人形町 鳥波多゛

フレッシュな希少部位で味わう食感の妙

全29席がほぼ満席。

酔客でいつも活気あふれる焼き鳥屋。全25種の焼き鳥は、あずき(脾臓)183円ならプチッ、レバー162円は芯がトロリ、肉汁あふれるそり(もも付け根)216円はプリプリ。朝絞めの新鮮な鳥ゆえに際立つ食感の違いに目尻が垂れる。フライパンで煮炒めるもつ煮420円も看板で、濃厚だれをまとう、ふわっと食感のもつは日本酒やビールもいいが、5、6種そろうグラスワインとも合う!

おび162円(右から2串目)、軽くあぶった玉子が口で弾けるちょうちん216円(奥)、鶏白湯スープのとりはだ茶漬け420円、瓶ビール572円など。
店は2019年3月に改装。

『人形町 鳥波多゛』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋人形町2-10-7 山田ビル1F/営業時間:17:00~22:00LO/定休日:日(月が祝の場合は日営業で月休の場合あり)/アクセス:地下鉄日比谷線・浅草線人形町駅から徒歩2分

3 bis

フレンチ風つまみと女将の元気で左党ほろり

えびの燻製入り冷製しんじょ640円など。一部酒肴は本店からデリバリー。本日の利酒セット1080円。当日は萩の鶴純吟生原酒ほか。日本酒は20数種。

斜向かいのフレンチビストロ『イレール』が営む3坪の日本酒立ち飲みバー。常連と日替わりで立つ若き女将たちの仲がよく、気さくな接客は友人の家で飲んでいるかのよう。日仏折衷の酒肴が面白く、例えばブーダンノワール(豚の血のソーセージ)640円は熱燗かんと、醤油が隠し味のごぼうの赤ワインきんぴら510円はどっしりとした純米酒と合う。2階には1時間2480円で飲み放題の座り席も。

1階壁には蔵元のサイン。

『3 bis』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋人形町2-8-7/営業時間:17:00~23:30(土は16:00~)/定休日:日不定/アクセス:地下鉄日比谷線・浅草線人形町駅から徒歩3分

立喰い処 酒喰洲

魚料理を楽しみたいならここ

16時間かけて煮込んだ自家製トマトソースたっぷりの海鮮トマグラ850円。しま海老刺1本150円。ぶり刺1枚200円。お造り、フライ、骨せんべいとあじを余すことなく楽しめるあじ一尾セット680円。

選りすぐりの鮮魚、天城産の本ワサビを提供前におろすなど、魚に対する真剣度がうかがえる。3年ぶりに復活させたという両国煮込は、槌鯨を江戸甘味で煮た人気商品だ。この槌鯨は、市場では出回らない貴重な食材で、店主・櫻井さん自ら千葉県和田港まで仕入れに出向くという。櫻井さんは元フランス料理人で、海鮮を組み合わせた創作料理は、ここでしか味わえないと人気だ。

店内はL字形になっていて、40席すべて立ち飲み席。
店主・櫻井満さん(左)と清水園美さん。

『立喰い処 酒喰洲』店舗詳細

住所:東京都中央 区日本橋人形町2-15-10/営業時間:17:00~22:30LO/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄半蔵門線水天宮駅から徒歩4分

笹新

カウンターに心地よい空気が流れる老舗の風格

絶妙なシメ加減のシメサバ650円、ねぎま850円、春菊サラダ400円。右はお燗映えする奈良睡龍の純米古酒の徳利1300円。

大皿料理が並ぶコの字カウンターに、凛とした空気がほどよく流れるのは創業半世紀の老舗ならでは。「初代の私のおじいちゃんは隣の『佐々木酒店』の店主でしたが、お酒好きが高じて居酒屋をはじめたんです」と3代目女将。名物の肴は、初代から受け継ぐねぎまや板前が築地から仕入れる鮮魚をさばく魚料理の数々だ。脂のりのりの自家製シメサバを純米吟醸で流し込めば、うまさに思わずえびす顔。

店内はほど良い喧騒感。
隣の佐々木酒店は今も親戚が営む。「店で扱う日本酒は佐々木酒店と相談して決めます」と直子さん(左)。

『笹新』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋人形町2-20-3/営業時間:17:00~22 :30LO/定休日:日・祝・第3土/アクセス:地下鉄日比谷線・都営浅草線人形町駅から徒歩1分

取材=鈴木健太、都恋堂 撮影=都恋堂、丸毛 透、本野克佳

昔ながらの情緒あふれる景観と、再開発による近代的な街並みが共存する日本橋。日本最大のオフィス街である東京駅周辺からも近く、仕事終わりのビジネスマンの拠り所となるような居酒屋が数多く立ち並ぶエリアでもある。美味しい料理と酒、通いやすい価格設定はもちろん、ほっとする店主の人柄も魅力な居酒屋6店を紹介します。気付いたら常連になっていた、なんてこともあるかも……!?