【名古屋・味噌煮込みうどん】赤味噌のかぐわしい香味は稀!『味噌煮込罠』

味噌煮込みうどん900円。変わりうどんも用意。
味噌煮込みうどん900円。変わりうどんも用意。

実家が愛知県刈谷市で3代続くうどん屋という店主の岡田望さん。東京で味噌煮込みうどんを食べられる店がないと奮起し、8年前に開業した。八丁味噌に、刈谷産の赤味噌、そこに白味噌を加えてまろやかさを出した独自ブレンドを、昆布、椎茸、鯖などの節でとった出汁で溶く。途端に、立ち上る赤味噌の香りに鼻がひくひく。歯ごたえある手打ちうどんは、食べ進めるともちもちへ変化!卵と汁をかけたご飯で締めれば昇天。

うどんの下に沈めておいた卵と残りの汁をご飯にかければ卵かけご飯に。ご飯は夜のみ+200円。
うどんの下に沈めておいた卵と残りの汁をご飯にかければ卵かけご飯に。ご飯は夜のみ+200円。
“NO MISO NO LIFE”Tシャツの岡田さん。
“NO MISO NO LIFE”Tシャツの岡田さん。

『味噌煮込罠』店舗詳細

住所:東京都文京区本郷3-31-15 菅谷ビル1F/営業時間:11:30~14:30・17:30~22:00/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄丸ノ内線・大江戸線本郷三丁目駅から徒歩2分

【名古屋うどん】手打ち麺が吸い込む香り豊かな汁『手打うどん あかう』

かけうどん770円。ふんわりとじた玉子とじ1000円も人気。
かけうどん770円。ふんわりとじた玉子とじ1000円も人気。

小麦粉に水と塩を加えて手捏ねし、のばし、切る。手打ちのうどんは、讃岐のコシとは違い、もちっとした歯ごたえ。ダシも実にいい。鯖や宗田鰹の節は、澄んだ味わいを引き出すための手間を惜しまず、上品さを醸す真昆布も用いて、愛知県刈谷産の白醤油で仕上げている。ツユをわっと湧かし、うどんにかけて供するのは、うどんにツユをぐっと吸わせるため。ずずっとうどんを啜(すす)ると、ツユの芳醇で風味豊かな香りが鼻を抜ける。

節は水に浸して皮とカビを取り除き、数日かけて乾かしてから、出汁をとる。
節は水に浸して皮とカビを取り除き、数日かけて乾かしてから、出汁をとる。
全粒粉を3割加え、うどんを手打ちする山下泰幸さん。
全粒粉を3割加え、うどんを手打ちする山下泰幸さん。

『手打うどん あかう』店舗詳細

住所:東京都荒川区西日暮里2-39-6 GSハイム日暮里103/営業時間:11:30~14:30・17:00~22:00LO/定休日:火・水/アクセス:JR・私鉄・日暮里・舎人ライナー日暮里駅から徒歩5分

【長崎・五島うどん】つるっとした喉ごしがクセになる『五島手延うどん びぜん家』

かけうどん790円。
かけうどん790円。

遣唐使の時代、中国から製法が伝えられたとされる長崎県の五島うどん。手延べをする際に地元産の椿油を使うため、表面がつるっとなめらかに仕上がっている。若主人の備前格さんが五島で修業を積み、2011年オープンした同店。今では遠方から足を運ぶお客さんも多い。細めの麺は小麦の風味豊か。焼いたアゴ(トビウオ)で出汁をとり、九州の甘めの醤油を使ったつゆも絶妙。夜は焼酎の五島灘(黒)グラス510円など酒も楽しめる。

『五島手延うどん びぜん家』店舗詳細

住所:東京都小金井市本町6-9-42/営業時間:11:30~14:30LO・18:00~20:30LO ※変更する場合もあり。/定休日:月/アクセス:JR中央線武蔵小金井駅から徒歩5分

【大阪・かすうどん】口に広がる味がたまらん浪花の珍味『浪花かすうどん むねひろ』

かすうどん750円に+250 円で油かす増量。
かすうどん750円に+250 円で油かす増量。

大阪の南河内地方で、昔から食されていたかすうどん。「関東ではまず食べられない味ですね」と胸を張るご主人の品川明廣さん。油かすとは、市場に滅多に出回らない希少食材、国産和牛の小腸をじっくり揚げたもの。カリッとした食感に加え、ジュワっと口の中で広がる濃厚な味と香り。関西風のあっさりしたつゆとの絶妙なハーモニーに驚く。うどんを啜(すす)った後は、俵おむすびをスープに入れて。関東人にとって全てが斬新だ。

関西風おでん各150円~(時短営業時は販売中止)。ビール付きのお得なセットも。
関西風おでん各150円~(時短営業時は販売中止)。ビール付きのお得なセットも。
夜は常連サラリーマンも集う。
夜は常連サラリーマンも集う。

『浪花かすうどん むねひろ』店舗詳細

住所:東京都港区芝4-5-15 クレール芝1F/営業時間:11:00~14:00LO・17:00~22:00LO/定休日:土・日・祝/アクセス:地下鉄浅草線・三田線三田駅から徒歩3分

【三重・伊勢うどん】ふわふわもっちり、伊勢400年の味『二代目甚八』

看板メニューの謹製伊勢うどん450円。
看板メニューの謹製伊勢うどん450円。

麺好きの間で密かなブームとなりつつあるという伊勢うどん。「通常1時間近く茹でますが、うちはやや細い麺を使って茹で時間は20分。これが、表面のふわふわ感と中のもっちり感がベストの状態」と話すのは店長。つゆは三重県内の味噌蔵のたまり醤油を加工して、出汁を取ったもの。さらに、うどん注文の場合は、三重より産地直送食材を使ったバイキング、お野菜ビュッフェ 480円が、200円でいただけるのもうれしい。

この日の野菜ビュッフェはキャベツや大根の煮物、人参和え、フルーツゼリーなど。
この日の野菜ビュッフェはキャベツや大根の煮物、人参和え、フルーツゼリーなど。
素材はできるだけ三重県産にこだわっている。
素材はできるだけ三重県産にこだわっている。

『二代目甚八』店舗詳細

住所:東京都文京区本郷3-22-9 真鍋ビル1F/営業時間:11:00〜19:40LO(土は11:30〜)/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄丸ノ内線・大江戸線本郷三丁目駅から徒歩7分

取材・文=高山和佳、戸田恭子、平野智美、林加奈子、石原たきび、渡辺亮、佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=井原淳一、石島邦彦、中込涼、泉田道夫、オカダタカオ、高野尚人