メニュー豊富な歴史ある喫茶店
日比谷駅、有楽町駅のどちらからでもすぐ近くにある『珈琲館 紅鹿舎(コーヒーカン ベニシカ)』。
昭和32年に先代が洋食店を開業。その後の昭和35年に新たに現在の場所に喫茶店をオープンしました。現在は、二代目が引き継いで営業されています。
ドリンクとフード合わせて240種類以上のメニューがあり、コーヒータイムはもちろんですが、ランチやディナーにも便利な喫茶店です。
半世紀以上の歴史あるお店ですが、二代目オーナーの村上さんに伺うと「できる限り残せるものはオープン時のものを残している」とのことで、昭和の喫茶店にタイムスリップした気分を味わえます。
店内に飾られている絵画の中には、村上さんのお母様が描かれたものも何点か飾られていますが、伺うまではプロの作品と思っていたほど素敵な作品でした。ぜひ行かれたら探してみてくださいね。
店内は奥行きもあり、客席も多く半世紀以上すぎた今でも人気のお店。
そんなお店の1番奥には、壁一面に描かれた圧巻の壁画があります。
さすがにお母様の作品ではありませんが、こちらは創業時に描かれたものとのこと。
半世紀以上経つのに色褪せずに素敵な空間を作り出しています。
べにしか元祖ピザトースト
こちらの喫茶店はピザトースト発祥のお店としても有名。もちろん1番人気は、そのピザトーストです。
現オーナーの村上さんのご両親(先代オーナー)の趣味は食べ歩き。そんな中で当時は数少ないイタリアンのお店で提供されていたピザを「家でも気軽に食べたい」との思いからお母様が考案したのが、パンを使ったピザ。このおいしさに、昭和39年、お父様がお店のメニューに追加して、ピザトーストが誕生しました。
珍しいビジュアルとハイカラな美味しさで、あっという間に人気メニューとなりお店の看板商品になったそうです。
どーん!
こぼれるチーズに、黒猫テンションMAXひゃっほー!
喫茶店のピザトーストは、中心部分にチーズがかかりパンの耳の部分は何も味がないイメージですが、この元祖ピザトーストは、耳を覆い隠すようにチーズがあふれています。
この耳の部分のチーズの少しカリカリしたのも黒猫の大好物で最高です。
一切れを手に取ると、具が多すぎて重い(笑)。
メニューに登場した昭和39年からレシピは変わっていないとのこと。
当時からずっと同じベーカリーに特注したパンで、カットの厚さ3.5cmも変わらず。
たっぷりとバターを塗ったパンに特製ピザソース、その上にサラミ・マッシュルーム・ピーマン・玉ねぎ、盛り盛りとチーズを乗せてオーブンで焼き上げ、仕上げにパセリとパプリカパウダーをかけて完成。
端から端まで、チーズも具材も厚みが変わらない元祖ピザトーストは必食の美味しさ。
思い出したら、また食べたくなってきたにゃー♪
これぞ喫茶店のチョコレートパフェ
そして喫茶店のスイーツといえば、やはりチョコレートパフェ。
どうですか、このビジュアル。
これぞ王道の喫茶店チョコパです。
たっぷりのバニラアイスの上に、盛り盛りホイップクリームにチョコソース。
仕上げのワッフル、ロールスティックチョコ、シロップ漬けみかんが最高のアクセントになって大満足。
大好きなピザトーストとチョコレートパフェを堪能できて、今回も大満足の“黒猫スイーツ散歩”だったにゃー♪
取材・文・撮影=ミスター黒猫