寄り道したくなるこだわり文具『STAYFUL LIFE STORE』

右から店主の服部真穂さんとスタッフの大谷真美さん。
右から店主の服部真穂さんとスタッフの大谷真美さん。

ユニークな店構えからして一見の価値あり。座席も兼ねた幅広の下り階段にテイクアウトのカフェ、純白のフォトスタジオが奥へ連なり、狭い地下空間とは思えぬ快適な居心地を生み出している。扱う品は文具中心の生活雑貨。使い込むほどに魅力を増す武骨な品が多く、国内外問わずに集めた取り合わせのセンスが新鮮。インダストリアルな雰囲気で大人の男心もくすぐる、吉祥寺文具の穴場だ。

多国籍ながらも統一感ある品揃え。
多国籍ながらも統一感ある品揃え。
商品でもあるトレイ1870円を試せるコーヒー、ブレッドセット1000円。
商品でもあるトレイ1870円を試せるコーヒー、ブレッドセット1000円。
ビンテージのパラシュート生地製ティッシュカバー1430円。
ビンテージのパラシュート生地製ティッシュカバー1430円。
米国クリエイター御用達のBlack Wing鉛筆363円~。
米国クリエイター御用達のBlack Wing鉛筆363円~。
台湾TOOLS to LIVEBYのハサミ3080円。
台湾TOOLS to LIVEBYのハサミ3080円。

『STAYFUL LIFE STORE』店舗詳細

住所:東京都三鷹市下連雀1-16-1/営業時間:11:00~18:00(土・日・祝は10:00~)/定休日:不定/アクセス:JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅から徒歩10分

選びがいのある紙雑貨の宝庫『Paper Message 吉祥寺店』

スタッフの池田美紗子さん。店ではさまざまな印刷の相談にも乗ってくれる。
スタッフの池田美紗子さん。店ではさまざまな印刷の相談にも乗ってくれる。

高知県の印刷会社から始まった、キュートかつ遊び心あふれる紙モノ専門店。専属イラストレーターがデザインしたアイテムを、印刷から仕上げまですべて自社で手掛ける。ひとひねりある変形カードなど、オリジナル商品がずらり。企画展を種々展開し、特に募集した猫写真をイラストに描いて商品化する「うちの猫博」は2022年で7回目となる人気ぶり。プレゼントに添えても、自分用にもよし。

吉祥寺をテーマにした紙雑貨各種。
吉祥寺をテーマにした紙雑貨各種。
マスキングテープ各396円。
マスキングテープ各396円。
「うちの猫博」の歴代イラストを集めた「猫の図鑑」メモパッド363円。
「うちの猫博」の歴代イラストを集めた「猫の図鑑」メモパッド363円。
トラのカッティングカード各165円。
トラのカッティングカード各165円。

『Paper Message 吉祥寺店』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町4-1-3/営業時間:11:00~19:00/定休日:不定/アクセス:JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅から徒歩6分

陽気で妖気なメキシコ民芸の玄関口『LABRAVA』

博物館のような店内に立つ山本夫妻。
博物館のような店内に立つ山本夫妻。

水木しげる先生も魅了されたメキシコ民芸品、その専門店がこちら。有名な「死者の日」由来のガイコツや、身の回りの動物をかたどった人形各種、年代モノの味わい深い仮面、独特の装飾が美しい陶器など、店主の山本夫妻が現地から仕入れる品が棚一杯に並ぶ。妖しい雰囲気が持ち味のパワフルなメキシコ民芸品は、州ごとに傾向が異なり、店で扱っているのはまだ一部だというからスゴイ。

アニリン染料の鮮やかな色が次第に落ち着いていく変化がアジな木彫りの動物。
アニリン染料の鮮やかな色が次第に落ち着いていく変化がアジな木彫りの動物。
開店は2000年。界隈の店の古株である。
開店は2000年。界隈の店の古株である。
愛嬌一杯なふくろう1万6500円。
愛嬌一杯なふくろう1万6500円。
土焼の三脚壺1万6500円。
土焼の三脚壺1万6500円。
倒れた状態でくるくる回る伝統玩具、飛ぶガイコツ1万3200円。
倒れた状態でくるくる回る伝統玩具、飛ぶガイコツ1万3200円。

『LABRAVA』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-28-3/営業時間:12:00~19:00/定休日:無/アクセス:JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅から徒歩5分

対面販売をいとおしむ心地よき空間『mist∞』

わざわざわかりにくい場所に来てくださるからと、客とのふれ合いを大切にする店主の穴田紀代美さん。
わざわざわかりにくい場所に来てくださるからと、客とのふれ合いを大切にする店主の穴田紀代美さん。

武蔵野八幡宮脇の雑居ビル3階にひそむ生活雑貨の店。2度の引っ越しを経て2022年で14年。広い窓に天窓まである明るく落ち着いた店内に、使い勝手のいいたおやかな品々が並ぶ。常設品はシンプルな器がメイン。一方で長い付き合いの作家を軸に定期的に開かれる展示会では、さまざまなスタイルの新作が披露され、バリエーションの幅を広げている。飲食店関係者や常連が多いのは信頼の証しだ。

中園晋作のモダンな酒器類はシンプルながら主張ある常設品。
中園晋作のモダンな酒器類はシンプルながら主張ある常設品。
取材時は常連作家「アトリエか猫」のバッグを展示販売。
取材時は常連作家「アトリエか猫」のバッグを展示販売。
森下綾のスギの寄せ木細工の角平皿(小)3000円と和菓子切り1800円。
森下綾のスギの寄せ木細工の角平皿(小)3000円と和菓子切り1800円。
高須健太郎のすり鉢7150円。
高須健太郎のすり鉢7150円。
梅本勇のワイングラス3300円。
梅本勇のワイングラス3300円。

『mist∞』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺北町1-20 藤野ハウス3F/営業時間:12:00~18:00/定休日:不定(SNSを要確認)/アクセス:JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅から徒歩8分

ひとり暮らしにもよさそうな品揃え『kahahori』

中国茶を供する上松さん。カウンターは器を置いて吟味するにも丁度いい高さ。
中国茶を供する上松さん。カウンターは器を置いて吟味するにも丁度いい高さ。

高いも安いも一緒に扱えそうな街の雰囲気に引かれ、器好きの店主の上松美保さんがこの地で開店。店名は福を招くというコウモリの異名に由来。手に届く身近な贅沢品を軸に、食卓の即戦力になってくれる品が揃う。また、日本人作家によるモダンな中国茶器類にも目を見張る。店内奥のカウンターで、参考になりそうな器を用いた中国茶770円~やコーヒー715円で、ひと息つけるのもいい。

奥まで見通せるこざっぱりした店内で、散歩中にも入りやすい。
奥まで見通せるこざっぱりした店内で、散歩中にも入りやすい。
ぐい呑みが目に着くあたり店主の趣味が伺える。
ぐい呑みが目に着くあたり店主の趣味が伺える。
井上茂の灰釉印花7寸皿8580円。
井上茂の灰釉印花7寸皿8580円。
岐阜の作家中村崇心の中国茶用のカジュアルな茶壺1万1000円。
岐阜の作家中村崇心の中国茶用のカジュアルな茶壺1万1000円。
山口和声のマグカップ3850円。
山口和声のマグカップ3850円。

『kahahori』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町2-6-5/営業時間:12:00~19:00/定休日:不定/アクセス:JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅から徒歩4分

育てがいある骨太レザーグッズ『shawn & megu』

店主の久保田大喜さんは独学でレザークラフトを習得。敬愛する古き良き時代の雰囲気が店造りに活きている。
店主の久保田大喜さんは独学でレザークラフトを習得。敬愛する古き良き時代の雰囲気が店造りに活きている。

ヌメ革と真鍮(しんちゅう)を素材に、バッグや小物類をハンドメイド。武骨なデザインと、使い込むほどに深まる風合いが魅力。実物大のコーヒー豆を刻印したsm coffeeシリーズは、経年変化していくヌメ革の色合いを、豆の焙煎が深まる様子に見立てて楽しむ、コーヒー好きにはたまらない趣向。キャッシュレス化が進む最近はマネークリップも人気。ニュートラルなデザインで、性別問わずおすすめ。

マネークリップはカードもたっぷり収まる。
マネークリップはカードもたっぷり収まる。
バッグ類も渋いものがいっぱい。
バッグ類も渋いものがいっぱい。
店は工房を兼ねる。
店は工房を兼ねる。
ブックカバー1万5400円。
ブックカバー1万5400円。
マネークリップ2万4800円。
マネークリップ2万4800円。
使用後。
使用後。
表に大型活字を打ち込んだスツール5万5000円。
表に大型活字を打ち込んだスツール5万5000円。

『shawn & megu』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-34-9 ヴェルメゾン本町102/営業時間:13:00~19:00/定休日:火・水・毎月最終日曜日/アクセス:京王電鉄井の頭線・JR中央線吉祥寺駅から徒歩5分

使い方いろいろ主婦目線の大発明『コアルーバッグ』

池さんは、バッグの可能性を確信して会社を設立した。
池さんは、バッグの可能性を確信して会社を設立した。

オーナーの池(チー)さんが育児の最中、重い荷物を安定よく持とうと考案したバッグ。特許取得済みの二重構造の肩掛けベルトで5種類の持ち方が可能。特に前抱え持ちができるのが便利で、電車内やスーパーで大活躍する。店舗で実際に試せば、うなること請け合いだ。デザインも豊富で、写真のバッグは倉敷帆布とのコラボ製品1万7600円。自分なりの使い方を探る楽しさもあり、日常使いにもってこい。

椅子の背に安定して掛けられるのも便利。
椅子の背に安定して掛けられるのも便利。
まずは普通の肩掛け。
まずは普通の肩掛け。
前かがみになってもバッグが浮かないメッセンジャーバッグ風。
前かがみになってもバッグが浮かないメッセンジャーバッグ風。
両腕を通し、腰付近で安定する前抱え。
両腕を通し、腰付近で安定する前抱え。
背中が空くリュックスタイル。
背中が空くリュックスタイル。
肩掛けを前で交差させたリュックスタイル。
肩掛けを前で交差させたリュックスタイル。

『コアルーバッグ』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-34-12 2F/営業時間:11:00~17:00/定休日:火・祝/アクセス:JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅から徒歩5分

取材・文=奥谷道草 撮影=逢坂聡、高野尚人