さばきたて、即カウンターの幸せ『酒とつまみと魚屋と』
鮮魚店『魚ケイ』の2代目・松浦洋二さんが魚をさばく横で、3代目の健介さんがイタリアンを仕込む。「店の一画を改装し、2023年末に小さな酒場も開店しました」。ショーケースに並ぶ刺し身は200円追加で持ち込みOK。殻打ちしたばかりの甘いつぶ貝に純米酒が進むし、赤海老の炙りカルパッチョ350円や巨大な真ガキ800円(時価)がワインを加速。魚介の鮮度がすごい! 「魚屋さんを続けるために、親父の刺し身のうまさを伝えていけたら」。
『酒とつまみと魚屋と』店舗詳細
てっちりがコレ?の二度見プライス『居酒屋 いなか』
てっさ・てっちり・唐揚げなどのふぐセットが1980円! 「小さな豆フグを仕入れてるので、その価格で提供できるんです」と藤城功治さん。バットで見せてくれた伊東直送や豊洲仕入れの魚から、黒ソイを煮魚で注文。一尾1580円の時点でお得だが、半身は焼き魚で提案してくれるというサービスぶり。バイクで多摩市の『小山商店』まで銘酒を仕入れ、適正価格で出すなど「うまいものを安く」の思いに、乾杯!
『居酒屋 いなか』店舗詳細
尻に根が張る心地よい酒肴たち『六人衆』
田所稔久さんは、40 年前に福井の銘酒「黒龍」と出合い日本酒に開眼。「環日本海」などの燗映えから「町田酒造」ほか冷酒向きまで、幅広く揃う。つまみは「飲んでて楽しくなる料理」がモットー。注文後に三枚におろす新鮮アジフライ520円はカツオ出汁入りの特製醤油を、白子のグラタンは白子の味が立つようあえてマカロニは入れず、バケットを添えて。締めは店内精米のつや姫を炊く土鍋ごはんで決まり!
『六人衆』店舗詳細
黒板メニューが必見のフレンチ酒場『フレンチバル FujiTaka』
「最初はガランティーヌなど王道のフランス料理を出してましたが、徐々に分かりやすい品書きに変えました」と、小岩で11年目の藤田貴之さん。レバームースなど定番メニューがある一方、月替わりの黒板メニューには肉厚椎茸ステーキと紀州豚ラグー入りのコロッケ1450円などシェフの創作意欲が炸裂(さくれつ)! 各皿、盛りもよく満腹必至だ。「僕自身も食べるのが大好き。楽しみながら盛り付けしてます」。
『フレンチバル FujiTaka』店舗詳細
ほの暗いカウンターから翔 んでWORLD『FROGPLACE』
溝口昴亘(たかのぶ)さんは、ペルー料理店などを経て、興味は世界の料理へ。間借り営業でガンボなど世界の料理を出し始め、いまやレシピは50カ国、100種以上。「本や動画から学び、世界の歴史・料理に詳しい知人に味見をしてもらってレシピを増やしました」。ペルーのセビーチェ(白身魚のライムマリネ)やブータンのエマダツィ(唐辛子のチーズ煮込み)まで、脳内旅行だけでこの再現は、圧巻!
『FROGPLACE』店舗詳細
伊達な兄弟が導くリトルイタリー『アンドゥ―マ』
イタリア本国を流浪し料理を学んだ兄・伊藤裕隆さんが料理を、イタリアワイン専門店『葡萄酒 酒喜屋(さかきや)』を営む弟・大師(だいじ)さんがお酒を担当。「最近評価が高い」とシチリアのエトナビアンコを出してくれたり、当たり年のビンテージを教えてくれたり、背景の物語を聞くとおいしさもひとしお。各地のワインと伴走するよう、料理はイワシのマリネからトリッパまで現地の味を極力トレース。「でも、ペアリングを考えすぎず楽しく飲むのが一番だと思います!」。
『アンドゥ―マ』店舗詳細
取材・文=鈴木健太 撮影=泉田真人
『散歩の達人』2026年1月号より






