酔笑苑[厚木]
厚木の肉食男子をうならせ半世紀
裏をのぞくと、大腸の洗浄などで大忙しの職人たちの姿が。「体温が残っているほど新鮮な内臓類を厚木の食肉センターで自ら処理し、仕込んでるんです」とのこと。ホルモンミックス700円にはカシラやガツなど12種がドカッと並び、ホルモン博覧会の様相。常連曰く「ここ来たらこれよ」というカシラはやわらかくジューシーで、カリカリのナンコツはビールで流し込むと最高! 2階に座敷もあるが、クーラーのない1階カウンターで七輪と格闘したい。
『酔笑苑』店舗詳細
炭火焼鳥 ばか大将[相模原]
仕込みも焼きも全部自分の愚直な焼き鳥職人
「ひとりで仕込めば理想の味に近づけられる」と昼過ぎから黙々と串を打つ、大将の中村雄介さん。仕入れる鶏は、やわらかな肉質、旨味に惚(ほ)れた美桜鶏(みおうどり)。赤がピンクに変わる瞬間を見極めて焼くとろとろレバーや、噛むと脂のジュースが広がる大ぼんじり各209円など、めくるめく焼き鳥ワールドに恍惚(こうこつ)。炭火の香りと、野趣あふれる酸味や甘みが合うナチュラルワインのペアリングも試す価値あり!
『炭火焼鳥 ばか大将』店舗詳細
築地山加[相模原]
タブレットでさばく前の魚を見せてくれる!
「刺し盛りは作っていいですよね。今日はノドグロがいいんで塩焼きにしますか?」と注文前から猛プッシュの2代目・山口篤史さん。刺し盛りは口でとろける本マグロ、歯応えがよく旨味の濃いクエなど感動の旨さ! 「親父が魚屋をやってた60年近く前から付き合いのある、豊洲や横浜の市場からいい魚を仕入れられるんです」。最高の魚に敬意を表し、相方は約30種そろう日本酒で決まり。
『築地山加』店舗詳細
立ち飲み しゅうまい酒場やす[相模原]
扉の先に、せいろで熱々のアレが待つ
2019年冬に開店した、しゅうまいメインの酒場。店でひいた新鮮な国産豚ひき肉とたっぷりのタマネギが入った肉しゅうまいは、するっと口に入りやわらかくとけ、レモンサワー363円やバリキング308円を加速させる。そのまま食べてもうまいが柚子胡椒で味わうと“つまみ感”倍増! 「豚トロで歯応えを加えた特選肉しゅうまい528円や、香り爽やかなシソしゅうまい418円もぜひ」と店主。
『立ち飲み しゅうまい酒場やす』店舗詳細
構成=フラップネクスト 取材・文=鈴木健太 撮影=丸毛 透、金井塚太郎