1688〜1704)に松雲元慶禅師が十数年の年月をかけて彫り上げた。305体の羅漢像と本尊の釈迦三尊が都の有形文化財。
9 蟠龍寺(おしろい地蔵)
美人になりたい人は参拝を
元祖山手七福神の一つで、岩屋には八臂辯才天(はっぴべんざいてん)の石像、弁天堂には辯才天の木像を祀る。辯才天は芸能に御利益があることから録音スタジオもある。境内には、おしろい地蔵があり、地蔵の顔と自分の顔におしろいを塗ると美人になれるという。
10 目黒寄生虫館
不思議な寄生虫の世界を知る
亀谷了博士が開いた世界でも珍しい寄生虫の博物館。人をはじめとした動物につく寄生虫の約300点の標本や関連資料を展示。全長が8.8mもあるサナダムシは必見。ショップでは寄生虫が描かれたTシャツ2500円〜がおすすめ。
11 目黒川
桜だけでなく、紅葉やイルミもいい
世田谷区や目黒区、品川区を流れ、東京湾に注ぐ二級河川。目黒区の大橋から下目黒にかけての約4㎞は桜並木になっていて、春は大勢の花見客でにぎわう。上流は川幅が狭く、桜の花が覆い尽くす絶景が楽しめる。秋には紅葉を楽しめる場所もあり、冬にはイルミネーションが光り輝く。
12 大圓寺
悩みがなくなるお地蔵様にお参り
江戸最初の山手七福神の大黒天が鎮座していることから、大黒寺とも呼ばれる。境内の石仏群のなかには「とろけ地蔵」がある。江戸時代に品川沖で漁師の網にかかったそうで、「悩みをとろけさせて解消してくれる」御利益があるという。
13 とんき
芸術品とも感じられるジューシーなとんかつ
とんかつ好きに名をとどろかせる名店。分厚く切った国産豚肉を低温でじっくりと揚げているので、カリッと香ばしくジューシーな味わいが楽しめる。ロースカツ定食2100円。
14 ラーメン田丸
ガッツリチャーシューでボリューム満点の一杯
昭和20年(1945)創業の老舗店。スープは昔ながらの優しい味わい。やや深めのベーカー皿に盛られたチャーシューメン850円が人気。麺はしっかりとした味わいのチャーシューに覆われ、茹でたキャベツがアクセント。
取材・文・撮影=アド・グリーン