小麦と同量の水分量は世界初!ふわり食感の食パンを

食パンは店頭販売はもちろん、カフェでは焼き立てのトーストで楽しめる。
食パンは店頭販売はもちろん、カフェでは焼き立てのトーストで楽しめる。

2階へのエスカレーターを上るとガラス張りの店頭が見えてくる。パン売場とカフェが並んでおり、カフェではパンケーキや手打ち麺のパスタなど、小麦フードを楽しむことができる。

多い水分量でも離水することなく、しっかり生地に含ませることができるのも熟練のスキルが必要だ。
多い水分量でも離水することなく、しっかり生地に含ませることができるのも熟練のスキルが必要だ。
パンに使用する小麦粉は、開発を重ねて生み出されたオリジナル。。
パンに使用する小麦粉は、開発を重ねて生み出されたオリジナル。。

パンは店内製造しているから、開店時には焼き立てが並ぶ。パン担当の菊池さんは「当店は世界初の小麦粉と水分の比率が同じという生食パンが特徴です。一般的には小麦粉100に対して、水分は70~80ぐらいなのですが、同等の比率つまり100対100で作ることに成功し、食パンにワンハンドレッド(100)という名を付けました。ふわふわと、柔らかいんですよ」と話す。

食パンは2種類ある。「純生」は甘みが強く、トーストせずにそのまま味わうのがおすすめ。サンドイッチに使うのにも向いている。もう一つの「プレーン」は、小麦の自然な香りを楽しむものでトーストにぴったり。

どちらも味や食感が異なるので、食卓に常備したいところ。パンは朝に焼くだけなので、焼き立てを狙うなら、朝一の開店時が狙い目だ。

 

写真手前が純生、奥がプレーン。各2斤864円。
写真手前が純生、奥がプレーン。各2斤864円。

商業施設内に現れた倉庫のように広くおしゃれ空間!

2~4人掛けのテーブル席とカウンター席がある。
2~4人掛けのテーブル席とカウンター席がある。

カフェ部分は店内に入って驚いた!天井が高く、その上奥行きもあり、とにかく広い!ビルの中ある店舗なのに、圧迫感は一切感じない。

それと同時に、「いらっしゃいませ!」の明るく響き渡る声も印象的だ。今回話を伺った古畑悟(さとし)店長は「”挨拶と掃除によって社会を明るくし”というのが当社のコンセプトの一つにあります。だから挨拶はどこにも負けないくらいの力を入れてやっていて、キャスト同士はもちろん、お客様や業者様への挨拶も徹底しています」と話す。

毎朝のミーティングもかかさず、キャスト同士のコミュニケーションは密だ。古畑店長は、「皆が楽しく働けたらプラスな面が多いと思っています。仕事はしっかりとやりながらも気持ちは楽しめるように心掛けています」という。

お客様が来るたびに元気な声が響き渡って、こちらもつられて気持ちも明るくなる。居心地よく過ごせる空間はやはりスタッフ同士の雰囲気が大事だなと思った。

天井まである窓も開放的で、ウッディな造りも落ち着ける。
天井まである窓も開放的で、ウッディな造りも落ち着ける。
オープンキッチンとなっているので料理のライブ感を得られる。古川店長がランチの準備に追われていた。
オープンキッチンとなっているので料理のライブ感を得られる。古川店長がランチの準備に追われていた。

フワフワ具合はどちらも負けない!2大人気メニューを紹介

ランチタイムならオムレツランチ1870円として味わえる。
ランチタイムならオムレツランチ1870円として味わえる。
トリュフの香り高さも食欲をそそるペリグーソース。
トリュフの香り高さも食欲をそそるペリグーソース。

看板メニューの一つ、名物!トリュフオムレツ1480円は、外側はふっくら、中はトロッとした柔らかな卵と、生クリームのコクにトリュフの風味が加わった深い味わい。

加えて、ソースも黒トリュフをふんだんに使ったペリグーソース。アルコール度数が高めでコクがある強化ワイン・マディラ酒とフォンドボーなどで仕上げており、独特の風味もこの存在感の強いソースが作りあげている。大人の味がする贅沢なひと皿だ。

最初は何もかけずにそのまま生地本来の味を堪能したい。トッピングを少しずつ崩しながら、味の変化を楽しもう。
最初は何もかけずにそのまま生地本来の味を堪能したい。トッピングを少しずつ崩しながら、味の変化を楽しもう。

続いて人気なのが、SNS映えもするプレーンパンケーキ1408円。見た目からも柔らかさが伝わってくるパンケーキの上には、雪のような雲のようなエスプーマ(泡)の生クリームが、パンケーキと同じボリュームでトッピングされている。

「生地がフワフワのコツは、メレンゲを潰さずにパンケーキのネタといかにキレイに混ぜられるかなんです。だから、技術的にOKをもらった限られたメンバーしか焼けないんです」と古畑店長。上にのせる生クリームも同様で、キレイに泡立て盛り付けるのが難しいため、キャストは日々練習しているという。

フォークでちょっと刺すだけでも、ポヨンとした弾力を感じる。口に含んでもその弾力は衰えず、それでいてしっとりとした生地感が感じられる。生クリームやバニラアイス、メープルシュガーを加えたメープルバターなどと一緒に食べると、コクややさしい甘さが広がって食べるだけで夢心地に……。

後を引く甘さもくどさもないが、ボリュームはそこそこあるので、しっかりとお腹にたまる。店のトップバリスタが料理にあうように選んだLEAVES』と『ONIBUS』の2社のコーヒー豆を使った、コーヒー638円とともに味わえば、至福のカフェ時間を楽しめるので、ぜひ試してほしい。

『ESPRESSO D WORKS 池袋』店舗詳細

取材・文・撮影=千葉香苗 構成=アド・グリーン