スタート:JR中央線豊田駅ー(9分/0.5km)→黒川清流公園ー(20分/1.1km)→神明野鳥の森公園ー(20分/1.0km)→新選組のふるさと歴史館ー(15分/0.8km)→宝泉寺ー(4分/0.2km)→八坂神社ー(7分/0.4km)→井上源三郎資料館ー(7分/0.4km)→日野宿交流館ー(2分/0.1km)→日野宿本陣ー(6分/0.3km)→大昌寺ー(4分/0.2km)→佐藤彦五郎新選組資料館ー(45分/2.5km)→土方歳三資料館ー(10分/0.6km)→石田寺ー(40分/2.1km)→高幡不動尊ー(3分/0.2km)→ゴール:京王線・多摩モノレール線高幡不動駅
今回のコース◆約10.0km/約3時間20分/約1万4000歩
1 黒川清流公園
自然がそのまま息づき、夏には蛍も飛ぶ
黒川段丘崖から湧き出す湧水と、クヌギやコナラなどの雑木林の斜面を利用した公園。夏は木陰の涼しさと、天然の水遊びができるとあって、子供連れに大人気。水辺には沢ガニやザリガニなども見られる。散策路が設けられ、往復30分ほどの散歩が楽しめる。
2 神明野鳥の森公園
バードウォッチングの絶好ポイント
国道20号線の神明二丁目交差点の南西側に位置する。公園の西側にはJR中央線が走る立地だが、それを感じさせないほど静かで、鬱蒼と木々が生い茂り、木立の中から聞こえる野鳥の声に心癒やされる。広場や遊具はないものの、雑木林散策を楽しみたい人におすすめ。
3 新選組のふるさと歴史館
新選組について学ぶならここが最初
日野市は、土方歳三や井上源三郎が生まれ育った土地であることから、2005年に開館。1階常設展示室では、新選組誕生から終焉までの文献を中心とした史料展示を行っている。また、日野宿の歴史にふれる企画展も開催する。新選組隊士になりきる記念撮影や、グッズ販売も人気だ。
4 宝泉寺
開山約700年を数える臨済宗建長寺派の寺
元徳元年(1329)に、夢窓(むそう)国師の手によって勧請(かんじん)開山された。新選組六番隊組長・井上源三郎の墓や顕彰碑があり、墓に参るファンの姿は後を絶たない。また、絵島生島事件で罰せられた金丸四郎兵衛の墓があるほか、裏山はカタクリの群生地として保存緑地になっている。
5 八坂神社
剣術の腕を磨きたい人は必見!
多摩川より古老が牛頭天王像を見つけ、祀ったのが始まりという。剣術上達を願い、天然理心流剣士ら23名と、近藤勇、沖田総司が名を連ね、奉納した「天然理心流奉納額」があり、5月の「ひの新選組まつり」と9月の例大祭で特別公開される。
6 井上源三郎資料館
館長は、五代目子孫が務める
井上源三郎の兄・井上松五郎は、新選組相談役を務め、近藤勇や土方歳三らに天然理心流を教えたといわれる。資料館は、生家の土蔵より発見された歴史的文書や、近藤勇が松五郎に贈った名刀、土方歳三が源三郎の兄・松五郎に宛てた書状などが展示される。
7 日野宿交流館(観光案内所)
旧信用金庫の建物を利用した交流の場
1階は、観光客の休憩所利用や観光案内として開放し、2階は日野宿や甲州道中、新選組などに関する資料を展示している。お土産コーナーでは、新選組ファン必見の土方歳三クリアファイル360円、かわいいキティ根付け550円といったオリジナルグッズを販売する。
8 日野宿本陣
随所に、伝統建築の匠の技が光る
幕末期に、新選組を物心両面で支え、日野の名主を務めた佐藤彦五郎の屋敷。剣術道場が開かれ、土方歳三らが厳しい稽古に励んだ場所としても知られ、ファンも多く訪れる。現存する建物は150年以上前に建てられ、都内で唯一残る本陣建築。日野宿に関わる貴重な資料も展示。
9 大昌寺
新選組の後援者・佐藤彦五郎の菩提寺
浄土宗知恩院派の寺院で、慶長元年(1596)に建立される。境内には、日野宿に時を告げ、人々に親しまれていた鐘楼がある。墓地には、新選組の育ての親・佐藤彦五郎と、その妻で土方歳三の実姉・ノブをはじめとする、日野にゆかりある人々が眠る。
10 佐藤彦五郎新選組資料館
新選組と日野の人々との始まりを知る
日野宿本陣の裏にあり、もともと佐藤家の裏門があった場所に開館。佐藤彦五郎が残した膨大な資料から、土方歳三の愛刀や手紙、近藤勇より譲り受けた短銃、沖田総司が彦五郎に宛てた書簡など、新選組に関係するものを中心に展示し、新選組ファン必見。
11 土方歳三資料館
土方歳三の子孫が直接、解説
土方歳三の生家建て替えを機に、自宅一部を資料館として開放。愛刀「和泉守兼定」や鎖帷子(くさりかたびら)、武具などの遺品をはじめ、庭先には歳三が武道を志した時に手植えした矢竹が、入口には少年時代相撲の稽古をした旧家屋の大黒柱が梁として残るなど、土方歳三の息吹が今も感じられる。
12 石田寺
樹齢400年以上ものカヤの木が見守る
創建は康安元年(1361)といわれ、一時期衰退したが、天文13年(1544)の洪水の際、多摩川を流れてきた一体の観音像を拾い上げて祀り、石田寺と号した。境内の樹齢400とも600年ともいうカヤの木が目を引く。土方歳三の菩提寺は高幡不動尊だが、墓所はここにあり、ファンが参詣に訪れる。
13 高幡不動尊
毎月28日の縁日は今も昔も大人気
今から1100年ほど前、平安時代初期に慈覚大師円仁が、清和天皇の勅願によって建立。“高幡のお不動さん”として親しまれ、関東三大不動の一つに数えられる。国の重要文化財に指定される不動堂や仁王門に歴史を感じる。大日堂や奥殿において、土方歳三の位牌やゆかりの品が見られる。
珈琲はうす あんず村
体に優しく、そして旨い。食材にもこだわる料理
昭和55年(1980)創業の老舗喫茶店。地元無農薬野菜や国産食材を使った、手間暇かけた料理が評判。厚切りパンとともに味わうハッシュドビーフ1500円や、創業以来の1番人気のスープスパゲッティ・どんすぱトマト1300円などがおすすめ。
手打ちそば ちばい
近藤勇が愛でた血梅を見て手打ちそばを味わう
閑静な住宅街に立つ、郷土史家・谷春雄氏の息子さんが営むそば処で、店主も周辺の歴史に詳しい。手打ちの二八そばは、喉ごしがよく、そばの風味も抜群。近郊の農家から仕入れた歯ごたえのあるネギのかきあげ400円と味わいたい。盛り蕎麦800円。