【都電荒川線の駅前おやつ】
今川焼き一筋を貫く名物店『博多屋』[町屋駅前]
1952年創業、町屋駅の利用者なら誰でも知ってる街の小さなランドマーク。いつも焼きたてをと一日中作り続ける今川焼き140円。あんこをたくさん入れるため、焼き台は特注品。普通の今川焼きより分厚いのだ。白あんもカスタードも無用、つぶあんだけを作る頑固一徹。
『博多屋』店舗詳細
若旦那が仕掛ける明日の甘味『梶野園』[西ケ原四丁目]
都電と並走するお岩通り商店街にある、大正3年(1914)創業の老舗。看板商品は初代が関わりのあったという火消しの纏をあしらった纏最中。若き4代目が考案した季節限定のあずきシェイク330円は、自家製あんをふんだんに使った優しき味。最中の皮のサクサク感がうれしい、涼やかスイーツだ。
『梶野園』店舗詳細
あんことアイスの融合があと引く『ときわ木』[鬼子母神前]
創業した大正8年(1919)から変わらぬ場所で営む。ご近所鬼子母神様にあやかった子育てもなかは初代が考案。皮には子育ての守り神みみずくが浮き彫りに。季節限定のアイスもなか(小倉あん添え)220円のアイスクリームは、自家製あんに合うよう選ばれたさっぱり系。
『ときわ木』店舗詳細
【JR山手線の駅前おやつ】
味も袋も不変の駅前大定番『甘栗太郎』[秋葉原]
大正3年(1914)創業以来、甘栗一筋の老舗。ひと目でわかる袋のデザインも変わらない。店では、その日に使う甘栗を少量ずつ分けて焼き上げ、常に焼きたてがモットー。近隣のビジネスマンはもちろん、子供からお年寄りまでが香ばしい匂いに引き寄せられる。甘栗340g入り1080円~。
『甘栗太郎』店舗詳細
工場直売ならではのお買い得『台湾甜品研究所』[駒込]
全国展開するタピオカドリンク専門店『Bull Pull』の商品開発兼工場。もちろん購入も可。一見シフォンケーキっぽい、甘さ控えめのぷるぷるふわふわ食感がおいしい台湾カステラが、直売所ならではの限定価格600円(100円引き)で販売。週替りで楽しめる台湾茶のサブスクもある。
『台湾甜品研究所』店舗詳細
マカロンも山手線も絶景『マカプレッソ』[新大久保]
韓国で人気の「ぽっちゃり」マカロンを意味するトゥンカロンは、カラフルで多彩な味が売り。ビスケットがのったロータス、ソルティキャラメル、あん抹茶各380円に彼の地では一般的というアメリカーノ420円を添えて。期間限定トゥンカロンや冷たいドリンクもお楽しみ。
『マカプレッソ』店舗詳細
【東急電鉄東横線の駅前おやつ】
ナカメであられ、ありがたや『大江戸あられ本舗』[中目黒]
昭和10年(1935)創業の煎餠店。高層ビル1階のモダンな店内には、小袋に入ったおかきが並ぶ。桜の名所・目黒川に因んだオリジナル商品の桜おかき540円。摘みやすい一口サイズのじゃがバターミニサイズ220円、ミニサイズえび寄せ220円。人気のかき氷は6月頃から9月中頃までの夏季限定販売。
『大江戸あられ本舗』店舗詳細
取材・文=高野ひろし 撮影=オカダタカオ