“ハンバーガー空白地帯”浅草にあえての出店!

浅草の街には似ても似つかないメニューと言えば……ズバリ、ハンバーガーだろう。何といっても浅草は日本を代表する歓楽街のひとつ。浅草寺や雷門などに代表されるような古き良き日本を感じさせる観光地でもある。

千束通り商店街の中でもひときわ目立つスタイリッシュな看板が目印に!
千束通り商店街の中でもひときわ目立つスタイリッシュな看板が目印に!

浅草はハンバーガー空白地帯とも言えるが……そんな浅草に店を出したのが『THE BURGER CRAFT』。2017年にオープンして今年で4年目になるが、地元の常連客に愛され、今や千束通り商店街でも注目を集めるお店にまで成長した。

店内は2人席3つに4人掛けテーブル2つと意外なまでにスペースがある。
店内は2人席3つに4人掛けテーブル2つと意外なまでにスペースがある。

オーナーの曽根さんは開店当時をこう振り返る。

「もともと僕がハンバーガー好きだったというのもあるんですが、お店を開こうととした当時は浅草にハンバーガー専門店というのが全くなくて。グーグルマップでハンバーガー専門店をピン止めしていったんですが、浅草だけポッカリ空いていて(笑)。外国人観光客も多い街だから、ここに出したらいいかなって思ったんです」

お話を伺ったのはこのお店のオーナーでもある曽根大五郎さん。ハンバーガー作りには自信のある好みのものを入れてアレンジすることも。
お話を伺ったのはこのお店のオーナーでもある曽根大五郎さん。ハンバーガー作りには自信のある好みのものを入れてアレンジすることも。

曽根さんの読み通り、浅草にできたハンバーガー専門店『THE BURGER CRAFT』は浅草にやってきた外国人観光客には「日本にいながら懐かしい味が楽しめる」と話題になり、地元の人たちには「本格的なバーガーが嬉しい」と人気を博してきた。

その原動力となったのはなんといっても、曽根さんのバーガーに対するこだわりである。

こだわりのパテが本格バーガーの味を形成

「バーガー自体は12~13種類くらいあるんですが、お店の基本であり、自慢はやっぱりチーズバーガーなんです。変化球をビシビシ決めるよりも、ストレートな王道メニューをしっかりこだわって作ることがハンバーガー全体の味わいが上がると思っています」

実際、お店でオーダーをされるハンバーガーで1番人気を誇るのはスタンダードチェダーチーズバーガー。王道中の王道であるチーズバーガーで、トッピングもビーフパテ、チェダーチーズ、レタス、トマトにオニオンというシンプルなもの。それゆえにごまかしがきかないメニューだが……。

バーガー類はオーダーが入ったと同時に調理開始。バンズもキッチリ焼いている。
バーガー類はオーダーが入ったと同時に調理開始。バンズもキッチリ焼いている。
トッピング類を載せたら、ピンを刺して完成。香ばしい匂いが漂ってくる。
トッピング類を載せたら、ピンを刺して完成。香ばしい匂いが漂ってくる。
これがお店自慢の「スタンダードチェダーチーズバーガー」1200円。食べ応え抜群のビーフパテにチェダーチーズがピタリとハマる。
これがお店自慢の「スタンダードチェダーチーズバーガー」1200円。食べ応え抜群のビーフパテにチェダーチーズがピタリとハマる。

ひとつひとつ丁寧に焼き上げていくため、バーガーが目の前に現れるころには常にアツアツのバーガーが食べられる。実際にお店自慢の「スタンダードチェダーチーズバーガー」を食べさせてもらったが、異なるビーフが入ったことで歯ごたえを増したパテは食べ応え満点で、さらにフレッシュな野菜ともマッチする。

極めつけはチェダーチーズとの相性で、ビーフパテをより濃厚に変え、旨味が何倍も増すように感じる。ハンバーガー不毛の地とも言える浅草でこれほど本格的なバーガーが食べられるなんて……と、感動すら覚えるほどだった。

自分だけの浅草を見つけるキッカケに

ハンバーガー不毛の地とも思われる浅草の街に敢えてハンバーガーの専門店を開き、素材やメニューに徹底的にこだわった末に生まれた本格チーズバーガーが地元に根付き始めた『THE BURGER CRAFT』。今や浅草に来たらいつもここに来るという常連客もいるように完全にこの街になじんできた。

最後に曽根さんにお店からのメッセージをもらったが、「自分だけの隠れたお店を見つけて欲しい」とのこと。

レジ付近にはオリジナルのはちみつの販売や個性的なビールのディスプレイも。
レジ付近にはオリジナルのはちみつの販売や個性的なビールのディスプレイも。

「正直言うとね、この店も正直、浅草の駅からはちょっと離れているのが申し訳ないなと思うんですよ。でも、この辺りまでお散歩感覚で歩いてくれると、観光地にはまずない面白い店がたくさんあると思うんですよ。『知る人ぞ知る』みたいなね。なので浅草に来た時はちょっと足を延ばして、自分だけの浅草のお店なのを見つけてくれると嬉しいですね」

住所:東京都台東区浅草3-17-3 1F/営業時間:11:00~15:00・17:00~20:00(土・日・祝は11:00~20:00)/定休日:月(祝の場合は翌日)/アクセス:地下鉄銀座線浅草駅から徒歩10分

構成=フリート 取材・文・撮影=福嶌弘