【散歩コース】
スタート:京都駅前バス停から京都バス17系統で大原バス停まで1時間10分・560円
京都バス大原バス停(2分/0.2km)→『女ひとり』歌碑(7分/0.5km)→三千院(1分/0.1km)→実光院(すぐ)→勝林院(1分/0.1km)→宝泉院(8分/0.6km)→来迎院(33分/2.2km)→寂光院(15分/1.0km)→京都バス大原バス停
ゴール:大原バス停から京都バス17系統で京都駅前バス停まで1時間10分・560円
今回のコース◆約4.7km/約1時間10分/約6300歩
『女ひとり』の歌碑/永六輔作詞の京都のご当地ソング
『女ひとり』は、1965年に発表された歌謡曲で、ご当地ソングの草分けといわれる。この歌のヒットで大原の地名が知られ、訪れる人が増えたという。歌には三千院のほか、大覚寺、高山寺が登場する。
三千院/極楽浄土を表した阿弥陀三尊像
延暦年間(782~806)に比叡山根本中堂(こんぽんちゅうどう)造営の際、最澄が開いたのが始まり。平安時代後期以降、皇子皇族が門主(住職)を務める門跡寺院となる。
実光院/四季折々の花々が咲く庭園が見事
勝林院の子院。客殿を飾る肖像画は、江戸時代中期に狩野派の絵師が中国の詩人36人を描いた「三十六詩仙」。抹茶300円を味わいながら江戸時代作庭の池泉式庭園「契心園(けいしんえん)」観賞を。
勝林院/本尊は大原問答ゆかりの阿弥陀様
法然上人と顕真法印(けんしんほういん・第61代天台座主)が仏教の教えについて意見を交わした大原問答が有名。本堂の阿弥陀如来は問答の折、手から光明を放ち、極楽往生の証拠を示したという。
宝泉院/鴨居や柱は額縁。庭園は一幅の絵
江戸中期建築の客殿で茶菓のもてなしを受けながら庭園観賞を楽しめる。樹齢約700年の五葉の松を中心に広がる庭園では、シャクナゲ、キキョウ、彼岸花など季節ごとの花も咲く。
来迎院/山寺の風情漂うひなびた境内
山を背にした境内は大原の中でもひときわ静寂に包まれる。本堂に安置される薬師如来、阿弥陀如来、釈迦如来の三尊はいずれも藤原時代の作品で国指定重要文化財。
寂光院/建礼門院が平家一門の冥福を祈る
推古天皇2年(594)聖徳太子の創建といわれ、初代の玉照姫以来、高貴な家門の女性が住職を務める尼寺。平清盛の子で、高倉天皇の皇后だった建礼門院が出家して余生を過ごす。
【京都グルメを堪能】
『志ば久』大原特産の赤シソを使ったしば漬け
大原特産のしば漬けの老舗。原料の赤シソはすべて自家農園で無農薬栽培し、漬け込み、熟成まで一貫して自家製造を行う。写真は左からキュウリ、ナス、ミョウガ各540円。
『京都大原古民家レストラン わっぱ堂』築130年の古民家で味わう大原産食材を使った料理
主人が作る無農薬野菜を中心に、大原の米や野菜、地鶏などを使った料理が味わえる。前日までの予約制で、火~金曜は松花堂弁当2200円(写真)、土・日曜はコース3850円のみ。
『KULM』地元野菜を味わう里山カフェ
高野川沿いに立つガラス張りの明るいカフェ。地元野菜をはじめ、大原の自然の恵みを使ったプレートランチ1400円。ドリップコーヒーやスイーツでひと休みするのもおすすめ。
取材・文=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きニストのための京都散歩地図』より