竹林堂

柳家三三師匠いわく「塩饅頭は美人のアイデア」

郷土愛にあふれた富士川と絶妙な塩加減の塩饅頭。各1個143円。

その心は「かわ(皮)いいうえに案(餡)もいい」。柳家三三(さんざ)師匠が絶賛した塩饅頭は、塩で有名だった鰍沢ならではの「富士川舟運伝承銘菓」。生地に京都の上用皮と大和芋、あんに十勝小豆と鰍沢で精製された自然海塩を使う。またバターカステラ「富士川」や甲斐飴は、明治36年(1903)創業の老舗が誇るロングセラーだ。

住所:山梨県富士川町鰍沢1536/営業時間:8:00~18:00/定休日:不定

朝市&富士川町交流センター 塩の華

舟運で扱われた伝統海塩を復刻した鰍澤塩432円~。

物産店や食事処がある交流施設。併設の「富士川町スポーツミュージアム」(無料)には当町出身の服飾デザイナー、望月靖之(1910~2003)の五輪グッズコレクションを展示。彼は1964年東京五輪で日本選手団が着用したブレザーを手掛けた人物。東京五輪最終聖火ランナーのトーチなどを前に2020の成功を誓いたい。
●売店9:00~ 18:00、無休。山梨県富士川町鰍沢4852-1 ☎0556-20-2111

町の特産ユズの収穫は年末までだが通年で加工品が各種手に入る。
富士橋西詰から駐車場に移転した朝市「よりみちマーケ ット」(第2・4日曜8:30~13:00開催)
開会式を思い出す真紅のブレザー。

十谷集落と大柳川渓谷

紅葉を外しても一見の価値がある、変わり種吊り橋

階段状でテラス付きの竜神橋は大柳川渓流公園の駐車場からすぐ。

「日本のチロル」とも呼ばれ、いい感じに鄙(ひな)びた十谷(じっこく)集落はプチ秘境感が楽しめ古道もある。10の谷が集まるという地名にたがわず、集落そばの大柳川(おおやながわ)渓谷は見ごたえあり。途中でくの字形に曲がった全長68mの竜仙橋をはじめ、大小10本のちょっと変わった吊り橋と5つの滝を巡るコースが整備され、高低差があってちょっとした山歩き気分。
●ハイキング所要約1時間~ 3時間30分。山梨県富士川町十谷

つくたべかん

山あいの集落に伝わるユニークな郷土料理を

旬の天ぷらや煮物などが付くみみ御膳1330円(要予約)。単品800円。

十谷集落の郷土料理「みみ」は、小麦粉を練って薄く伸ばして約3㎝四方に切り、隣り合った角を付けたもの。蓑のような形と、耳に似ているためにこの名前が付いたという。「つくって、たべて、かんじる」町の交流施設で渓谷散策後に味わいたい。

住所:山梨県富士川町十谷2294-7/営業時間:10:30~14:30 LO/定休日:木(祝の場合は翌)

山梨交通電車線

「ボロ電」跡で江ノ電の「チョコ電」に再会

廃線後に上田丸子電鉄や江ノ電で走り1986年に里帰りした車両。

甲府駅前から富士川町役場付近まで20.3kmを結び、地元では「ボロ電」の愛称で親しまれた鉄道。昭和5年(1930)から1962年までの短い営業だったためか、痕跡はほとんどなく「廃軌道」という専用軌道を転用した道路の呼び名に当時を偲ぶのみ。1948年製の保存車両は、旧モハ7形というより江ノ電800形「チョコ電」のほうがなじみ深いかも。
●見学自由。山梨県富士川町2305 利根川公園内

天井川

「ブラタモリ」的な甲府盆地の名物

長沢川観測局(山梨県富士川町長沢1404)で利根川と長沢川が立体交差する。

天井川とは川底が周辺の民家や田畑などより高い川のこと。堤防が作られて氾濫しなくなると、土砂が川底に堆積して上がっていくため、それに合わせて堤防を何度も高くしていくとやがて天井川になる。比較的西日本に多いが、甲府盆地でもいくつか見られる。富士川町内では利根川がかつて代表格だった。近隣だとマニアに有名な印川(いんがわ)わかりやすい。
●見学自由。

市川大門町高田で県道やJR身延線が隧道(ずいどう)になって下をくぐる印川。

はなびかん

奥深い日本の玩具花火、その魅力を再発見

「日本人の感性に合った玩具花火を身近に楽しんで」と立川靖さん

遡れば武田氏の狼煙(のろし)に始まる市川の花火産業。この地で玩具花火のよさを広めたい思いから問屋が開いた小売店。20変色の手持ちから打ち上げまで多種多様な花火が並ぶ。作り手の感性が問われるため、国産は外国産と一線を画す。市川の和紙で手作りされたオリジナル「市川神明牡丹」はとくに体験したい逸品。花が開き散るさまは奥ゆかしく情緒たっぷり。昭和の線香花火はこうだった、と感動する。

市川神明牡丹、大江戸牡丹などオススメ線香花火3選。10本600円~。