コラーゲンたっぷりの濃厚鶏スープ。『らーめん いっとく』[千駄木]
開店以来の店の顔が徳そば780円。鶏の胴ガラ、丸鶏、モミジに加え、魚介や根菜で出汁をとる奥深い濃厚スープがクセになる。「モミジは足だけじゃなく、コラーゲンの多い膝から下の部分を丸ごと入れてコクを出す」と店主。同じ鶏スープとコーンポタージュで作る鶏白湯も必食。
『らーめん いっとく』店舗詳細
飲み干さずにいられないダシの多重奏。『麺やひだまり』[千駄木]
「無化調で挑戦したくて」という店主入魂の和風塩らぁ麺780円は、大山鶏に枕崎の鰹節、さらに羅臼の昆布など豪勢な出汁を幾重にも重ねたスープ。さらに塩も4種を使い、味に奥行きを加えた。味玉和風塩らぁ麺890円は店自慢のダシなどに漬け込んだ味玉が鎮座。2011年に開店以来、その滋味深い味に丼を空にしていく地元の常連がなお増加中!
『麺やひだまり』店舗詳細
クリーミーで刺激的。魔性のカレーに虜(とりこ)。『千駄木うどん 汐満』[千駄木]
味にうるさい谷根千(やねせん)人も8割方頼むのが豚カレー味玉付き940円。地粉100%の生地を3回繰り返し熟成させた麺はコシが強く、ツイストした麺にカレーがよく絡む。ミルクを入れたカレーは最初口当たりがクリーミーながら、後から20種のスパイスが口内をHOTに!
『千駄木うどん 汐満』店舗詳細
医食同源。スパイス香る自然食カレー。『NCカレー(Natural Curry Restaurant)』[根津]
医療関係に従事していたマスターは、スパイスやハーブの効能に目を付け「カレーを食べることで健康になる人を増やそう」と決意。10年間の修業を経て、自分の店を構えた。多種類のホールスパイスを挽いて作るキーマカレーは、口に含むと爽やかな辛味と香りが鼻の奥に抜けていく。さらに、無農薬玄米の香ばしさが入り混じり、絶妙な味わいだ。信州山吹味噌のみそ汁をすすってホッとひと息。元気な午後を過ごせそう。
『NCカレー(Natural Curry Restaurant)』店舗詳細
まるで親戚のうちに遊びに来た気分。『フレンディー』[根津]
常連同士がとりとめのない会話を楽しむそばで、一人客がのんびり噛み締めるようにして食事を味わう。こんなふうに思い思いにくつろげるのは、女将の鈴木浩子さんの人柄があってこそ。「きれいに平らげてくれるとうれしくて、声をかけちゃうの」と顔を綻ばせる。この日築地から仕入れたアジは、京料理の修業を積んだ弟さんがさばき、バター焼きに。魚の塩気とバターが相まって、ふっくら大盛りご飯にマッチ。噛めば噛むほど旨味が増幅し、気付けば完食だ!
『フレンディー』店舗詳細
艶やかな美人うどんに麺食いぞっこん。『根津 釜竹』[根津]
明治築の蔵を改装した店内で堪能する釜揚げが最高。塩分が抜けやすく小麦の味が残る軟水で造った麺は、エッジが立ち、艶やかに光を放つ。切りたて茹でたてゆえ、ほどよいコシと伸びがあり、噛むとパンのような甘い香りがすっと立ち上がる。
『根津 釜竹』店舗詳細
構成=ハセガワアヤ 取材・文=鈴木健太、高橋健太・信藤舞子(teamまめ) 撮影=高野尚人、加藤昌人、井原淳一