老舗『かつ進』の味が楽しめるとんかつ居酒屋『菜肴ますだ』
この店のとんかつをひと口食べると、そのおいしさに驚くはず。それもそのはず、実はこの店、昭和41年創業のとんかつ屋『かつ進』の姉妹店だ。料理長の坪好雄さんは長らくかつ進で働いてきたベテラン。とんかつはクリスピーな衣にブリっとした食感で、肉の旨味が詰まっている。菜肴の名の通りこだわりの酒が揃いとんかつを肴に飲める店なのだが、メインの夜だけでなく、ランチのリーズナブルかつボリューム満点の定食にも注目だ。
『菜肴ますだ』店舗詳細
伝統を守る老舗の極上天ぷら『天寿ゞ』
店主の鈴木康夫さんは、「天ぷらは、衣の出来栄えでおいしさが決まる」という先代からの教えを守り、練りすぎずに軽い口当たりの衣作りにこだわる。揚げたての天ぷらは、衣がサクッと軽い。しかも、包まれた食材は水分がほどよく抜け、旨味と香りがギュッと凝縮。塩を付けて食べると、もう最高。昼からビールも一緒に頼みたくなる。一方、天丼は、甘さ控えめの丼つゆが天ぷらの中までしっかりと染み込んで、ご飯との相性がバッチリだ。
『天寿ゞ』店舗詳細
ガッツリ羊肉パワーで夏バテ防止『中国料理 喜羊門』
注文後、待つこと10分。羊肉300gが山盛りの鉄板が登場したら、すぐさま甘辛タレをかける。その瞬間、蒸気モウモウ、音はジューッに、テンションは急上昇。「中国北部の日常食で、体にいい長寿の肉ですよ」と、店主の寧作偉(ねいさい)さんが自信たっぷりに勧める羊肉。モモ部分を丁寧にカットし、八角やニンニクなどを使う秘伝ダレで下味を付けて炭火で焼くが、炭とクミン入りスパイスの威力も相まって、敬遠しがちな特有の臭みは皆無だ。がっつり食べて力をつけたい日のランチにもおすすめ。
『中国料理 喜羊門』店舗詳細
構成=株式会社エスティフ 取材・文=かつとんたろう、佐藤さゆり・高橋健太・松井一恵(teamまめ) 撮影=井上洋平、金井塚太郎