子供も少し歩けるようになり、近く山登りにでも挑戦したいな。なんて親子が対象の『親子で山登り』。第2回のテーマは駅からハイキング!
都心からの移動がしやすい西武鉄道池袋線仏子駅を起点に往復約3時間で楽しむ加治丘陵は、そのほとんどの登山道が舗装道路。けれど、深い森と山頂展望台からの大展望が魅力の丘陵帯です。
加えてうれしいのが、山頂直下にある「山仕事の広場」と山麓にある『トーベヤンソンあけぼの子供の森公園』の2つ。山仕事の広場では木製遊具で子供と一緒に楽しめるし、子供の森公園ではムーミン谷の世界に浸れます。まさに自然と公園を一度に楽しめるおすすめルートなのです。
親子で山登りに行ってきました!
STEP①駅からスタート! アクセスらくらくな山登り
今回紹介する加治丘陵は、舗装道路がほとんどの登山道。親子登山デビューでも挑戦しやすい道です。足下はスニーカー、防風・防寒着とお弁当と飲料があれば手軽に山気分を味わえます。
駅から山登りのいいところ!
駐車場を探したり、渋滞に巻き込まれることがない、駅を起点にした山登りは自由に行動できて、親にとっても子供にとっても気軽に楽しめる山登りです。とくに秩父エリアは都心から電車に乗っても1時間ちょっとでアクセス可能。加治丘陵のほかにも、親子で楽しめる山はたくさんあるので、おすすめです。
STEP②登山口までは住宅街を歩く
仏子駅から登山口までは住宅街を歩きます。だったら、道を間違うことはないでしょ!? と思うかもしれません。けれど、住宅街はじつは意外と迷ってしまうことが多いのです。なぜなら、ふだん歩く道と変わらないと思い、油断して指導標を見落としてしまうから。道標を見落とさないように注意しましょう。
山で地図を上手に読むポイントは?
基本は道標を見落とさないことが大事ですが、地図を見ながら山や谷を想像し、実際の地形をみながら登山道がどのあたりにあるか考えながら歩くことがポイントです。山登りの練習と思い、ふだんから心がけておくとよいのです。
STEP③いよいよ加治丘陵へ。樹林帯をゆっくり歩こう
加治丘陵の魅力は樹林帯を歩くこと。春は新緑、秋は紅葉、そして冬は落ち葉など、樹木自体を楽しむことも山登りの世界を広げてくれます。
興味があちこちに移りやすい子供は、逆にいえばいろんなことに関心を持つともいえるでしょう。足下に落ちているきれいな葉っぱをみつけて集めてみたり、図鑑を片手になんの葉か調べたり、あるいは木漏れ日を見上げたりするだけでも、子供たちは多くの発見をして楽しんでくれます。
STEP④いままでより、ちょっぴり長く歩いてみる
加治丘陵は大きなアップダウンはありませんが、駅からは往復約3時間の行程。小さな子供にとっては、長く歩き続けること自体が初めての経験になるのです。
冬こそ気をつけたい水分補給
寒い冬なら汗もかかず、水分なんてそれほどいらないでしょ。なんて思うかもしれません。確かに汗はかきにくいのですが、呼気などによって登山中は思う以上に水分は失われるものです。特に子供は乾きに弱いので、意識的に水分をとるように心がけましょう。例えば体重20kgの子供の場合、2時間の山登りでは最低でも200mLの水分は必要。余裕をもって500mLのペットボトルを携行しましょう。単なる水やお茶よりも、栄養補給がしやすく吸収が早いスポーツ飲料のほうがおすすめです。
STEP⑤展望台から景色を眺めよう!
鉄筋3階立て高さ約20mの桜山展望台からは、富士山はもちろん、東京都最高峰である雲取山まで眺めることができます。ただし、冬は冷たく乾いた風が吹き荒れるので、防風・防寒対策は忘れずに。
冬こそ楽しい低山の魅力
冬の関東地方は乾燥しているうえに晴れのことが多いので、冬こそ低山歩きを楽しむにはベストシーズン。なんといっても、遠くまで眺望が開けるのがいいのです。