親子で山登りに行ってきました!
STEP①ロープウェイで楽して、一気に山の上へ
昇仙峡ロープウェイ仙娥滝駅からスタート。ロープウェイで一気に山の上へ、そこから気軽に歩けます……とはいえ、最低限揃えて欲しいのが足回りと防寒着、簡単な食べ物です。もちろん、手持ちのものから選べばよいのですが、運動靴などの歩きやすいシューズ、風雨をしのげるジャケットや保温着、それと飲み物やおにぎりなど、最低この3つは揃えましょう。
STEP②整備された山道を、子供の歩幅に合わせて歩こう
ロープウェイ山頂(パノラマ台)駅を後にすると、白砂の登山道が始まります。よく整備されていて歩きやすいので安心。子供の歩幅に合わせて、森林浴を楽しみながらゆっくり歩き始めましょう。
STEP③最後の5分は岩場。ちょっとだけ冒険気分!
弥三郎岳の登山道は、最初の5分くらいは白砂の道、途中10分は土の道、最後の5分くらいは岩場。弥三郎岳山頂すぐ下は岩場になっています。危険なところはないので、4歳以上の子供であれば、楽しく進んでいけますよ。
STEP④岩場を越えれば、いよいよ山頂!
最後の岩場を越えれば、ついに弥三郎岳の山頂! 山頂自体が大きな一枚岩でできていて、三角点の下にある頂稜部は平坦地。ここでお昼を食べれば最高です! 親子登山の楽しみは、山の景観はもちろん、親子で一緒に山で食べるお昼にもあります。コンビニ弁当やおにぎりでももちろんよいけれど、なにか一品、子供の好きなものを作って一緒に食べれば喜びも倍増! そんな演出が山の思い出を彩ります。
また今回のコース上で、歩き始めから約5分のところにある展望台も見晴らし良好。無理だと思ったら山頂まで登らず、ここで折り返してもいいでしょう。。
子供を飽きさせない、ごほうびSPOTをご紹介!
興味があちこちに飛びやすい子供にとっては、山歩きの魅力だけでは好奇心を継続させるのは難しい……。下山後には、ソフトクリーム、流しそうめんが食べられたり、水晶宝石博物館に行けたりできるよ、と〝ごほうび〟の話をすると、子供が飽き始めた時に助けてくれます。今回はそんな、ごほうびSPOTを3カ所ご紹介。
ごほうびSPOT①山頂のお茶屋さん
長田円右衛門子孫七代目茶屋日月荘
ロープウェイ山頂駅には2軒の茶屋がある。こちらはそのうちの1軒。駅至近にある八雲神社の脇あり、季節限定のきのこ汁(300円)はぜひ味わいたい。
/営業時間:9:00〜16:00頃 ※お客さん次第で閉店/定休日:不定休(例年、冬季閉店)/アクセス:昇仙峡ロープウェイ山頂駅から徒歩1分
ごほうびSPOT②パノラマ台駅降りてすぐの運試し
鈴投げ広場
昇仙峡ロープウェイ山頂駅に隣接している和合権現は、縁結び・子宝のパワースポット。樹齢350年の楢の木が御神木となっており、すぐ脇にある浮富士広場から富士山を遥拝することで運気がさらにアップ! 加えて登山口となる鈴投げ広場では、黄金の鈴をめがけて鈴を投げる鈴投げやおみくじもあり、運試しにぴったり。もちろん、縁結びの神社、八雲神社の参拝もお忘れなく。
ごほうびSPOT③昇仙峡クリスタルサウンド
昇仙峡ロープウェイ山麓(仙娥滝)駅から徒歩約3分にある水晶宝石博物館。入場無料で様々な鉱石・宝石を楽しめる。
コースMAP
【コース概略】
昇仙峡ロープウェイ山頂(パノラマ台)駅から弥三郎岳山頂まではよく整備された登山道を歩くが、登山口から徒歩約5分にある展望台と山頂直下にある岩場では滑落に要注意。
運動靴で充分歩けるが、サンダルは危険。余裕があれば、下山後は昇仙峡の散策も楽しみたい。長潭橋(ながとろばし)から仙娥滝(せんがたき)まで片道約5kmの散策路がそのメインルート。所要約1時間半かかるが、メインとなる仙娥滝を眺めるだけなら、昇仙峡バス停から徒歩片道約10分の場所にある。昇仙峡のメインの通り、水晶街道を散策しながら滝をめざそう。
道中には昇仙峡クリスタルサウンドのほか、円右衛門伝承館もある。
コースガイド
【登山時間】パノラマ台駅→20分→弥三郎岳山頂→20分→パノラマ台駅(合計40分)
*子供と一緒に歩いた場合
アクセス
JR中央線甲府駅から山梨交通バス「昇仙峡」行き約45分の「昇仙峡滝上」下車
※バス停付近には無料駐車場あり
安全登山の計画を立てて、いってらっしゃい!
登山届けの提出ですが、昇仙峡ではマストではありませんが、気になるなら入山前に例えば下記に届けましょう。最低でも日程、ルート、入山者、緊急連絡先の4つは必要ですし、これらの要素は在宅する家族に伝えておくべきことです。それと、雨など天気のわるい日は入山しないこと。ロープウェイ山頂駅からの展望で満足することも安全登山のポイントです。
【登山届問合せ・提出先】山梨県観光資源課
電話:055-223-1576 E-mail: [email protected]
取材・文・撮影=木村和也
フィールド&マウンテン発行の登山初心者向けフリーペーパー『山歩みち』の編集人をつとめるほか、各種媒体の取材・執筆・編集等を行っている。現在、活動拠点は新潟に置き、コシヒカリBLを栽培する米農家を兼業、2011年には低農薬・有機肥料で栽培する「エコファーマー」の認定を受けた。