愚角庵

地を耕し言葉を綴り島の文化を牽引した表現者の庵

仏教に造詣の深かった三省。庵には遺言で祈った薬師如来の像が。

詩人・作家の山尾三省(1938 ~ 2001)は、40 年前廃村だったこの地を終ついのすみかに選び東京から移住。島の自然や人々の暮らしを詩や文章で伝えながら晴耕雨読の日々を送った。移住当時には、原生林保護運動にも携わった。思索を深めた書斎「愚角庵」が生前のまま遺されている。

執筆した机。彼がガンジスの清らかさに例えた川が窓外を流れる。
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町一湊白川山/営業時間:10:00~17:00(要予約)

岳参り

中世から伝わる特徴的な島の山岳(三嶽)信仰

60 あまりの石塔が立ち並ぶ牛床詣所は宮之浦地区の遥拝所。

長峰集落では鎮守で行程の無事を祈願し海岸で身を清めて登る。今年はサカキ、酒、集落で作られた米と塩、水、今年発行の500円硬貨、山から下ったものをお返しする意味を込めた海岸の玉石などが山頂の権現様に供えられた。

早朝から正午頃にかけて向岳の権現様に岳参りをする長峰集落。

島の電気事情

自然エネルギー100%できっちりと自己完結

宮之浦に移る前一湊にあった屋久島電工の桟橋の跡。奥は矢筈岳。

90%が森林で地形が急峻、雨量豊富な屋久島は水力発電に都合がよい。その利を生かして屋久島電工は島内に3つの水力発電所を造り電力消費が大きい炭化ケイ素を製造している。発電量のうち1/ 4は配電組合などを通じて島内の家々に供給。大手電力会社が独占せず電力自由化のはるか前から独自の供給網で発送電が分離されている日本唯一の地域だ。

Restaurant&Wine Barヒトメクリ.

屋久島情報とグルメを発信

昼はランチ、午後は喫茶、夜はディナーやワインを楽しみたい。

自然な農法で育てた島の野菜などの食材を使った料理が楽しめる。「屋久島と人をめくる・めぐる、頁をめくる」の思いで名付けた季刊~年刊ペースの地元誌『屋久島ヒトメクリ.』出版元の直営店で、バックナンバーや島の書籍が揃い特産品も販売。自然派ワイン600 円~。

屋久鹿ジャーキー10 g540 円~、まるごとたんかんジュレ1296 円。
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町 宮之浦2467-86/営業時間:11:30~20:30 LO(月曜は
~17:30 LO)
/定休日:月・火

焼酎

読書のお供に超軟水で割った芋焼酎を

もっともポピュラーな三岳をはじめ黒麹使用の水ノ森など多種多様。

屋久島には安房地区に工場を持つ焼酎メーカーが2社ある。島の河川が「屋久島宮之浦岳流水」として名水百選に選ばれているだけあって、超軟水で育ったイモと水で仕込んだ焼酎はまろやかな味わい。とくに仕込みと同じ島の水で割ると格別だ。みやげには割り水用に島の水もセットで買いたい。島民は空港そばのスーパーでまとめ買いしている。

家で作った焼酎に課税されたので、やむなく流した川の名前とか。

散歩亭 ダイニング&バー

安房川を眺めて洋風島グルメに舌鼓

店名は「セイントポート=聖なる港」にもかけている。

新鮮な島の食材を使った料理やカクテルが楽しめる。テラス席もありしゃれた店ながら、カウンターがあるので1 人でも入りやすく、他の客とも会話しやすいフランクな雰囲気。ランチはパスタと季節のサラダ、ドリンク付きで980 円~。

飛魚マリネと香味野菜のサラダ仕立て650円。季節のスパゲッティ850円〜。焼酎の種類も多い。
ジャズ喫茶として1975年創業。ダイヤトーンの名機が語る。
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2364-17/営業時間: 11:30~14:00 LO、18:00~翌1:00 /定休日:第1・3日(変動あり・ランチは日休)