世田谷区のツツジの名所「西沢つつじ園」と「烏山つつじ緑地」

赤、白、オレンジ、ピンクそして紫色など鮮やかなツツジが満開を迎えています。

西沢つつじ園は造園業を営まれる個人の方のお庭です。およそ100種類にも及ぶ多彩なツツジが3000平方mともいわれる敷地内に植栽されています。庭は道路に面して柵や塀などの囲いがなく間近でよく見渡すことができます。

隣接して世田谷区の公園「烏山つつじ緑地」もあります。こちらは自由に敷地内を回遊することができます。

どちらも鑑賞は無料。平年ですと5月初頭まで楽しむことができるそうです。京王線・千歳烏山駅からは北へ徒歩10分程度。周囲は静かな住宅地で、周辺の道路も世田谷名物の細くて曲がりくねった道のため歩いて訪れたほうがよさそうです。

上町嵩広さん]

大田区らへんの多摩川さんぽ

田園調布に蒲田、羽田など雰囲気の違うエリアが混在する大田区。河川敷を歩くことで、住宅地から町工場の風景、漁師町の風情や空港施設まで、大田区の持つさまざまな表情を見ることができるんです。

多摩川駅近くの丸子橋から河口までは12、3㎞ほど、行けるところまで歩いてみるのが楽しいです。緑の多い土手からは晴れた日には富士山が見えることも。川から近い駅も多く、ゴールはその時の気分で。わたしのおすすめは多摩川線なら武蔵新田駅や矢口渡駅、京急線なら雑色駅や六郷土手駅でしょうか。穴守稲荷に近い大鳥居駅や飛行機が間近に見られる天空橋駅も捨てがたいですね。商店街の喫茶店や居酒屋でひとやすみももちろんセットで!

ひびのさなこさん]

水族館は、自分のペースで満喫したいのです♡

水族館が大好きです。友人、知人、家族と一緒に行くのも楽しいのですが、ひとりで行くのが実は好きです。

同行者に合わせて、まだ眺めていたい水槽から離れなければならない残念な気持ちや、私はこっちに行きたいけどあなたはどっち? といった小さな気遣いが発生しないので、ひとりで行くのが一番かも! と思うのです。

最近は、『しながわ水族館』にリピートしています。数年後には見られなくなるイルカショー。老朽化や、世界から見た動物保護のモラルなど、事情は分かる気がするけれど、名残惜しいので。

バックヤードを案内してもらう「裏側潜入ツアー」は、先着10人まで。興味のある方は抜かりなく予約をしてくださいネ(+600円)。

はっちさん]

渋谷駅から電車で約10分、極上スイーツに舌鼓、1953年開業の「自由が丘デパート」を散策しよう!

渋谷駅から電車で約10分のアクセスの良さなのに、なじみのあるチェーン店に混じって、辻口博啓さんの『モンサンクレール』をはじめ多くの有名スイーツ店や個人経営の名店が点在する自由が丘という街は、癒やし、という言葉が本当に似合う街。

自由が丘駅、正面口を出てすぐの「自由が丘デパート」は1953年開業、一歩足を踏み入れると昭和にタイムスリップしたような錯覚におちいるかもしれません。

その真向いには、2026年完成予定の地上15階地下3階の複合商業施設が建設中、地元の人々と観光客がのんびり散策できる日常感と、スイーツの聖地とグルメの非日常感、マイペースでのんびり歩くにはうってつけの街なんです。

まやぎはとこさん]

旧古河庭園と田端文士村。バラと文学と坂道さんぽ

駒込にある『旧古河庭園』のバラは、GWがちょうど見頃。ジョサイア・コンドル設計のバラ園と洋館にうっとりしたら、キッチンカーのバラスイーツでひとやすみ。

1.5㎞先の田端は、芥川龍之介も住んだ文士の町。GWでも混雑とは無縁で、文学か坂道に興味があればワクワクできます。『田端文士村記念館』でマップをもらってから歩きましょう。多分迷います。

赤い紙で快癒を願う「赤紙不動」にお参りしたら、田端銀座でお買い物して駒込駅へ。バラと文学できっとよい一日が過ごせます。

へいあらんさん]

思い出散歩「あの日の私と武道館」

小学生の時、私は企業の子供絵画コンクールで入選し、絵が武道館の壁に飾られた。そのことを先日思い出した。武道館のステージで行われる「おかあさんといっしょ」の観覧にも招待され、幼児でもないのに、両親や妹と楽しんだ。

武道館の帰りは夜だった。その日は、九段下駅ではなく、武道館から東京駅まで歩いて帰った。子供心に遠かった。

途中、新聞社のビルがあり、夕食はラーメンを食べた。妙に覚えている。

そこで私は、武道館から東京駅までの、思い出の道を、今、歩いてみたいと思った。

昼だが景色は覚えていた。しかし疲れと暑さで、竹橋駅で歩くのを断念。地下鉄に乗ってしまった。いつかリベンジしたい。

歩きたいうちに歩こう、思い出散歩。

コウシンさん]

コーヒーの香りと絶景と。伊豆高原駅周辺で覚える充実感

窓の向こうの景色の色ががらりと変わった気配がして、読み進めていた文庫本から目を離し、その青に見入った。日に照らされてきらきら光る海は雄大で、ひとり旅の充実感を連れてきてくれる。

東京方面から鉄道で向かった先は伊豆高原駅。駅の近くには伊豆急行線開業当初使用されていたという100系電車が留置してあり、往時の活躍に思いを馳せた。ほかにも『伊豆テディベア・ミュージアム』やご飯処、カフェなどもあり、どこもゆったりとした時間が流れている。『じぶんジカン喫茶室』(要事前予約)は実家のような空間で思うままに過ごせ、まさにひとり散歩にうってつけ。

城ヶ崎海岸のほうへ足を延ばすと海が間近に広がり、吊り橋から見渡せるその絶景に目を奪われる。

[編集部・阿部]

新宿~早稲田の夜半に溶け込むナイトウォーク

とっぷりと黒に沈む、夜の街が好きです。人が少ない薄闇の道をじっくりと歩きまわりたいけれど、普段は体力がもたない……。そうくすぶらせていたナイトウォークの願望をかなえる、ベストなタイミングがGW。歩き疲れてしまったら、次の日もまた次の日もぐうぐう寝てしまいましょう。

まずは早稲田駅周辺の住宅地から新宿方面へと歩き、静けさとざわめきのあわいを楽しむのもおすすめ。「新宿区立みずき児童遊園」で“クリーパー”や“ニョッキ”などのおもしろかわいい遊具をひとりで観察したり、ゴールデン街そばの「四季の路」でかつての都電に思いをはせたり。

いつもと違う街の表情を味わい尽くしたら、24時間営業の『珈琲貴族エジンバラ』で締め! 安全には十分気をつけて。

[編集部・桑原]

柏餅があればなおよし。“なんとなく気になっていた場所”粟野へ

普段は目的があってどこかの街へ出かけていくことが多いので、GWのひとり散歩は「何があるかわからないけど、なんとなく気になっていた場所」に行ってみるのがここ数年の楽しみです。

あるときは、むかし親戚の車に乗せてもらっているときに通り、古い建物が残る町並みが気になっていた栃木県鹿沼市の粟野(あわの)へ。コミュニティバスを降りて目にとまったお菓子屋さんで柏餅を買い、地図を眺めていて気になった粟野城址(あわの城山公園)へ行ってみることに。

そこは城山というだけあって小さな山で、少し登って振り返るとなんといい眺め! 勢いづいて頂上まで登ると、そこには特等席という言葉がふさわしいベンチがありました。柏餅を食べ、小一時間ぼんやり。こんなふうに、本当に行きあたりばったり、気の向くままの散歩も時々したいです。

[編集部・渡邉]

構成=さんたつ編集部