Valinor
まるで絵画のように鮮やかなお皿に感動
魚は築地を中心に全国から仕入れる。シェフのこだわりは兵庫県の明石産。毎日、現地の信頼する卸業者から直送で届く魚は、タコ、アナゴ、シタビラメなど季節によりさまざま。数日間おいて熟成させたり、炙(あぶ)ったりと、日本食の技法を取り入れつつ、ちゃんとフレンチに仕上げていく。ワインはフランス・ブルゴーニュ産を中心に常時80種類程度用意。グラス1100円~は白、赤各4種から選べる。料理はコースのみで、昼は3850円~、夜は6600円と9900円。土・日・祝のランチコースは5500円。
『Valinor』店舗詳細
Bistrot Grand Soleil
ボリューム満点な本格派を味わい尽くす
三鷹の人気フレンチ店が、西荻窪に移転。オーナーシェフは、フランスで4年、イタリアで1年修業し、ミシュラン三ツ星店でも働いた経験のある実力派だ。豊富な知識や技術が存分に生かされたスープやソースはさすがの味わい。ディナーは、コース料理3900円~がメイン。そのボリュームにも圧倒されること間違いなし。
『Bistrot Grand Soleil』店舗詳細
SYMPA
確かな技術の上に成り立つ自由で洗練された一皿
本格フレンチを踏襲しつつ、自由な発想の料理を提供する。アラカルトは30種以上。人気はイチゴやホタルイカ、ビーツなどの食材10種以上を、フランボワーズソースで和えた赤色のサラダ2200円。見た目のインパクトもすごいが、季節の食材が重なり合って醸す、奥行きのある味わいが秀逸。ワインはフランス産を中心に150種以上。「例えば、“今日の空のようなワインを”なんてイメージにもお応えします」とソムリエールの飯岡聡子さん。コースは予約のみ。
『SYMPA』店舗詳細
Bistro Petit
五感を刺激する美しいオードブル
前菜は目も舌も満足なボリューム満点のオードブル7種の盛り合わせ。一つひとつ手が込んでいて、シェフの料理への真摯な姿勢が伝わる。メインには、高級食材なのにお手頃なビュルゴー家 (フランスにあるシャラン鴨の農家)の鴨ムネ肉料理を。口の中に広がる肉の旨味と、それを引き立てる甘酸っぱいソースのハーモニーに感服! フランスの田舎町にあるビストロのような店内で舌鼓を打つ。アラカルトも楽しめるがコース料理4000円もおすすめ。
『Bistro Petit』店舗詳細
SANS LE SOU
ワインだけでなく料理も選択肢が豊富
「わいわい語らいながら食事を楽しんでほしい」と語るのはシェフの金子淑光さん。昼・夜ともに、前菜からデザートまで多彩なメニューから自由にチョイスする、プリフィクススタイルのコースのみ。アジの薫製マリネにズワイガニ、フォアグラなど、夜は前菜だけで15種以上。メインのひとつ、三崎港直送のヒラスズキを使ったポワレは、脂がのったふわふわの身と香り高いセップ茸のソースを絡めて頂く極上の一品だ。180種ほど揃うワインは、好みを伝えておすすめを教えてもらうのもいい。できれば要予約。西荻窪の名店だ。
『SANS LE SOU』店舗詳細
構成=フラップネクスト 取材・文=稲葉美映子・大海渡宏美(風来堂)、高山和佳 撮影=井原淳一