まずは実力派、台湾コーヒーを一杯『Pharos(ファロス) coffee』【神保町】

台北直送、台湾製浸漬式ドリッパーで豆の味わいを引き出し、仕立てるフルーティーなスペシャルティコーヒー。ポエジーな説明カードを添えて供される一杯は、多彩で、コーヒーと思えぬほど驚きに満ちた至福の味わい。台湾アート本コーナーと兼営ギャラリーで台湾アーティストの作品も紹介。古書店街の裏筋の落ち着いたロケーションで、台湾カルチャーの交流の場を静かに目指す。
11:00~19:00、無休。
☎なし
ランチは街角台湾弁当店で『温禾(おんか)台湾食堂』【淡路町】
自助餐(ズージュ―ツァン)とは、店頭に並ぶおかずを自分で皿に取り分けていく台湾おなじみの定食スタイル。その弁当店が2024年初上陸した。主菜9種から1つ、6~8種のおかずから2つ選んで1パック。一見町中華だが、味付けさっぱり野菜系もしっかり用意されていてヘルシー。ひと味違うぞ。2階はイートインスペース、中休みなしなので使い勝手もよい。
11:00~21:00(土・祝は~20:00)、日休。
☎なし
豆花ブームの先駆けでしばし舌鼓『東京豆花工房』【神田】
2015年、渋い老舗が密集する神田の路地裏に、都内初の台湾伝統豆花専門店として開店。豆花=豆乳プリンのクセのない絶妙な口当たりは、東京在住の台湾人の間でも評価が高い。搾りたての豆乳を使って毎朝4時から仕込むそうで、トッピングも自家製。ゆでピーナツや粉粿(フングィ。サツマイモ粉のゼリー)など現地度の濃い8種類あり、全種類のせても料金は一緒というのもウレシイ。
11:30~19:00、無休。
☎03-6885-1910
散策の足を台湾名物でメンテナンス『滋和堂』【神田】
台北の大型店で修業した日本人店主がのれん分けの形で開業、2025年で23年目の老舗。神田駅前の路面店という利便性からサラリーマン客が多め。台湾名物の「イタ心地よい」足裏マッサージに安心してもん絶できる。散歩の疲れを取るなら50分以上のコース(4950円~、予約推奨)。新登場のハンドオイルコース3800円も疲れ目に効果的。
11:00~21:00(土は12:00~19:00、日・祝は~18:00)、日休。
☎03-3256-6777
台湾ラーメンの元ネタの担仔麺(ターミー)ほか諸々で締める『台南(タイナン)担仔麺 ⽔道橋本店』【水道橋】
1986年以来、本格台湾料理を供する店。店名でもあるあっさり味の担仔麺ほか、秘伝レシピによるスパイシーな牛肉麺など、映画『千と千尋の神隠し』の元ネタ料理といわれる肉圓600円、世界的注目の台湾スコッチカバランのハイボール500円までメニューは多彩。新店舗の計画も進行、日本における台湾料理のスタンダードを模索中。
11:00~15:00・17:00~22:00(金・土は~23:00)、月休。
☎03-3263-4530
取材・文=奥谷道草 撮影=泉田真人、加藤熊三(Pharos coffee)
『散歩の達人』2025年5月号より