モノトーンで統一されたシックな店内
首都高のガード下、グリーン大通り沿いにあるカフェ。店名が書かれた看板は小さいが、白と黒の内観は目を引くのですぐに見つけることができるだろう。店名の『FABRIC』とは、生地や織物、編み物など、あらゆる布を指す言葉。ここを運営するのは生地やインテリア用品などを輸入販売する株式会社ニートだ。
店頭には生地の端切れが並ぶ。直輸入品のでどれもリーズナブルだ。カフェを利用しなくても買い物をすることができ、取材時も偶然通りかかった女性が端切れを購入していた。
店内に入ると、すぐにサンドイッチとスイーツのショーケースが見える。モノトーンで統一されて洗練された店内は、おしゃれすぎずに男性客一人の利用も結構あるという。
2階はショールームとなっていて、さまざまな生地を展示販売している。業者向けかと思ったら個人でも購入することができ、実際に生地を見ながら検討できる。ランチタイムや週末は2階のテーブル席で飲食をすることも可能だ。
ほかにも、オリジナルのブレンドコーヒーやキーホルダー、生地のサンプルブックを利用したアーティストによるハンティングトロフィーのぬいぐるみなどの販売もある。
造りやメニューは確かにカフェなのだが、さまざまなものを扱っていて雑貨店のような感じもしてくる。
専用のオリジナルバケットで挟んだサンドイッチが人気
フードメニューのメインとなるのがサンドイッチ。特約したパン屋へ依頼したオリジナルのバケットを使用している。定番や季節ものを含めて常時約9種類がそろい、夏にはアイスサンド、秋にはフルーツサンドなども登場する。
Pretzal(プレッツェル)BLT600円は、風味豊かなベーコンと新鮮なトマト、レタスをバターの風味がしっかりとしたパンで挟む。ピリリとスパイシーなオリジナルソースがすべての食材をひとつにまとめあげている。頬張ると豊かな風味が口いっぱいに広がり、幸せな気分だ。
好きなサンドイッチ2種類とサラダがワンプレートになり、ドリンクが付いたランチA980円はボリューム満点なので、男性でも満足できるだろう。
写真映えするクリームたっぷりのドリンクが豊富
『FABRIC』のもう一つの名物がホイップクリームをふんだんに盛ったドリンク類。
人気の黒ゴマとはちみつの豆乳ラテ580円は、濃厚なゴマの風味が感じられると好評。蜂蜜のスッキリとした甘みもよく、ホイップクリームを溶かしながら飲めば、思わず笑顔になってしまう味わいだ。
ほかにも、オーダーしてからハンドドリップで淹れるコーヒーやラテアートが描かれたカフェラテなど、ドリンクの種類も豊富。ケーキセットも用意されているので、カフェタイムを楽しむのもいいだろう。
輸入生地のショールームを兼ねたカフェは、スタイリッシュで居心地がいい。池袋散歩の途中にサンドウィッチでお腹を満たしたり、スイーツやホイップたっぷりのドリンクで休憩をしたり、本を片手にりラックスしたりと、思い思いの時間が過ごせそうだ。
取材・文・撮影=速志 淳 構成=アド・グリーン