界隈の5つの神社が合祀

鎌倉市材木座にある五所神社は、もともと旧材木座村と旧乱橋(みだればし)村にあった5つの神社が合祀されたことからこの名前が付けられた。旧乱橋村の鎮守・三島神社があった場所に、旧材木座村の鎮守・諏訪神社の本殿を移築して明治41年(1908)に創建。旧諏訪神社本殿は関東大震災による山崩れにより全壊してしまい、現在の社殿は昭和6年(1931)に再建されたものだ。

毎年6月第2日曜には、初夏の訪れを告げる「五所神社例大祭」が行われる。旧村名から1字ずつ取って、通称「乱材(みざい)祭」とも呼ばれている。13日(土)は宵宮祭で夕方から神輿渡御が行われ、14日(日)の本祭では10時からの例大祭式典のあと、3基の神輿が町内を練り歩く。一番の見どころは、材木座海岸で神輿が海に入る海上渡御だ。

勇壮な海上渡御は必見!

手古舞(てこまい)の行列に先導され、神輿は11時に神社を出発。手古舞では小学生の女子たちが「じゃり棒」と呼ばれる杖を持ってお渡りの露払いをしながら行進する。神輿はお囃子の音色に合わせて、古くから伝わる天王唄や、「どっこい、どっこい」という勇ましい掛け声とともに材木座の町を練り歩く。

途中、九品寺付近での休憩時には恒例の神輿くぐりも行われる。満1歳未満の赤ちゃんを抱いて神輿の下をくぐり無病息災と健やかな成長を願うもので、なんともほっこりする光景を目の当たりにできる(参加には事前の申し込みが必要、初穂料1000円)。

神輿渡御のクライマックスは、15時30分から材木座海岸で行われる海上渡御。神官により祝詞奏上やお祓いが行われたあと、担ぎ手たちが2基の神輿を担いでザブザブと海へと繰り出す。押し寄せる波にも負けまいと、「どっこいどっこい」の掛け声をあげながら神輿が豪快に海の中へと進んでいく様子は圧巻だ。海街らしい五所神社の例大祭をぜひ現地で見学しよう。

サーファーにも人気の材木座海岸で、神輿が担がれる姿はまさに非日常!
サーファーにも人気の材木座海岸で、神輿が担がれる姿はまさに非日常!

開催概要

「五所神社例大祭」

開催日:2025年6月13日(土)・14日(日)
開催時間:神輿渡御は13日(土)18:30~21:00ごろ、14日(日)11:00~17:00ごろ
会場:五所神社(神奈川県鎌倉市材木座2-9-1)
アクセス:JR横須賀線・江ノ島電鉄鎌倉駅からバス7分の「五所神社」下車、徒歩1分

【問い合わせ先】
五所神社☎0467-22-0949
URL: https://www.kamakura-zaimokuza.jp/

 

取材・文=香取麻衣子 写真=五所和賀(https://www.instagram.com/kamakura_goshowaka/