ランチは野菜ビュッフェ付き『WE ARE THE FARM 渋谷』[神泉]
店で提供する野菜はすべて、千葉県佐倉市と群馬県安中市にある自社農場から直送。無農薬・無化学肥料・露地栽培にこだわり、種から育て、繰り返し代を重ねることで地域の気候風土に順応させた“固定種”だ。万願寺(まんがんじ)唐辛子や白願寿(しろがんじゅ)ゴーヤなどの伝統野菜をはじめ、ケール、ビーツ、パプリカなど、約150品種にわたるという。店では素材の個性が際立つよう、極力シンプルな調理で提供されている。
『WE ARE THE FARM 渋谷』店舗詳細
“野菜の王様”ケールのサラダ専門店『ケールの王様 自由が丘』[自由が丘]
βカロテンやカルシウム、鉄分など多くの栄養素をバランスよく取れることで“野菜の王様”の異名を持つケールのサラダ専門店。契約農家直送のカーリーケールは、苦味が少なく葉が柔らかいのが特徴だ。ブルーチーズとリンゴがアクセントの看板商品・ケールの王様や、低糖質・高タンパクを意識したものなどメニューは約8種。4種の食材を選べるカスタムサラダなら、ヴィーガン仕様にも。
『ケールの王様 自由が丘』店舗詳細
青果店直営店のお得なバイキング!『農家レストラン 旬世』[豪徳寺]
世田谷市場の買参権を持つ青果店・旬世が直営するバイキングレストラン。自社で仕入れる新鮮な地元野菜を中心に、埼玉県熊谷市の妻沼(めぬま)ファームからは、この店のために栽培した約10種のサラダ野菜が直送される。ランチ時には、ボイルやグリルから炒め物などのおばんざい、さらにはパスタ、カレー、炊き込みご飯など8種前後の料理も食べ放題。野菜の幅広い楽しみ方を教えてくれる。
『農家レストラン 旬世』店舗詳細
農家直送野菜の居酒屋『野菜居酒屋 はな豆』 [中目黒]
店主は野菜ソムリエの資格を持つ三原葉子さん。農家から直送される野菜は「人柄がわかる農家さんから仕入れるよう心がけています」という。夜は酒肴の一品料理が多いが、定食やコースメニューなども充実。これを目当てに通う男性の一人客も少なくない。大豆発酵食品であるテンペなどを効率的に使い、肉なしでも満足感は高い。事前に連絡をすればヴィーガン仕様に変更可能。
『野菜居酒屋 はな豆』店舗詳細
既成概念を覆す国産野菜×創作料理 『活菜や ちまき』 [大森]
卵を豆乳で代用したソイネーズを絡めた蒸しジャガイモにバジル和えキュウリ、ニンジンラペなどを添えた特製“ポテトサラダ”や、チーズやホワイトソースを使わず、とろろ昆布で仕上げたグラタン。野菜や昆布にシメジを合わせてダシを取るなど、ユニークな発想で“ちまき風”に染め上げる。グレープフルーツ(写真)にキウイ、トマトといった果物や野菜の自家製ドリンク462円~も充実。
『活菜や ちまき』店舗詳細
ジャンクなのにヘルシー、植物性のカツ重『菜道』[自由が丘]
美食同源をコンセプトに食の多様性に応え、2019年にはオープンからわずか1年にして、世界一のヴィーガンレストランに(※世界最大級のベジタリアン・ヴィーガン向け情報サイト「Happycow」のベスト・ヴィーガンレストラン部門で世界1位に)。昼膳のメインに並ぶのはカツ重やうな重、ラーメンなど日本の定番料理。香辛料や乾物を効果的に使い、味や食感をリアルに再現している。動物性食材はもちろん、ネギやニンニクといった“五葷(ごくん)”も不使用。調味料やそれを構成する2次、3次の原材料にまで徹底して注意を払う。
『菜道』店舗詳細
トマトと露地野菜の幸せな昼食『農家レストラン 菜七色』[飯田新田]
江戸中期より農業を営む榎本家では、みさ子さんが無農薬の露地野菜を担当。 「この辺りは砂壌土で地力もあるの。味がよくのるんですよ」 と、 鶏糞などの肥料を適度にまき、青虫を手でつまみ、草を引く。そしてハウスには、息子の健司さんが育てる水耕栽培のトマトがたわわ。 「埼玉は暑すぎるんですけど、挑戦のしがいがあります」 と、新種の試験栽培もしながらレストランなどへ納めている。そんな親子農家が、みさ子さん発案でレストランを開始。天ぷらの衣が緑なのは、刻んだツルムラサキの葉を加えているから。自家米、香味はじけるトマト、デザートまで付く膳を、座敷でのんびり味わう幸せといったら。 「春はタケノコの掘りたてを出すのよ」 。再訪しなきゃ。
『農家レストラン 菜七色』店舗詳細
取材・文=篠原美帆 撮影=新谷敏司、高野尚人、中村宗徳
『散歩の達人』2021年10月号より