エイプリルフールにちなんで名付けられた
江戸城を造ったことで知られる武将の太田道灌(どうかん)は、実は赤羽の地と深い由縁がある。赤羽駅西口にある、現在の静勝寺境内にかつて道灌は江戸北方防備の要として稲付城(いねつけじょう)を築いた。さらに道灌は文武両道に秀でた武将としても名高く、管弦楽などの遊びを地元民に普及したといわれている。そんな道灌の偉業をたたえ、「赤羽の地にも住民の祭りを」という思いから地元商店主たちが立ち上がり、1956年に祭りがスタートした。
気になるのはそのイベント名。第1回目の開催日が4月1日のエイプリルフールだったことからユーモアたっぷりに「馬鹿祭り」と名付け、商店主らが仮装して盛り上げた。一時期は「馬鹿」という言葉の使用を控え「大赤羽祭」に改称したが、2012年から原点に戻り“馬鹿になって楽しむ”という自由な精神のもと、「赤羽馬鹿祭り」として開催されている。
名物の「馬鹿踊りパレード」が面白い!
週末の2日間、赤羽駅周辺の数会場で音楽ライブやダンスなどのステージ、地元の飲食店や団体による模擬店の出店、子供向けのエア遊具、ストリートピアノなどが催される。そして一番盛り上がるのが、26(日)の本祭を締めくくる大規模なパレード。赤羽駅東口一帯を通行止めにして行われ、例年数十万人の観客が集まる。
大パレードは3種類のパレードからなる。吹奏楽団やマーチングバンドによる音楽隊に始まり、馬鹿踊りと仮装連、最後に江戸神輿が駅前を練り歩く。特に名物とされているのが「馬鹿踊りパレード」。ボーカロイドを用いたテーマソングに合わせて浴衣姿の人からコスプレ軍団まで、さまざまな衣装に身を包んだ人たちが元気に踊りながら沿道の観客を楽しませる。毎年ユニークな衣装が飛び出すのでお見逃しなく!
ラストは江戸神輿パレード。7基の江戸神輿が威勢よく街へ飛び出していく。大勢の担ぎ手によって道路が埋め尽くされる様子は圧巻! 赤羽という街のエネルギッシュさを体現したようなイベントで、パレードを見たら元気がもらえること間違いなし。赤羽の街を楽しみつつ、ユニークなパレードを観覧しよう。
開催概要
「第68回赤羽馬鹿祭り」
開催期間:2026年4月25日(土)・26日(日)
開催時間:10:00~20:00(会場により異なる。パレードは26日11:30~)
会場:JR赤羽駅東口一帯(東京都北区赤羽)
アクセス:JR赤羽駅すぐ
【問い合わせ先】
赤羽馬鹿祭り実行委員会☎03-3903-2568
URL:https://bakamatsuri.com/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供






