ひと口ごとに食べる喜びが満ちてくる『サバイ サバイ タイ』【大井町】
タイ産のフレッシュハーブや野菜をたっぷり盛り込んだタイ料理は、ひと口目で現地にいるかのような本格的な味わい。「お待たせした時間に見合う料理を出したい」と店主の吉川さん。ガパオライスに使われるタイ醤油の塩梅(あんばい)、粗びき肉やジャスミンライスの小気味よい食感から並々ならぬ腕前がうかがえる。休日のランチには主なタイ料理を一通り味わえるようにトムヤムクン、タイ風さつま揚げ、ヤムウンセンの前菜を用意。サバイサバイ=気楽にゆっくり楽しんで。
『サバイ サバイ タイ』店舗詳細
洋食の定番が正統フレンチに大進化『ドリア屋 松栄』【大井町】
この店のドリアは洋食店で食べ慣れた日本発祥のものとはひと味違う。熱々でたっぷりのベシャメルソースは見た目に反してサラリと軽い。「原型はフランス料理。バターと小麦粉を控えめにしてリゾット風にしています」とシェフ・宮崎さん。ランチの定番、海老と大葉のドリアは、食べ応えあるエビや雑穀米を大葉の香りとソースがトロリ優しく包み込む。夜は牛テールの煮込みなど正統フレンチの締めにミニドリアを。ワインが恋しくなる味わいだ。
『ドリア屋 松栄』店舗詳細
ボリューム満点のカツに見ほれる『とんかつ日本橋食堂』【大井町】
この街で長年居酒屋を営んできた双子の店主・平野さん兄弟が、従兄である『とんかつ檍(あおき)』の社長のサポートを受けつつ、昨年新たにとんかつ店をオープン。「ここでは昔、父が『日本橋食堂』を営んでいた。私達のルーツの場所なんです」。息の合う連携プレーでカラリと揚げられたカツは黄金色に輝き、サックサク衣に包まれた肉はジューシーなうまみをたたえる。白米、豚汁、手作りのおしんこを合いの手にワシワシ豪快にいきたい。
『とんかつ日本橋食堂』店舗詳細
吹きぬける春風のようなそばの薫香『手打ちそば わかすぎ』【大崎】
山形在住時にそばに魅了され、名門の一茶庵でそば打ちを習得したという店主の青木美奈子さん。お昼の人気は天せいろ。「私好みの細くて奇麗なそばを打ちたい」と研究を重ねた麺をそのまま啜(すす)ると、草原のように清らかな香りがふわり広がる。つゆに浸せば濃厚かつお出汁が効いたパンチある風味のトリコ。そこに揚げたての天ぷらとくれば、もう最高。山形から親鶏を取り寄せて作る名物の肉そばも、冷たい麺を愛する土地柄ならではの味わい。ぜひ試してみて。
『手打ちそば わかすぎ』店舗詳細
広大な西アフリカの遠くて近い味わい『カラバッシュ』【大崎】
2025年、浜松町から引っ越してきた西アフリカ料理店。メニューには聞きなれない料理名が並ぶが、実は主食が米だったり魚の出汁でうまみを加えたりと、和食との共通点も。「日本でも気に入る人が多いのでは」という店長の熊澤さんの言葉通り、不思議と郷愁を覚える味だ。ランチは野菜や肉、魚と主食を組み合わせた煮込み料理が20種近く。骨付き羊肉や野菜のエキスが溶け込んだトマトソースのクスクスは、ガツンと濃厚なうまみでグイグイ食が進む。
『カラバッシュ』店舗詳細
取材・文=平野かおり 撮影=加藤熊三
『散歩の達人』2026年5月号より





