立ち呑み モルガン

浦和はしご酒の始発駅であり終着駅

中央の男性が向山さん。常連も新規も大歓迎の楽しい店。

スタッフ募集の貼り紙には「仕事終わりの酒はなるべく店主が奢ります」の文字。店主の向山良平さんほか、酒好きのスタッフたちと談笑したり、隣客とカウンターで肩寄せ合ったりして飲むのが楽しい。名物の串ものは絶妙な火入れで出すプルプルのレバー、鶏ネギマなど160円とは思えぬ巨大サイズで、2人でシェアする客もいるほど! 「一人飲みなら2000円以内に抑えたいのが酒飲みの心情だと思い、徐々に大きくしてたらこうなりました(笑)」

手前のレバーやあぶらみそ串など串ものは大体160円。エンガワと九条ネギのタルタル500円。生ホッピー450円。

『立ち呑み モルガン』店舗詳細

住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂2-12-6 ナカギンザ/営業時間:16:00~翌0:30LO/定休日:不定/アクセス:JR各線浦和駅から徒歩5分

居酒屋 魚浪人

燗酒×鮮魚・珍味の圧倒的ペアリング

1階(写真)と2階で全36席。

品書きに「浦和一の魚を提供したい」とある通り、店主・鈴木広俊さんの鮮魚への思いは相当熱い。毎朝豊洲などで仕入れる魚介が12、13品並ぶお刺身盛り合せは、例えば本玉と呼ばれる山口県宇部産の赤貝の透明感ある甘さ、新潟佐渡産ブリの10日間熟成による旨味に驚く。日本酒は特にお燗映えする酒を重視。神亀酒造の真穂人(まほと)を飲みつつ、ちびり盛り合せの自家製からすみやカキの燻製をつまめば珍味の風味がさらに深まり、ついもう一献。

撮影当日は長崎の定置網のカツオなどが並んだお刺身盛り合せ1280円(写真は二人前)。ひこ孫徳利950円。
イカ軟骨の塩辛(中央)など11~12種の肴が彩るちびり盛り合せ1706円

『居酒屋 魚浪人』店舗詳細

住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂1-13-9/営業時間:17:00~23:30(日・祝は15:00~22:00)/定休日:月/アクセス:JR各線浦和駅から徒歩3 分

バー ダヴコット

「平和の使者が集う場所」が店名の由来

雰囲気のある店内に、心が高鳴る。

1999年創業の店で、前マスターの下で15年にわたって右腕を務めてきた渡邊真弓さんが2018年1月、オーナーバーテンダーに。銀座の名店『モーリバー』で研鑽を積んだ前マスターのスタンダードカクテルの味わいや、客船の船室をイメージした店内はそのままに、「酒場でありながら文化に触れられる場」であることを守っている。磨き上げられた空間で、別天地へ向かう船旅の一夜を夢見させてくれる。

カクテルはオーナーの渡邊さんが手がける。
手前から、梅酒とスロージンの梅香るカクテル1430円。柚子と抹茶のロングカクテル。牛乳入りの東京会館フィズ。各1320 円。

『バー ダヴコット』店舗詳細

住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町1-10-15 ATビル3F/営業時間:18:00~翌1:00(日は17:00~ 22:00)/定休日:無/アクセス:JR各線浦和駅から徒歩5分

うりんぼう

埼玉地酒に特化した店のパイオニア!

常時ある「天覧山」「寒梅」(これは新酒)、「菊泉」「直実」「釜屋 生酛仕込」1杯120 mLで400 円〜(燗は150mLで+50円)。ねぎ塩炒め450円、おでん3点盛り500円。

うっかりすると見逃しそうな入り口だが、その先を進めば、靴を脱いで上がるくつろぎの空間が待っている。平成17年の開店時から、アルコールは生ビール以外、全て埼玉の酒。現在は13ほどの蔵元から直接仕入れ、定番の4本と月替りの地酒を合わせ、ぬる燗に合うものを中心に10種類ほどの地酒が揃う。「埼玉の地酒だけだし、ぬる燗の店だし、当初は相当変わった店と思われたでしょうね」と店主の佐藤紀子さん。ぬる燗は酒の味を引き出し、料理の味も引き立てるよさがある。こと埼玉の酒は「冷、燗両方いけて、料理に合う」のが魅力という。おつまみの食材も、調味料から野菜、米、卵まで県産にこだわる。飲みも食いも埼玉ずくめだ。

膝や腰に優しい籐製の丸椅子も。
三角屋根の入り口と杉玉が目印。

『うりんぼう』店舗詳細

住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂1-5-9 2F/営業時間:17:00~22:00/定休日:日・祝・第2~5土/アクセス:JR各線浦和駅から徒歩2分

わたや

地酒との相性を吟味した酒肴が左党ののどを鳴らす

閑静な住宅地にある。

某酒場番組のプロデューサーが始めた居酒屋を、料理長だった坂本渉さんが引き継ぎ、再スタート。前店主が自身の理想を体現した店は、大きな窓を四季の植栽が彩り、小上がりには雪見窓も。粋な店内で味わいたいのが全国の地酒だ。鷹長菩提酛純米1020円など希少な酒を求め、ひとりで来る日本酒通も多い。ゆえに、肴も地酒と合う和のものが中心。柿の山葵あえ480円やだし巻き玉子680円などで、地酒とのペアリングを謳歌すべし。

足立や浦和の市場から毎日仕入れる新鮮魚介の刺身盛合せや柿の山葵あえ(奥)などは、どれも地酒と相性よし。
坂本さん夫婦で切り盛り。地酒は常時11種ほど。

『わたや』店舗詳細

住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤4-3-15/営業時間:17:00~23:00(土・日・祝は16:00~22:00)/定休日:火・第2第4月/アクセス:JR各線浦和駅から徒歩8分

LINN HOUSE

看板を頼りに、地下のスコットランドへ

蒸留酒に高い見識を持つマスター。

ほの暗い階段を下っていく。扉の先に広がっているのは、約7mに及ぶカウンター、暖炉、ヨーロッパの優雅なリビングルームを思わせる空間だ。マスター・鈴木正さんがスコットランドの蒸留所巡りで訪れたゲストハウスがモデル、と聞けば、至極納得。バックバーにはキラキラと輝くボトルが並ぶ。ところで、バーは年中無休。かつての師匠の背中を見てのことだという。このバーの魅力が空間や品揃えだけじゃないことは、言うまでもない。

県産ウイスキー「イチローズモルト」を使う埼玉のイメージカクテル、四季彩1296円。グレンドロナック2160円。
大きな樽が目印だ。

『LINN HOUSE』店舗詳細

住所:非掲載/営業時間:18:30~24:30(日・祝は~23:30)LO/定休日:無/アクセス:JR各線浦和駅から徒歩2分

構成=株式会社エスティフ 取材・文=鈴木健太、沼 由美子、下里康子 撮影=金井塚太郎、門馬央典、加藤昌人