江戸時代から受け継がれる山車まつり
八王子の中心市街地は甲州街道の八幡町交差点を境に、西側が多賀神社を中心とした上地区、東側が八幡八雲神社を中心とした下地区に分かれている。かつてはそれぞれの神社で祭礼が行われ、多賀神社祭礼は「上の祭り」、八幡八雲神社祭礼は「下の祭り」と親しまれ、宮神輿渡御や氏子町内による山車の巡行は江戸時代から受け継がれてきた。現在では、2つの祭りを統合し「八王子まつり」として開催されるようになった。
主役はなんといっても、精巧な彫刻が施された19台の山車(2026年は上地区10台、下地区9台)。メインである8日(土)・9日(日)には、甲州街道に曳き出され夜間巡行が行われる。「八王子の山車は彫刻が特徴的。町会ごとにさまざまな彫刻が施されているので目を凝らして見てみてください。夜になって灯火に照らされるとまた違った雰囲気になります」と教えてくれたのは八王子まつり実行委員会事務局の松村さん。一部の山車には神武天皇や浦島太郎などの人形が載った山車もあるので注目だ。
山車巡行のメインとなるのが、「辻」といわれる交差点に山車が集まってお囃子の競演を行う「辻合わせ」。辻合わせは地区ごとで、上地区は10台が集まる大辻合わせが行われるが、下地区は5台と4台に分かれ、それぞれの場所に集まって行われる。ちなみに下地区では「年番送り」といわれる当番引継ぎの儀式の際に9台すべてが集まる。大きな山車が一堂に会する様は圧巻だ。
「山車が一堂に会する辻合わせや年番送りをぜひ見てください! 山車まつりを体感してもらえるのでは」と松村さん。
甲州街道で神輿渡御や多彩な催しも!
山車まつりとして知られる八王子まつりだが、見どころは山車だけではない。最終日の9日(日)には、多賀神社の重さ3トンともいわれる宮神輿「千貫みこし」の渡御や八幡八雲神社の宮神輿の渡御、上・下の両地区の神輿の連合渡御も行われ、活気あふれる神輿渡御にも注目だ。そのほかにも8日(土)には一斉に太鼓を演奏する「関東太鼓大合戦」や、約1500人の踊り手による「民踊流し」などが祭りを盛り上げる。また、初日7日(金)には甲州街道上で山車の展示が、西放射線ユーロードで氷柱から作品を彫り出す「氷の彫刻展」や八王子芸妓による「宵宮の舞」も行われる。
2026年は周辺の甲州街道が3日間通行止めになり、約200の露店もズラリと並んで、例年以上に盛り上がること間違いなし。勇壮な山車の巡行を現地で見学しよう。
開催概要
「八王子まつり」
開催期間:2026年8月7日(金)~9日(日)
開催時間: 12:00~21:00
会場:甲州街道(八王子駅入口交差点から追分交差点までの約1.8km)周辺ほか(東京都八王子市)
アクセス:JR八王子駅から徒歩5分、京王電鉄京王線京王八王子駅から徒歩10分
【問い合わせ先】
八王子まつり実行委員会☎042-686-0611
公式HP:https://www.hachiojimatsuri.jp/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者より提供






