懐かしの人気番組やドラマ、CMからその時代を見る
日本が戦後復興を遂げ、高度経済成長の時代に開催された「大阪万博」で始まった1970年から、「バブル景気」が到来する1980年代後半までの激動の20年間を放送の歴史とともに振り返る本企画。
テレビコーナーとCMコーナーの2つに分けて展示され、テレビコーナーでは、「各年紹介パネル」として1970-80年代の出来事を、テレビ番組を中心にパネルで振り返る。「番組制作者パネル」では、制作当時の思い出やエピソードなどが紹介されるほか、放送作家、コラムニストといったさまざまな分野で活躍する関係者による1970-80年代の“イチオシ番組”がパネルで紹介される。
「1970-80年代の出来事を、テレビ番組を中心に振り返るパネルや、当時のテレビや新聞、台本などの貴重な資料を展示し、番組制作者の制作当時の思い出やエピソードなども紹介します。CMコーナーでは、ACC賞受賞作品から、選りすぐりのテレビCMを上映。その他、当時の番組や2024年に放送された70~80年代を舞台にしたドラマの衣裳や小道具も展示し、当時を知る世代も知らない世代も楽しめる展示内容となっています」と企画展担当者の高橋さん。
会場では、2024年に放送されて話題となった1970-80年代を舞台にしたドラマ『万博の太陽』(2024/テレビ朝日)や『不適切にもほどがある!』(2024/TBSテレビ)などの衣装や小道具なども展示されており、ドラマを身近に感じられる構成が興味深い。
常設展示や視聴ブースも大充実
『放送ライブラリー』は、日本唯一の放送番組専門のアーカイブ施設。NHK、民放局のテレビ・ラジオ番組、CMが公開され、館内で視聴することができる。映像を中心とした体験型常設展示コーナーもあり、入館も視聴も無料というのもうれしい。
常設展担当の齋藤さんは、「過去に放送されたテレビ・ラジオ番組・CMなど4万本以上を無料で公開しており、視聴フロアでは、個別のブースで懐かしい番組をゆっくり視聴できます。展示フロアでは、アナウンサーやディレクターなど、放送の仕事を体験できるコーナーや、放送の歴史やしくみを分かりやすく説明するコーナーがあります」と見どころを語る。
見直したいドラマや番組を視聴しに訪れてみてはいかがだろう。
開催概要
企画展「テレビとCMで見る1970-1980年代」
開催期間:2025年8月8日(金)~10月5日(日)
開催時間:10:00~17:00(視聴申し込みは閉館30分前まで)
休館日:月(8月11日・9月15日は開館)、8月12日(火)、9月16日(火)
会場:放送ライブラリー 展示フロア(神奈川県横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター内)
アクセス: 横浜高速鉄道みなとみらい線日本大通り駅直結、JR根岸線・市営地下鉄関内駅から徒歩10分
入場料:無料
【問い合わせ先】
放送ライブラリー☏045-222-2828
公式HP https://www.bpcj.or.jp
取材・文=前田真紀 画像提供=放送ライブラリー





