昭和が色濃く残る商店街に佇むおしゃれカフェ
店内に足を踏み入れると「いらっしゃいませ!」と明るい声で出迎えてくれたのは、代表の白井美和子さん。柔和な笑顔が印象的で、来たばかりだがホッとする自分がいる。
「大学生の頃から飲食店のアルバイト経験があり、社会人になってからも飲食業界に携わってきました。いつかは自分の店を作りたいと思っている中で、この場所を見つけてオープンしたんです」と話す。
開業当時は中央線沿線に住んでいた縁もあり、友人と二人で開業したという。
エスニックから洋風までメニュー幅の広さにびっくり!
白井さんはこれまで、エスニック系や惣菜系などの飲食店経験を積んできた。今回紹介してくれた野菜たっぷりのhonohonoサラダランチ950円は、オリジナルのスパイシーなゴマドレッシングがきいている。
細かくカットしたチーズやトマト、アボカドやパプリカなどに加え、ゆで卵とエビ、下にはサニーレタスを敷き詰めて彩りもきれい! 崩して食べる前に写真を撮る人もいる映える一皿だ。
ゴマドレッシングは、スッと鼻を抜けるようにピリッと辛く、さわやかな風味。そのままサラダだけを味わうのもいいが、バゲットの上にのせて味わうのがおすすめ。
ランチには、日替わりのご飯系や週替わりのパスタもある。メニューを見れば、しっかりとお腹にたまるスパイシーなジンジャーチキンカレーやガパオライス、ハンバーグなどもライナップされる。ヘルシーなサラダもいいけれど、自家製ソースのハンバーグもおいしそうと、バリエーション豊かな料理の数々に選ぶのも迷ってしまう。
およそ1カ月単位でメニューを考えるとのことで、季節感を感じる食材を取り入れ、なるべく新しい料理を出すようにしているのだとか。食いしん坊にはたまらないメニューの幅広さがうれしい。
食後にはデザートもしっかり味わおうと、メニューをチェックしてみる。手作りケーキも魅力的だけれど、マスカルポーネチーズとべリーのクレープ880円、ココナツツと黒蜜クレープ860円もいいな……。旬のフルーツを使ったティラミスパフェ830円もあるし、あアどうしましょう……、決められない!
あれこれ迷って決めたのは、は濃厚チョコバナナブラウニー520円。デザートはお腹いっぱいで食べられないなんてことがないのだから不思議。最後までしっかりいただいてしまった……。
手作りケーキは15時以降になると、プラス370円でコーヒーまたは紅茶とのセットで注文ができる。
昭和時代の長屋をリノベーションした店舗
店舗は2階建てとなっており、その昔は店舗兼住宅として使われていたという。2階に残る和室に往時の面影がある。
リノベーションにあたって基本の部分は大工に手がけてもらったが、床や壁は自分たちでペンキを塗ったりして造りあげていった。手作り感が感じられ、それがアットホームな雰囲気をより色濃く演出している。
「夫も出会った当時は飲食業界で働いていましたので、子供が生まれた時はよく手伝ってもらいました。今は、夜は家族一緒でいられるようにと夫は職種を変えてくれて、私も夕方までの営業なので、家族で過ごす時間を大切にしています」と話す。
お店の温かな雰囲気は、白井さんが家族と過ごす時間を大切にしているからこそなのかもしれない。また今度、ゆっくり訪ねたいなと、穏やかな気分でお店を後にした。
取材・文・撮影=千葉香苗、構成=アド・グリーン