fika

緑揺れる庭と焼きたてのパンに誘われて

植物を愛でながら、店内へ。

「犬の散歩途中に、この平屋建てに出合ったのよね」。パン作りが得意な斎藤玲子さんと、美大出身の弥生さん親子が、数年前の開業時を思い出して笑顔を合わせる。草ぼうぼうだった庭を整え、大きく育つ植物の苗を無造作に植えたのが、「やっと、もっさもっさしてきました」。窓辺に座れば、その元気な枝葉に手が届きそうだ。毎日 20種類ほど焼き上げるパンは、素朴な木製ケースに並ぶ。選択に迷ったら、旬野菜のっけのフォッカチャを、ぜひ。

日替りパンセット880円は、好きなパン2個とキャロットラペ、コーヒー付き。コーヒーは八柱の『MOKICHI珈琲』の豆使用。
斎藤玲子さん、弥生さん親子。

『fika』店舗詳細

住所:千葉県柏市新逆井1-6-19/営業時間:11:00~17:00 /定休日:日・月・金・祝/アクセス:JR常磐線南柏駅から東武バスイースト「南部クリーンセンター」行き15分の「新栄町」下車10分

カフェ メゾパッソ

敷地180坪。季節感あふれる庭園カフェ

店内のどの席からも庭が見える。

畑の間の砂利道の突き当たり、「こんなところに!」と、初めてなら必ず驚く場所にある。揺れる野の花、青々とした芝を横目に、大谷石を踏んで進むと、高原のリゾートに迷い込んだ気分だ。近隣の農家が育てる野菜を使うランチが人気で昼時は混むが、「静かな昼下がりがおすすめ」と、店主の西村早苗さん・有司さん親子。広い庭を眺めつつぼんやり時を過ごすと、塀の上を闊歩する猫を発見。深秋は、ヤマモミジの紅葉も美しい。

週替わりのシフォンケーキとコーヒーのセット790円。抹茶のムース添え。
庭をぐるっと歩いた先に、入り口。器が並ぶギャラリーを新設。

『カフェ メゾパッソ』店舗詳細

住所:千葉県野田市山崎745-8/営業時間:11:00~18:00/定休日:日・月/アクセス:東武野田線運河駅から徒歩 20 分

tronc

自然素材に囲まれて手仕事光るケーキを

自然素材からなる店内。

「自然体でていねいに暮らして、好きな空間で自由に表現できれば」。都内のカフェで働いていた高楠友和さんとあきさん夫妻のささやかな夢を、古民家での開業を応援する市の施策が後押しした。めぐり合ったのが、幕末創業の『ましや呉服店』の、築100年を超える納屋。朽ちていたが、「小道、庭、お稲荷さんと弁財天に魅せられて」、即決。立派な梁(はり)をはじめ、古き良き自然素材を可能な限りそのまま使い、空間を蘇(よみがえ)らせた。看板メニューは、パティシエの友和さんが作るケーキ。季節の果物や地元産のみりんを使うやさしい甘みに、身も心も潤っていく。

高楠さん夫妻。「流れる時間が違うと言われます」。
お稲荷さんと弁財天にお参りを。
この日のメニューは2種の桃を使用した昭和のショートケーキ430円、3種から選ぶコーヒー 480円。

『tronc』店舗詳細

住所:千葉県流山市加6-1300/営業時間:13:00~21:00/定休日:水・木/アクセス:流鉄流山線流山駅から徒歩5分

構成=フラップネクスト 取材・文=松井一恵(teamまめ)  撮影=高野尚人